ゲゲゲの鬼太郎、水木しげる先生はレゲエ好きだった! ボブ・マーリー、アスワドなどを仕事部屋で

1965年週刊マガジンでの連載、1968年テレビアニメ化をきっかけに、国民的にマンガとなった「ゲゲゲの鬼太郎」。50年以上の時を経てもなお、子どもたちを魅了しつづています。

2018年、フジテレビで放送中の「ゲゲゲの鬼太郎」は、なんと6度目のアニメ化。祖父母の代から、3世代に渡って活躍し続けています。

ただいま4歳、わが家の息子も完全にゲゲゲの鬼太郎に夢中で、今年の七夕で短冊に込めた願いは、「鬼太郎になって、強くなりたいです」でした。

笹と短冊

水木しげる先生は、レゲエを聴きながらマンガを描いていた

水木プロダクションの公式Twitterアカウントで、先日4月20日に驚くべきツイートをしました。なんと水木先生は、レゲエ好きだったのです。

水木しげる先生は、2015年11月30日に、93歳でこの世を去りましたので、この水木プロダクションのツイートは、先生の娘さん、もしくはスタッフの方によるものだと思います。

ボブ・マーリー、インナー・サークル、アスワドと言った、レゲエアーティストのアルバムを保有し、ネーム室(仕事部屋)で聞いていたそうです。ネームとは、マンガを書き始める前の台本的なもので、ストーリー、コマ割り、構図などが描かれています。

水木しげる先生は、レゲエを聴きながらゲゲゲの鬼太郎などの作品を作っていたのです。

ちなみに、なぜ僕は「水木先生のレゲエ好き」に興奮したかというと、僕自身もレゲエ好きだからです。かつて、レゲエ専門メディアの編集長を、10年ほど努めていたこともあります。

水木しげる先生が、好きだったレゲエ

ツイートにあったアルバムに収録されている、代表曲を3曲ご紹介します。

1960年代・70年代に生まれた方であれば、レゲエを聞かない方でも知っている曲かもしれません。年齢問わず、いずれも歴史に残る名曲ですので、ぜひ聴いてみてください。

Aswad – Shine

水木しげる先生がお持ちだった、Aswad「Live and Shine」(1995年リリース / 国内版 Sony Records)に収録の曲。

Come on and shine
shine like a star
Shining so bright
like the star that you are
Oh oh oh oh shine
into the future
Spreading your light
wherever you are

I burn like a fire left in the rain
As I run the race, oh yes I feel the pain
From the resistance I’m feeling the strain
Now the realization is that we are all born the same

 

Inner Circle – Sweat (A La La Long)

水木しげる先生がお持ちだった、Inner Circle「The Best of Inner Circle」(1994年リリース / 国内版 テイチク)に収録の曲。

I’ve been watching you!
A La La La La Long
A La La La La Long Long
Li Long Long Long.
Come On!
A La La La La Long
A La La La La Long Long
Li Long Long Long

Standing across the room I saw you smile
I said I want to talk to you for a little while
But before I make my move my emotions start running wild
My tongue gets tied and that’s no lie
I’m looking in your eye
I’m looking in your big brown eye
Ooh yeah
and I’ve got this to say to you

 

Bob Marley – One Love

水木しげる先生がお持ちだった、Bob Marley「ONE LOVE」に収録の曲(1977年リリース曲)。

One Love, One Heart
Let’s get together and feel all right
Hear the children cryin’ (One Love)
Hear the children cryin’ (One Heart)
Sayin’ give thanks and praise to the Lord and I will feel all right
Sayin’ let’s get together and feel all right
Wo wo-wo wo-wo

Let them all pass all their dirty remarks
One Love
There is one question I’d really love to ask
One Heart
Is there a place for the hopeless sinner
Who has hurt all mankind just to save his own beliefs?

水木しげる先生は、なぜレゲエが好きだったのか?

目玉の親父とツイッター

水木先生が保有していたCDアルバムは、1990年代中頃に発売されたものです。水木先生は、1922年生まれですので、御歳70代でレゲエを聴いていたことになります。また、Bob Marleyの「One Love」は、1977年にリリースされた曲です。水木先生が55歳の頃の曲です。

水木先生はなぜ、数ある音楽の中からレゲエを好んで聴いていたのでしょうか? その理由は書かれていないので、わかりません。

しかしレゲエは、貧しい者やしいたげられて来た者が、「それでも負けないぞ!」と力強く立ち上がるようなことをテーマにして歌うことが多いです。

水木先生は、戦争経験者であり、戦争で片腕を失くし、40代半ばまで極貧生活を続けて来ました。非常に苦難の道を歩いて来られた方なのです。弱者の気持ちを理解できる人だからこそ、レゲエのメッセージに心打たれたのかもしれません。

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水木しげるの人生は、ドラマ「ゲゲゲの女房」で

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冒頭で、僕の息子は「ゲゲゲの鬼太郎に夢中」とお伝えしましたが、一方、僕はNHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」にハマっているところです。

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」も、ドラマ「ゲゲゲの女房」も、いずれもAmazon プライムビデオで配信されていますので、親子でぞれぞれ見ているのです。

ゲゲゲの女房は、タイトルのとおり水木しげる先生の妻を主役とした作品ですが、当然、水木しげる先生は毎回登場します。漫画の原稿料は安い上に、その原稿料すらもらえないこともある。描いても、描いても、貧乏から脱することができません。家財のあらゆるものを質入れし、食べ物がなく河原で草を採ることもありました。また、電気代が払えず、ろうそくの灯で漫画を描いた日々もありました。

それでも諦めずに、自分の描きたい漫画を描くという、信念を貫き通すのです。

ドラマは2010年に放送されたものですが、それをAmazonでまとめて一気に見ている最中です。フリーランスライターしての僕としても、突き刺さる場面が多々あります。かなり面白いですね!

レゲエと鬼太郎、思わぬつながりを知ってとても嬉しくなりました。

 

4歳の息子がお気に入りの、妖怪図鑑です

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