ひゃー、自分がテレビに出演するって、妙な感じですね。僕のインタビューに加えて、当時を回想した再現ドラマ風映像も作られていたのですが、それが僕に似せた俳優さんが演じていて思わず爆笑! 小太りな方で……。
あぁ〜小太りっすよね。
実は僕、産後10キロほど太りました。これについては別の話題なので、また後日。
さて、僕は今朝、TBSテレビで放送された国分太一さんらが司会をつとめる「白熱ライブ ビビッド」に出演しました。はてな匿名ダイアリーに書かれた「保育園落ちた日本死ね!!!」に端を発した、保育園不足、待機児童問題。この余波が「パパやるにもやってきた」という訳です。
番組放送の3日前、TBSの方から「ブログを拝見しました。ぜひ取材させてください」という連絡が。
保活(認可保育園に入るための活動)の大変さは、僕も身にしみてしっています。現状を知ってもらうことで、これからの状況改善につながるのであればと思い、取材の依頼を受けることにしました。
取材先は、わが家。翌日、家の片付けをする暇もなく、テレビ局の方々がカメラを担いでやってきて、散らかった部屋のようすを日本中にさらすことになってしまいました。
番組をご覧いただいた方、お目汚し失礼しました!(笑)
さて、どんな番組だったのでしょうか。
「保育園落ちた」人が続出。入園できた人との違いは?
はじまりました、保育園問題を紹介するコーナー。全20分くらいの企画で、僕はそのうち5分ほど出演しました。
- 待機児童数は 4万3,184人(厚生労働省調べ 平成26年10月時点)
- なかでも東京都は超激選区
- 認可保育園に入れた方の街角コメント
- 認可外に預けて、月々8万円くらい払ってポイントを確保して、実績をつくって入れた。給料まるまる、全部消えていました。
- アレルギーがある子はちょっと優先されるという噂? 検査をしてみた。
- 優先順位を高めるために、2か所で働き、働く日数を増やした。
- 保育園入れた人、入れなかった人のボーダーラインは?
- 保活に翻弄される親たち
- 保育園に入園できない! 保活に翻弄される母親たちの声
- 東京は保育園激選区
- 日本でもっとも待機児童が多いのは世田谷区。2.15倍の競争率で、希望者の半数以上が認可保育園に入ることができません。
- そんな激選区の世田谷で、認可保育園に入れた方に取材を行いました。
「保育園落ちた」人が続出の中、私はこうして「入園できました」
- 世田谷区に暮らす北野さん一家。
- 音楽ウェブマガジンのライターなどとして働く、夫の啓太郎さん。
- アパレル関連の仕事に就く妻と、現在1歳11ヶ月の鼓太郎くんとの3人家族。
- 高校とか大学ではなく、まさか0歳児の息子の合格発表をみて「やったー」ってなると思わなかった。
- 去年4月、世田谷区で倍率2.25倍の中、鼓太郎くんを無事認可保育園に入園させることができました。しかし、内定をもらうまでには、並々ならぬ苦労があったのです。
- 北野さんが保活をはじめたのは、子供が生まれる前、妊娠8ヶ月のときから。役所に行くと分厚い冊子をもらえるので、それをみて入園の選考基準などを勉強しました。
- 鼓太郎くんが生後2ヶ月の頃、近所に認可保育園が新設されることを知りました。
- そこで、はじめて認可保育園に申し込みをしたのです。
- しかし、一ヶ月後、届いたのは「保育園入園待機通知書」。保活の厳しさを肌で感じるようになりました。
- 翌年4月の認可保育園を目指し、その年は1点でも多く点数を稼ぐために認可外保育園へ。
- しかし、認可外保育園の保活も実は大変で、まず見学した上で、仮入園の申し込みをするんですけど、電話をしても全然つながらない。奥さんは携帯と家電、僕は携帯と公衆電話の計4台でリダイアルしまくって、2〜3時間くらい奮闘して……見学すら行けない。しんどかったですね。
- 5ヶ月の月日をかけて、認可外保育園を見学。その数は10軒以上。しかし、順番待ちの数が多く、認可外保育園であっても入ることができない。
- やっと見つけた認可外保育園。1月に13〜14万円はかかってたと思います。とにかく10何万円では結構しんどい金額であるのは間違いないですよね。
- 夫の啓太郎さんはフリーで働いているので、こんなことも。
- (認可保育園の申し込み時に)付けなくてもいいんですけど、よりわかりやすいように「就労実績表」をつくりました。直近3ヶ月の仕事の内容を伝え、自宅で仕事をしているのが不利にならないように訴えたのです。
- 保活を続けること11ヶ月。ようやく内定通知を手にすることができました。
- 何が大変って、先が見えない苦労。どこまで頑張ったら良いの?と夫婦でも揉めるし、やっぱりゴールがないっていうのが一番辛いんじゃないですかね。
パパやるが登場した場面は以上です!
TBS「ビビット」スタッフの方、結構良い感じに編集いただきありがとうございました。極端に編集されて、自分の意図とは違う伝え方をしていたら嫌だなぁ……と心配していたのですが、そんなことはまったくありませんでした。
ただ、ひとつ気になったのは、認可外保育園の部分。これだけを見ると、単に高いだけで悪い印象しかないかもしてませんが、そんなことはありません。卒園(退園)後も、良いおつきあいをさせて頂いています。
【超重要】保活の裏技は絶対に使わないで! バレたら退園。
僕の登場のあと、危険な保育園入園活動で合格した2組が登場しました。
顔にはモザイク、声にはボイスチェンジャーがかかり、誰が話しているのかがわからない状態での取材です。
1組目は、「別居している」と嘘の申請をして、認可保育園に合格したご夫婦が登場。指数表をみて「夫婦が別居してれば、点数がプラスになる。これは使えるな」と思い、実家から新居への引越し際、夫の住所のみ移さずに、書類上妻と別居している状態をつくったそうです。実際は一緒の家に暮らしています。認可保育園の入園申込書には、別居の理由として「親の介護」と書いたとのことです。
2組目は、実際は働いていないけど、会社に就労証明書を書いてもらって、「ペーパー復職」をした方。入園する4月まで、少しでも長く子供と一緒に過ごしたいという想いがあったそうです。
これらは、裏技でもなんでもないです。虚偽の申請で、嘘がバレた場合は途中で退園になってしまいます。また、仮に退園にならなくても、「いつ退園になるかとビクビクしないといけない」「夫が保育園の送迎に行けない」「保育園との連絡帳に自宅での夫と子どもの様子を書けない」など、のちのちまで嘘がバレないように工作し続けないといけなくなります。
そこまで追い詰めてしまう社会状況も確かに問題ですが、嘘をついてしまったことの心労と退園のリスクを考えると、踏みとどまるべきだったのでは、と思います。番組を見て「これは使える!」「これが裏技なのか」と思った方もいるかもしれませんが、決して裏技なんかではなく、単に虚偽の申請ですので、くれぐれもご注意ください。
最後に。
結構、番組を見てくださった知人がいて、いろんな方からの連絡が。レゲエアーティスト、Mighty Jam RockのJumbo Maatchさんまで!(汗)
番組では語りきれなかった、保活の経緯については、パパやるにまとめてありますので、興味がある方はぜひ見てみてください。
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