育児休業を推奨したり、マタハラ防止に取り組んだり、政府が少子化対策として妊婦や育児家庭に優しい社会を目指していますが、実態としてはなかなか上手く行っていません。
勤めている会社から、出産を機に退職を迫られたり、時短勤務をなじられたり、子供の病気に寛容ではなかったり……といったことが横行しています。これは、そもそもの部分で「妊婦・育児を歓迎する社会に至っていないから」といえるでしょう。
今の日本の社会は、『子育て社員 vs 雇用主&上司』的ではないでしょうか。当事者である妊婦や保護者が声を上げるだけでく、社会全体の空気感を変えてゆく必要があると思います。
「子供が生まれるので、1〜2ヶ月育児休暇を取ります」と、男性国会議員
自民党の若手議員が妻とともに子育てに取り組みたいとして、来年、子どもが生まれたあと、1か月から2か月程度、育児のための休暇を取ることを検討していることが分かりました。
衆議院事務局は「男性議員が育児のため、一定期間続けて、国会を欠席した例は聞いたことがない」と話しています。
自民党若手議員が育児休暇の取得を検討:NHK NEWS WEBより一部引用(【追記】記事公開終了しました)
「こんな前例はない!」と、驚くことに驚き。子育てしやすい社会を推進している国会自体が、まだ変われていない、ということが伺えますね。
今回、育児休業を取得したいと声を上げた男性国会議員は、自民党の宮崎謙介さん。1981年生まれの34歳です。2016年2月中旬に、はじめてのお子さんが生まれる予定だそうです。「国会議員が率先して取得することで、男性の育児参加が進んでいない現状を変えていきたい」と語っています。
政治家ですので知名度アップや人気取りの一環もあるのだと思いますが、これが国会内で「育休とは何なのか?」を実体験する機会になって欲しいですね。経験なしに国民に伝えて行くのは難しいと思うので。
自民党を支持するかどうかは賛否両論あるかと思いますが、子育て政策に取り組んでいる議員さんの動きには注目して行きたいです。
【追記1】自民党 谷垣幹事長「国会議員は身分が違う」
谷垣氏は、国会議員と一般的な雇用者とでは「身分関係が違う」と指摘。国会開会中の休暇取得について「非常に緊迫した局面で1票によって違ってくるときにどう扱うかという問題はある」と述べた。
男性議員の育児休暇取得 谷垣幹事長「仕事の実態に即した議論を」:産経ニュースより一部引用
同じ党内でも圧力はあるようです。育休が取れない身分という発言自体、マタハラということになるのではないだろうか。
【追記2】民主党 蓮舫「優雅に育休!?」
もう一度、言う。マタハラ、制度があっても育休すらとれない現実もある。国会議員のすべき仕事は二人揃って給与全額保証の育休を優雅に取ることではなく、現実に向き合っている人たちを法改正で守ること、だ。この二人の考えを私は全く理解できない https://t.co/WcnQlGqY4a
— 蓮舫 (@renho_sha) 2015, 12月 23
マラハラ問題に対してマタハラ攻撃という気がするのですが、真意はどうなんでしょう。
【追記3】妻の出産入院中、自宅へ女性を連れ込み不倫疑惑
自民党の宮崎謙介衆院議員が、妻で同党の金子恵美衆院議員の出産直前に不倫していたとする記事が、10日発売の週刊文春に掲載されることが9日、わかった。
育児休業取得を宣言し、国会議員の育休の制度化を推進していた宮崎氏の不倫疑惑に、党内で批判が強まっている。
「育休宣言」の宮崎衆院議員に不倫疑惑 週刊文春が報道へ、党内で批判強まる 記者団の取材に“逃走”:産経ニュース より一部引用
嘘でしょ!? 衝撃的すぎます。