Google、YouTube、Twitterなどで「PTA」と検索すると、ネガティブな投稿が続々と出てきます。
「やりたくない」
「必要性が感じない」
「ダルい」……など。
僕は今年、公立小学校でPTA副会長をさせていただいています。たしかに時間がとられたり、考えたりすることは多いですが、「辛い1割:楽しい9割」くらいの感覚です。
メリットの感じ方は人それぞれ。「PTAをやってよかった」「PTAのここが嫌だった」のポイントは異なるかと思いますが、今回はPTAのメリットを大公開します!
小学校PTAの本部役員、断っていたけど引き受けた理由
まず前提として、軽く自己紹介させていただきます。
わが家には小学2年生の息子がいます。
父親である僕は、現在、PTA副会長をさせてもらっています。去年、PTAで1年生の学級代表委員をしましたが、コロナ禍で活動がほぼ無かったので、今年がほぼ初めての活動といえます。
家族紹介
- 【住所】東京都世田谷区在住
- 【子】公立小学校2年生・男児
- 【母】会社員(40代)
- 【父】フリーランス(40代)
PTA副会長になった経緯は、以下のとおり。
副会長になった経緯
- 選考委員長さんからお声掛け
- 「副会長なんて無理」とお断り
- お茶することに
- 前向きな気持ちになり、やってみることに!
お声掛けしてくださった選考委員長さん(小学3年生のママ)が、とても素敵な方だったのです。近所のカフェで「子どもと学校の関わりが知れて面白い」とか、「みんなで助け合ってできる」とか、「北野さんならできる」など言っていただけ……
心が揺れました。
そう切り返したところ、なんと「わかりました」と(無茶振りごめん)。女性にそこまで腹をくくらせてしまったら、もうやるしかありませんよね。
結果的には、副会長になってからワクワクさせられることが沢山ありました。勧誘時に受けた説明を上回る喜びやメリットが。
今となっては、去年お声掛けいただけて本当に感謝しています。
さて今回は、僕が感じたPTA本部役員のメリット10選をお伝えします。
【用語解説】PTA本部役員とは?
補足しておきます。
PTAの役職は学校によって違いますが、うちの小学校では以下が本部のメンバーです。
本部役員
- 会長
- 副会長 ←ここ
- 会計
- 書記
- 副校長先生・教員数名
【1】チームワーク力がつく
メリット(1)
- お互い率先してサポートし合う
- イベントごとにチーム結成
- 計画を立てて、ゴー!
【2】多様性がアップする
メリット(2)
- 考え方・価値観は様々
- 年齢・性別も違う
- PTAには積極的な人・消極的な人がいる
【3】文章力・伝える力がアップする
メリット(3)
- お手紙をつくる機会がある
- LINEやメールでも案内
- わかりやすくて、人に伝わり、行動を起こしてもらえる文面を考え抜く
【4】子育てをメタ認知できる
メリット(4)
- 普段は自分の子だけを見がち
- 大勢の子ども達と触れ合い、保護者さんともお喋りする
- 子育て・教育をメタ認知(俯瞰)できる
【5】教育は情報戦! どんどん入ってくる
メリット(5)
- いつものパパ友・ママ友とのお喋りは楽しいけど、情報は偏りがち
- PTA本部役員になると、交流の扉が一気に開く
- 学校、地域、習い事など、学年・性別問わず情報の宝庫!
【6】癒される
メリット(6)
- 子ども達は可愛い(毎朝自主的に登校を見守っています)
- 先生は優しい(喋ったらみんないい人)
- 保護者さんは親切(うちの息子も見守ってくれている)
【7】近所が知り合いだらけになる
メリット(7)
- 近所やスーパーで皆さんとばったり
- 区役所や町内会など、地域の方との交流もある
- 災害時、知り合いが多いと心強いはず!
【8】子育ての相談がし放題
メリット(8)
- 同級生のママ・パパ
- 上級生のママ・パパ
- 日頃から会う機会が多く、相談すればいつでもアドバイスがもらえる
【9】校長先生、先生方と親しくなれる
メリット(9)
- 学校に行く機会が多い(平均して月に2〜5回)
- 校長室・職員室へもよく顔を出す
- 先生と気軽に話せるようになる
【10】不特定多数の方と一気に知り合える人生ボーナスタイム
メリット(10)
- 仕事で出会う人は、ある程度業界が絞られる
- PTAでは、壮大なスケールで幅広い方と知り合える
- 東大卒の官僚、大企業の勤め人、医師、起業家、子どもを3人も育てているママ……など
地域に貢献できるって嬉しい!
以上、僕が感じているPTA本部役員のメリットをお伝えしました。
人によっては「おいおい、そんなのデメリットだよ」なんて感じる方もいらっしゃるでしょうね。たとえば「近所が知り合いだらけ」あたりは……。
ところで、なぜ僕はPTA活動が楽しく感じているのかは、ちょっと特別な事情があります。
僕は大阪府岸和田市で生まれ、33歳まで地元密着型で生活してきました。『だんじり祭』が有名な街で、祭りに向けての準備、年末の夜警(火の用心)、町内清掃など、年間100日ほどの寄合があります。
地元に居たころは、「ちょっと集まり多すぎるよな……」と思うことが正直ありました。
東京に来てから「すべての時間を自分のために使えて最高」と、開・放・感! しかしPTAに参加して、かつての町内会の活動の想いが蘇ってきたのです。
どうやら、僕の身体には岸和田バイブスまだ残っていたみたいですね。PTA活動によりそれが刺激され、地域に貢献できる喜びを感じてしまったのです。
近所で見かけるおじいちゃん・おばあちゃんに親切にし、子ども達には声掛けしながら見守る。それが嬉しいのです。
しかもPTA活動は、わが子の子育てにもつながってくる。一石二鳥、いや三鳥、四鳥、五鳥……。
うちのPTA会長は「PTA活動はコストではなくチャンス」だと言います。まさにその通りで、いろいろなチャンス(機会)があると、心より感じます。
冒頭にも書いたとおり、PTAに関してはネット上ではネガティブな情報・意見が多いですが、そんなに毛嫌いせず、ポジティブに参加しても良いんじゃないかと思います。また、熱心にPTA活動されている方は「楽しいよ!」を、もっと伝えてみてください。
「PTAは戦後、GHQに強制されて始まった……」なんて言う方もいますが、もういいじゃないですか。当のアメリカは、とっくにそんなこと忘れていますよ。
「みんなで街の子ども達を守る」
ぜひ、それで行きましょうよ。笑顔でね。