5歳になったばかりの息子から、「パパ、天皇って何?」と聞かれました。平成から令和に変わる2日前のことです。
これは説明が難しい。
日本国憲法の第一条に「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く」とありますが、これは大人でも理解しづらい文面です。これを5歳の子どもに伝えるわけにはいきません。
では天皇は、王様とか偉い人かと言うと、そういう訳ではありません。
なぜなら、国の決まりごとを決めたり、偉そうにしている訳ではないからです。むしろ国民の声を聞いて、優しく接している人です。
僕は、5歳の息子になんと伝えるべきかを考えました。平成の天皇陛下をメディアでこれまで何度も拝見し、僕が感じたこと、僕が持っているイメージを、子ども向けにわかりやすくまとめました。
間違った解釈をしている部分もあると思いますが、僕が考えた5歳児でもわかる天皇についての説明です。
天皇は、みんなのお父さん
「天皇は、東京駅の近くにある皇居というところがお家です。東京で暮らしているけど、日本中のあちこちへ行っています。そして、そこで暮らす人と色んなお話しをします。
保育園へも行くし、おじいちゃん・おばあちゃんがいる施設にも行きます。また、病気で身体が不自由な人たちがいる施設にも行きます。色んな人と会ってお話しをするためです。
それだけではありません。
地震や台風で、家や街がぐちゃぐちゃになったとき。天皇はそこにも行きます。家が壊れて困っている人や、怪我をした人を心配して、『どんなことが大変ですか?』『何か困っていることはありますか?』などとお話しをします。
また、天皇は外国にも行きます。遊びに行くわけではありません。『日本と仲良くしてくださいね』と、伝えに行くためです。
天皇は、日本中のみんなのことが大好きです。
天皇は、いつもみんなのことを見守っています。だから、僕たちはひとりぼっちになることはありません。
天皇は、みんなのお父さんなのです。」
以上です。
これで伝わるかな。息子が寝た深夜に考えました。明日は、平成の天皇陛下が退位の日。平成最後の日に、息子に「昨日の質問の答えだけど……」と教えたいと思います。
息子に説明をしたら「やさしい」とひと言。なんとなくは伝わったみたいです。
あと、息子からさらに質問。
「天皇陛下は、このあとどこへ行くの?」と。
退位後はどんな生活を過ごされるのでしょうね。それは僕も気になるところです。
— パパやる@聞くブログ🎙音声配信はじめました (@papayaru) 2019年4月30日