年の瀬が近づくと、その年を総括した流行語が話題になります。
もっとも有名なのは、ユーキャンが主催する「新語・流行語大賞」です。他にも「ネット流行語大賞」「Yahoo! 検索大賞」「JC・JK流行語大賞」など、その年の世相を表す「言葉」の大賞が発表されています。
2018年の大賞は以下のとおりです。
- 新語・流行語大賞 「そだねー」
- ネット流行語大賞 「バーチャルYouTuber/VTuber」
- Yahoo! 検索大賞 「King & Prince」「ポプテピピック」他
- JC・JK流行語大賞 「あいみょん」「タピオカ」「TikTok」他
保育士、幼稚園教諭、親らが選ぶ「NJ・YJ流行語大賞2018」
さて、そんな流行語ですが、幼い子ども達に人気の言葉を選ぶ流行語大賞もあるのです。
保育士・幼稚園教諭の求人・転職・派遣をサポートする「保育のお仕事(hoiku-shigoto.com)」を運営する株式会社ウェルクスが、「NJ・YJ流行語大賞 2018」を発表しました。
ちょっと待って。NJ・YJって何?
- NJ 「乳児」0歳~1歳
- YJ 「幼児」2歳~5歳
だそうです。JK(女子高校生)、JC(女子中学生)のような略語ですね。
この「NJ・YJ流行語大賞 2018」は、保育士や幼稚園教諭、0歳から5歳の子を持つ親へアンケート調査を行い、それを集計してランキングが決められました。
幼児や乳児の流行語。
一体、どんな言葉が選ばれたのでしょうか? 早速、見ていきましょう!
<乳児・幼児の流行語に関するアンケート概要>
調査主体 :株式会社ウェルクス
調査時期 :2018年10月
調査対象 :保育士・幼稚園教諭、乳児・幼児がいる親
調査方法 :インターネット調査
有効回答数:374件
【株式会社ウェルクスについて】
株式会社ウェルクスは、人材不足が問題といわれている保育士や介護職の人材紹介業を中心に「保育」、「介護」、「福祉」、「学び」の領域で事業展開。福祉領域の社会課題解決のための事業を行なっています。
1位「カーモンベイビーアメリカ」 / DA PUMP「U.S.A.」
1位には「カーモンベイビーアメリカ」が輝きました。
これは「DA PUMP」の楽曲「U.S.A.」のサビ部分の歌詞です。保育士・幼稚園教諭や親からは、
「突然子どもが歌いだし、大合唱している」
「1歳児から5歳児までみんなが歌っている」
「運動会で使われてから、園全体で大ブーム!気づけばみんな歌っている」
「マグカップや玩具をマイクに見立て踊りながら歌っている」
という声が寄せられています。
2位「ひょっこりはん」/ お笑い芸人
2位には「ひょっこりはん」が選ばれました。
音楽に合わせて、「はい、ひょっこりはん!」という掛け声でひょっこり顔を出す芸です。
「ブーム以降、柱や壁からひょこっと顔だけ出し、『ひょっこりはん!』と言ってくる園児が増えた」
「乳児が泣いていると幼児が『ひょっこりはん』をして泣き止ませている」
「『いないいないばあ』かと思ったら『ひょっこりはん』をやっていた!」
という声が寄せられています。
3位「アンパンマン」
3位は「アンパンマン」が選ばれました。
1988年の「それいけ!アンパンマン」の放送開始以来、長く愛されている「アンパンマン」は、時代を問わずNJ・YJの間で根強い人気を誇ります。
「『アンパンマン』は永遠です!」
「とにかく『アンパンマン』が大好きで『アンパンマン』と言わない日はありません」
「しきりに『アーンパーンチ!』と言っている」、「お菓子も玩具も絵本もすべて『アンパンマン』!」
という声が寄せられています。
4位は「トーマス」/ きかんしゃトーマス
4位に選ばれたのは「トーマス」。
「きかんしゃトーマス」は1990年の登場以降、「アンパンマン」同様、いつの時代もNJ・YJの人気者のようです。
5位「ブンバ・ボーン!」/ NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」
そして5位は「ブンバ・ボーン!」。「ブンバ・ボーン!」はTV番組「おかあさんといっしょ」の中で歌われる歌の題名です。
「全国の親子の共通言語!」
「知らない家庭はないはず!」
「一緒に踊ると子供が喜ぶ」
という声が寄せられており、親子のコミュニケーションに欠かせない存在となっているようです。
その他、流行語
他にも以下のような言葉が流行っているとの声が寄せられました。
- 「ボーっと生きてんじゃねえよ!」「チコちゃん」(TV番組「チコちゃんに叱られる」より)
- 「チェンジ!シンカリオン」「はやぶさ」「こまち」(TV番組「新幹線変形ロボシンカリオン」より)
- 「わんわん」「うーたん」(TV番組「いないいないばあ」より)
これらNJ・YJの流行語をマスターし、クリスマスや年末年始など、家族団らんの機会でお孫さん、甥っ子さん、姪っ子さんの心をグッとつかんでみては!?
【番外編】あやし方ランキング
流行語とあわせて、NJ・YJの「あやし方」についてのアンケート調査も行われました。
1位に輝いたのは、「スマートフォンやタブレット端末で動画を見せる」です。
ひと昔前では考えられなかったかもしれませんが、スマートフォンと動画配信サービスの普及により、NJ・YJのあやし方に大きな変化をもたらしたようです。小学生のなりたい職業ランキングでユーチューバーが上位にあるのも(*1)、こういった背景があるのかもしれません。
2位以下は「歌をうたう」、「本を読む」、「スマートフォンアプリで遊ばせる」、「一緒に踊る」という結果になりました。
*1. 日本FP協会、ニュースリリース『日本 FP 協会 2017 年小学生の「将来なりたい職業」ランキング1 位 男子は「サッカー選手・監督」、女子は「看護師」』より
東京の保育園でも流行っています「カーモンベイビーアメリカ」
人気の言葉ランキングを見ると、やはりテレビの影響が大きいと言えますね。
大賞に選ばれた「カーモンベイビーアメリカ」ですが、わが家の息子(4歳・YJ)が通う、東京・世田谷区の認可保育園でも絶賛大流行中です。
10月のある日、5〜6歳の保育園児(男児)が、保育園内で「カーモンベイビーアメリカ」と歌っていたのです。いや、叫んでいたのです。
「おぉ、ダ・パンプの曲は子ども達にも人気なのか。すごい拡散力だなぁ!」
と、驚いていたのもつかの間。
4歳の息子も、保育園からの帰宅途中、突如「カーモンベイビーアメリカ」と大声で歌い始めたのです。実際、僕のまわりでもめっちゃ流行っていますね。
また先日、パパと息子との会話で、僕が「これはアメリカで作られた……」と話したら、息子が「U.S.A?」と聞いてきました。
びっくり! 勉強にもなっているようです。笑