認可保育園(保育所)は、赤ちゃんが生まれてからの申し込みになります。
まもなく生まれることがわかっていても、出産し、出生届を出してからでないと申し込みを受け付けてもらえません。僕も、息子の出産予定日の2ヶ月前に、区役所で「出生後になります」と説明を受けた経験があります。
その理由は明らかにされていませんが、僕は「認可保育園は福祉施設の扱いだから」だと考えています。認可保育園は、国や自治体から運営費が出ていて、子育てが困難な家庭を守るためのセーフティネット的な役割りを担っています。ですので、まだその状況に陥っていない家庭が申し込むというのは、理にかなっていない、と考えられるからです。
もしかしたら、ただ単に「生まれていない」=「戸籍にない」、というお役所的な理由かもしれませんが……。
新生児を育児しながらの保活は辛い! 厚生労働省が対応に乗り出す
しかし、産後、新生児を連れて保活を行うのは大変です。
まず、出産を終えた母親は、しばらく家で身体を休める必要があります。また新生児も、1ヶ月検診を終えるまでは外出を控えるのが基本です。その期間を終え(床上げ)、ようやく赤ちゃんを連れて散歩に出たり、買い物をしたりできるようになる訳です。
しかし、近年はたびたびニュースなどで報道されているように、保育園不足が叫ばれていて、保活が激化しています。自分たちが必要になタイミングで、保育園に入れる状況ではないのです。
そこで、政府はいよいよ動き出しました。
保育施設を探す「保活」の負担を減らすため、厚生労働省は市区町村に対し、妊娠中から認可保育施設の利用申し込みを受け付けることを求める通知を出す。
(中略)厚労省が昨年実施した保活の実態調査では、「役所での申し込みのため、出産直後の体力が回復していない時期から乳幼児を連れて何度も外出しなければならなかった」といった声が寄せられていた。
ただし「市区町村に対して、求める通知を行う」だけですので、法的な強制力はありません。あくまでも、そうしなさいと促すだけのようです。
その決定は、各自治体に任せられるようなので、これから保活を始めようと考えている方は、妊娠中に区役所へ問い合わせをしておくと良いでしょう。