幼い子どもとゲームをする際、大人は手加減をしてわざと負けた方が良いのでしょうか?
私ごとになりますが、わが家の4歳の息子は、家でオセロや双六、かるたなどのゲームをして負けると不機嫌になります。パパやママが優勢になるとイライラしはじめ、しまいには盤面やカードをぐちゃぐちゃにしてしまうのです。
そのため僕たち親は、息子が勝つように手加減をしたり、ハンデを与えたりしています。
でもこれって、このままで良いの!?
保育園の先生に、勝負ごとの悩みを相談
保育園との連絡ノートに、「家でゲームをして負けると、泣いたり、怒ったり、不機嫌になったりして大変です……」といったことを嫁さんが書きました。
このまま続けていて良いのか気になるし、保育園での様子も気になります。
すると翌日、担任の保育士さんから、笑顔でこんなアドバイスをいただきました。
「こたろうくん、保育園では負けても大丈夫ですよ。『ぼく、負けちゃった……』と、ちゃんと負けを受け止めていますから。だからお父さん、心配し過ぎないでくださいね!」
よかった! 保育園では、勝てないからと言って怒る、ということは無いんだ。
息子から「パパ、わざと負けないで(本気でやって)」
ただ、保育園では勝ち負けの勝負を楽しめると言っても、家では常に1番でないと気が済まない、というのではやっぱり問題です。
家ではどうすべきかなぁ……と、思案していたところ、息子からこんなひと言が。
「パパ、わざと負けないでね」
え、わざと!? なぜ息子がこんなことを言ったのか、僕は驚きました。聞いてみると、保育士さんから「パパはわざと負けてくれているかもしれないよ」と言われたのだそうです。
一見、傷つきそうなひと言のような気もしますが、そこは日頃よく見てくださっている保育士さん。息子の日ごろの様子から、今なら言っても大丈夫と判断し、そう言ってくれたのだと思います。
そして息子は、パパに対して「本気で戦って!」と挑んでくるようになったのです。
といっても、今もまだ負けそうになったときには不機嫌になりますが、これまでの状況は打破できました。
さすが子育てのプロ。
先生、ナイスフォローありがとうございました!
勝負に勝つには、どうしたらいいかを考える
ゲームに負けることもある。
これを受け止められるようになったことで、息子と冷静に話せようになりました。「じゃぁ、ここでどうする?」「勝つために大切なのは何かな?」など、ヒントやアドバイスを与えながら、考える機会が作れるようになったのです。
ゲームは、勝敗にこだわらせてはいけないですよね。
勝負ごとの魅力は、攻略。どうやったら強くなれるのかを考えて、練習したり、仮説を立てたりしながら、何度も挑むのが面白さです。過程を楽しみたいです。
毎回わざと勝たせて気分だけ良くさせていては、学びや成長の機会を奪ってしまいますもんね。
同じように悩んでいるパパ・ママがいらっしゃったら、保育園や幼稚園の先生に相談するのも手だと思います。子どもに合ったアドバイスをもらえるかもしれません。
保育園で流行っているゲーム、ハリガリジュニア
最後に余談を。
息子は、保育園でいろんなゲームをしています。パズル、オセロ、かるた……。そんな中、息子が所属する3歳児クラスでは、「Halli Galli Junior(ハリガリジュニア)」が、いま大人気です。
カードを順番にめくり、同じ色の笑ったピエロカードが2枚揃えば早く鐘をならします。カードが残っている限り繰り返し、一番多くピエロを集めた人が勝ちとなります。
足し算が必要な「ハリガリ」、条件設定が複雑な「ハリガリ エクストリーム」もあります。
カードゲームで、同じカードが出たときに、テーブルの中央においた鐘を素早くチーンと鳴らす遊びです。ハリガリジュニアが幼児向けで、少し難しい5〜6歳以上向けの「ハリガリ」があります。
息子は「今日は〇〇ちゃんに負けた」「今日は〇〇くんに2回買った」など、家でもハリガニジュニアの勝負の結果を報告してくれます。微笑ましいです。
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