息子が通う保育園。
おなじ2歳児クラスに、とても天真爛漫な女の子がいます。
いつも笑顔でニコニコしています。
彼女とは0歳児クラスから一緒で、かれこれ丸2年おなじ教室で過ごしているのですが、天真爛漫さはその頃からずっと変わりません。
うちの嫁さんとは、「おひさまのような子だよね〜」とよく話しています。とにかく、明るくて、純真で、無邪気で、キラキラ輝いているのです。
保育園、進級してから朝が慌ただしく
さて、わが家の息子は只今2歳11ヶ月。4月3日月曜日に2歳児クラスへ進級し、新クラスへの登園が始まったばかりです。
保育園は、クラスによって朝の準備が少しづつ変化します。
0歳児は肌着の用意がたくさん必要だったり、1歳児はお散歩するので靴下が必要だったり、2歳児はマイバッグで登園して園では上履きに履き替えたりなど。
そのため、朝の送りをする保護者は、新しい朝の準備を覚えないといけません。また、子供も慣れない教室や、新しい保育士さんに戸惑いがあるので、情緒不安定になり気味です。
そんな、朝のできごとです。
朝の用意に慌ただしく追われていた、その時……
昨夜、僕は夜遅くに帰宅したため息子が目覚めてしまい、夜11時過ぎまで遊びまわる羽目になってしまいました。当然、朝はなかなか起きてくれません。
幼い子供は、大人のようにキビキビとは動けません。いくら僕たち両親が急いでいてもマイペースです。そのため僕は焦って、食事と着替えをパパッとやってしまおうと思ったのです。
……あ、しまった。
ヤダーッ! と号泣です。
今朝は仕方なく、不機嫌で、パジャマのまま、パンとジュースを食べさせながら家を出ました。
そんな慌ただしさで、ようやく保育園の教室に到着。僕は床に座って息子を着替えさせたり、荷物を準備したりしていると……。
誰かが僕の背中を、トントン、と。
振り返ると、天真爛漫女子が顔いっぱいに笑みを浮かべて、「おはよ」。
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わ、わ、わ、わ!
惚れてまうやろ〜!!
これはまさに、男の子が恋に落ちる瞬間じゃないですか。
可愛すぎる。
しかもタイミングが絶妙。
朝からのトタバタの疲れや、思い通りに進まないイライラが、一瞬にして吹き飛びました。僕がこれまで経験してきた中で、最高の「おはよ」だったのです。
心をズキューンと撃ち抜かれて「やっぱり可愛いなぁ!」と感激しながら、ふと息子を眺め、「こっちゃん、めっちゃ可愛い子と同じクラスでええなぁ〜」と羨ましく思ってしまいました。
40歳代のオッサンに、そんな青春のヒトコマが再来した朝でした。