皆さん、年賀状は出していますか? わが家は3年ほど前に、年末の慌ただしさから年賀状を出しそびれてしまい、それ以来、年賀状をやめてしまいました。
そんな中、わが家の息子が通う東京都世田谷区の某公立小学校では、2学期の終わりに児童1人に1枚ずつ年賀状が配られました。
今回の記事では、今の小学生の年賀状事情についてお伝えします。
小学校で配られた年賀状 誰でも好きな人に出してみる
学校から突然配られた年賀状。冬休みの宿題一覧表にも年賀状については書かれていませんし、3学期が終わる前に開催されれた保護者会でも年賀状についての説明はありませんでした。
息子に聞いてみると、「誰でも良いから年賀状を出してみよう」と言われたとのことです。
個人情報保護法でクラスの名簿が無く、先生もお友達も住所がわからない
さて、年賀状を誰に出しても良いとはいえ、昨今はクラスの名簿が無いため、先生の住所もクラスメイトの住所もわかりません。
個人情報保護法は、平成15年(2003年)5月に公布され、平成17年(2005年)4月に全面施行されました。それ以前は、多くの学校でクラス名簿が作られ、住所や電話番号が共有されたのです。同時に、電話による緊急連絡網もつくられました。
僕も子どもの頃には名簿があり、連絡網の表もあったように思います。
しかし今は名簿がありません。
年賀状を出したくても、相手の住所がわからないのです。
子ども同士で住所を教え合うのもどうかと思いますし、親御さんに「年賀状を出したいので住所を教えて欲しい」と聞きたくても相手の電話番号もわかりません。
そこで、赤ちゃんの頃から保育園で一緒だった幼馴染に年賀状を出すことにしました。家族ぐるみのつきあいで、お互い家を行き来したり、一緒に家族旅行をしたりするほどの関係のお友達です。そこなら、聞かなくてもすでに住所を知っています。
息子にとって、ほぼ初めてといえる年賀状。今の時代は出そうと思っても、簡単に出せる環境には無いのですね。
年賀状がもらえたのは、郵便局の広報活動?
ところで、なぜ年賀状が児童1名に1枚ずつ配られたのでしょうか。
わが家の息子は現在小学3年生。
1年生・2年生の頃はなかったので、3年生だけのことなのか、それとも今年は特別に全校児童に配られたのかはわかりません。
いずれにせよ、郵便局からただで年賀状がもらえたのは事実。これは一体何なのでしょうか?
もしかしたら、郵便局の広報活動の一環かもしれませんね。年賀状文化を絶やさないためのPRとして。
郵便局は昔から学校とは密接で、僕が子どもの頃(昭和)では、小学校に郵便局が来て「郵便貯金をしよう」という活動が行われました。
Wikipediaより引用
年賀状文化は、やっぱり廃れていくかもしれませんね
今回の「小学生の息子が年賀状を1枚だけ出す」という課題を通じて、年賀状を出す大変さを目の当たりにしました。
全国多くの小学生にとって、「相手の住所がわからない」「親を通じて聞くにも電話番号も知らない」といった状況なのですから。
ちなみに僕はPTA副会長を務めていて、多くの保護者さんとLINEなどでつながっています。そのため、個別に連絡を取り合える親御さんは多いのですが、PTA活動に積極的に参加されていない方は、本当に他の親御さんと連絡を取るのが難しいと思います。
そうしたことを踏まえると、年賀状というのは今の子どもの世代には根付かず、今度ますます廃れていくことになるのが将来の行方だといえるでしょう。ただ日本人にとって年末年始は特別なので、スタイルが変化しながらも年末年始のご挨拶は続くと思いますが。
以上、今回は小学生で配られた年賀状についてお伝えしました。小学生のお子さんがいらっしゃるご家庭では、どんな感じですか? よかったら、この記事のコメント欄やSNSで教えてくださいね。