妻がセックスを拒否する理由と、セックスレスの解消法

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どこで聞いたのか忘れてしまったのですが、僕のメモ帳(Evernote)に、こんな一文がありました。

  • 日本人は、セックスレスを自慢する
  • 中国人は「俺は何回やった」と自慢する

なんだこれ?(笑)と思えるメモですが、気になったので中国人の性生活について調べてみると「中国人女性の7割はセックスに不満を持っている」というニュース記事を見つけました。中国人女性の7割が不満に思っている理由は何だと思いますか。一位は「前戯が短すぎる」です。

また、同ニュースメディアに「中国人は長すぎる性行為で、心筋梗塞や脳血管障害を引き起こしている」という記事もありました。体力を無視した性交渉に警鐘を鳴らしています。

とにかく、「日本人は淡白で、お隣の中国人はお盛ん」という訳です。

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セックスに関心をなくす妻たち

夫婦という病 第八章「セックスに関心をなくす妻たち」

さて先日、自宅の本棚を眺めていると、名著だと感銘を受けながらも途中で放置していた本があるのを見つけました。

精神科の医師・岡田尊司さんが夫婦関係について書いた「夫婦という病 夫を愛せない妻たち」という本です。

 

アッと驚かされる箇所がたくさんあります。しっかりと線を引きながら熟読し、要点をEvernoteにまとめていたので、読むのに時間が手間と時間がかかっていた為、途中でやめていたのです。

そんな本の読書を再開。セックスレスについて書かれた章がありました。第八章「セックスに関心をなくす妻たち」です。

ここでは、夫婦がセックスレスになるプロセスが解説されているのですが、これが結構根深いのです。出産前と産後で、女性の身体と心が大きく変化する様子が具体的に書かれていました。

夫は快楽を求め、妻は苦痛を強いられる

事例として、会社役員の夫(30代)とモデルの妻(20代)の話が書かれています。

この男女は付き合っていた頃より、「特別だ」「最高だ」とお互いが絶賛し、愛し合っていました。変化が起きたのは、妊娠がわかって3か月が経った頃です。

つわりがまだ残っていて、体調も万全じゃない状態で、夫が妻を求めてきたのです。妻がやんわりと拒否すると、夫は不機嫌になり、怒りました。仕方なく夫に身をまかせたのですが、このとき、微かな「心のしこり」が生まれてしまいました。

そして産後。
夫は子どもの誕生をとても喜んでくれました。

でも、妻には不安があったのです。
それは夫とのセックス。

なぜだか自分でも理由ははっきりしませんが、妻は産後、夫と愛し合うことに歓びよりも気の重いを感じてしまうようになりました。先の心のしこりが原因なのか、出産で身体が元に戻っていないからなのか……。

夫は、そんな逃げ腰な妻に対してイライラし、「不感症か」と言い捨てたり、「妻としての義務を果たせ」と怒鳴ったりしたのです。

愛と歓びを相互に与え合っていた交歓の行為であったセックスが、一方は快楽のために、一方は苦痛を強いられる性的な暴力と化してしまいました。

授乳中に妊娠すると母乳が止まり、赤ちゃんは死のリスク

なぜ、このような変化が起きてしまうのか。

ここにはホルモンのバランスが、大きく関わっています。

まず、出産・授乳に関して。このとき、オキシトシンという愛着形成ホルモンが分泌される一方で、授乳中はプロラクチンいう乳汁分泌ホルモンが大量に放出されます。

プロラクチンは、排卵を抑え、性欲を抑制する作用があります。これは赤ちゃんを守るためです。女性の身体は妊娠すると母乳が止まってしまいます。現代であれば粉ミルクがありますが、無い時代であれば、母乳が止まると子どもは死の危機にさらされます。

さらに、妊娠を維持するために働いていた胎盤から分泌される黄体ホルモン・プロゲステロンが、産後に減少。それにより、気分が落ち込んだり、イライラを覚えやすくなったりします。これが原因で女性の4人の1人が「産後うつ」を経験すると言われています。

これらのメカニズムを知っていれば、夫婦で理解を深め、お互いをいたわれたかもしれません。

また、産後は女性の身体が傷ついています。元の状態に回復するのは一年近く要すると言われていて、ダメージが残っている間に性交渉を行うと、妻に痛みや不快感を与えてしまいます。

夫は、かつては毎日していたのに、どうして嫌がるのかわからずに不満を持ち、イライラしたり、怒ったりします。

そこで夫が無理強いすると、妻は夫のことを「性欲の化け物」のように感じ、夫がそばに近づいてくるだけで鳥肌が立つ状態になってしまうのです。

二人目が欲しいけど、やりやくない。不妊外来で人工授精

産後1年間、妻の身体が元に戻るまでは気づかえば大丈夫なのか。

実は、そんな単純ではありません。

子どもが2歳、授乳期間が終わる頃になって性欲が戻ってきたとしても、今度は愛情維持にかかわるオキシトシンが低下をはじめてしまうのです。

「もう一人、子どもが欲しい」

その思いがあっても、夫と性交渉ができず、不妊治療を行う病院やクリニックを訪れる夫婦がいます。本来不妊とは性交渉を続けても妊娠しない状態のことを言いますが、セックスをせずに子どもが欲しいという理由で不妊外来へ足を運ぶのです。

そこで夫は、いかがわしい雑誌などを看護師から手渡され、個室で、孤独に、一人で、精液を採取します。そしてそれを、細いチューブを使って妻の子宮腔内に入れる人工授精を行います。

セックスレスが続くと、男性は不倫に走りやすい

妻が夫を拒否し続けると、夫はどうなるのか。

これは男性の性格にもよるのですが、特に「認められたい」と欲求を持つ男性は、妻から拒絶されたことで見捨てられた気持ちになります。妻は自分に対して関心が低下している……と。

夫は、生きていることに虚しさを覚えるようになり、妻から得られなくなったものを、他の女性から手に入れようとするのです。

いわゆる、不倫です。

まだ本書を最後まで読みきれていませんが、これに関しての具体的な解決方法は今のところ書かれていません。次のページはまた違う話題なので、この話はここで終わりなのかもしれません。

夫婦という病 帯

離婚理由、1位は性格の不一致。しかし、これは後付けだった

また、別の本になるのですが、Kindle Unlimited(Amazonの読み放題サービス)に「夫婦を変えれば人生は10倍変わる!! 未来志向の夫婦学」という、離婚回避のための夫婦専門のコーチングを行なっている伊東悦子さんの本があり、それを読みました。

この本の第一章に、離婚の理由について書かれている箇所があります。

最高裁判所が開示しているデータ(平成22年度)によると、離婚理由のトップ5はこのようになっているとのことです。

  1. 性格の不一致
  2. 異性問題、暴力
  3. 家族親族との折り合いが悪い
  4. モラハラなどの精神的虐待
  5. 浪費癖

伊東悦子さんは、これらの理由は「後付け」であると言います。これらの問題が起きる以前に「何か」が起こっていて、その延長線上に起こったことを理由にしているにすぎない、と言うのです。

その「何か」とは?

それは、性生活の拒絶です。

妻は、夫のことは愛しているけど、疲れているし、子どもがそばにいるから「行為そのものを断っただけ」と思っています。ところが、夫の方はその行為にかなりのダメージを受けてしまうのです。

存在そのものを拒否された、と喪失感

たしかに「疲れているから」「子どもがいるから」というのは、夫も理解できます。でも、それは最初の数回だけなのです。

何度も続けば、「妻から自分の存在そのものを拒否された」と喪失感を持ってしまいます。次第に怒りが目覚め、妻に対して卑屈になったり、暴言を吐いたりし、時には子どもにまで冷たくなることがあります。

妻は「結婚しているのだから、何もいまさら……」と軽く考えていたとしても、夫は「ありえないことだ」と考えているのです。

夫は「君に拒否されて傷ついた」とは言いたくありません。そのすれ違いから、夫婦が不仲になり、性格の不一致などという理由で離婚へと進むのです。

……ということが、本書に書かれていました。これは、先の「夫婦という病 夫を愛せない妻たち」と、ほぼ同じようなことですね。

プロセスを簡単にまとめると、こんな感じ。

  1. 妻「セックスはしたくない」
  2. → 夫「俺そのものが拒否された」
  3. → 夫婦の危機

セックスレスの解消法、お断りの連鎖を防ぐ

では、セックスレスを解消するのは、一体どうすればいいのか?

実は、これが難しい。

ネットで検索すると、旅行へ行けば良いとか、家の間取りが大切だとか、ボディータッチを増やしてみるとか、色々な意見が散在していました。でも、どれもピンとこない。こんなので解決するはずが無い、と思えるのです。

そんな中、面白い記事を見つけました。

■関連リンク
我が家のセックスレス解消法は「とにかく短時間でもやること」

斗比主閲子(トピッシュ)さんが書いた記事です。斗比主閲子さんは、ネットをよく見ている方であればご存知の方も多いであろう、アラフォー既婚子持ち二世帯住宅住み(Twitterプロフィールより)の女性です。

この記事では、セックスレスを解消する方法として、以下の3つポイントを伝えています。

  • 10分でもいいからサクッとしよう!
  • お断りの連鎖を防ぐ
  • 夫婦でどんなセックスが楽しいか話をする

セックスレスは拒絶状態が続いている訳なので、「お断りの連鎖を防ぐ」というのは、なるほどです。

ただ、これは女性が書いた記事なので、男からすれば「どうすればいいんだよ! うち、断られ続けているんだけど……」という場合も多いでしょう。

とにかく、まずは女性の身体の変化を理解をし、妻の気持ちに共感する姿勢を取り続けることが大事なか、と思います。あと、斗比主閲子さんが言うように、セックスについて会話ができる関係でいることもヒントになりそうです。

夫婦生活は長いです。
2〜3年のスパンで判断するのではなく、気長に広い心で捉えたいものですね。

 

中国の国旗

記事冒頭の話に戻りますが、日本人としては、お盛んな中国人に学んでも良いのかもしれません。

でも、中国ってセックスレスは無いの?

気になったので検索してみました。すると「夫婦・カップルの30%がセックスレス 中国」という記事が……。

おいおい、そうなのか。(笑)

記事を読んでみると、セックスレスになった理由のひとつに、これがありました。

「若い時にがんばりすぎて性に対する興味が失せてしまった」

ほどほどに、ということですね。

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