メリークリスマス。
わが家に毎年やってくるサンタクロースは、今年も息子のところにやってきました。
息子の年齢は11歳。
小学5年生です。
サンタさんの存在を信じているのか? 信じていないのか?
去年、息子から「サンタって親なの?」と聞かれたけど、「そんなわけないやん。お父さんは朝まで家で寝てるのに、どうやってみんなの家に配るんだよ」みたいな返事をそのときはしました。
同級生の中でも「どうなんだろう……」という思いがある子たちがいるみたいですが、息子は今のところ半々くらいの気持ちなんじゃないかと思います。
そんな息子に届いたクリスマスプレゼントに、サンタさんからのお手紙が添えられていました。

サンタクロースからの手紙
息子に届くサンタクロースからのクリスマスプレゼントには、毎年お手紙がついています。
いつもは2〜3行程度の簡単なメッセージなのですが、サンタの存在に関して疑問を持ちはじめたこの年は、いつもとは違った内容でした。
それは、サンタ自身が「サンタクロースの存在について伝える」内容だったのです。
以下、サンタさんからのお手紙をご紹介します。

手紙全文
鼓太郎くんへ
メリークリスマス。
君がこの手紙を読んでいるころ、外はきっと冬の空気でいっぱいでしょう。
寒い夜でも、君の家の中があたたかいのは、君のまわりに大切な人がたくさんいるからです。
ところで、君は不思議に思ったことがありませんか? 赤い服を着た、白いひげのサンタクロースが、たった一人で、トナカイに乗って、世界中の家をまわるなんて、本当にできるのだろうか、と。
実はね。
サンタクロースは、一人ではありません。
世界には、たくさんのサンタクロースがいます。
それぞれの役目を持ったサンタたちが、静かに力を合わせているのです。
赤い服を着ているサンタもいれば、ふだんはまったく別の顔をしているサンタもいます。
でも、どのサンタも同じことを大切にしています。
「だれかを喜ばせたい」
「だれかをそっと支えたい」
その気持ちがある人は、みんなサンタの仲間なのです。
そしてね。
君にも、いつかサンタクロースになる番が来るかもしれません。
それは、急に赤い服が届く日ではありません。
トナカイの鈴が聞こえるわけでもありません。
でも、ある日ふと気づきます。
言葉で説明するのはむずかしいのだけれど、君の中に「サンタクロースになる」という気持ちが生まれるときが来ます。
そのときは、誰かに教えられなくても、君自身にはちゃんとわかります。
それが、サンタになる合図です。
そのときが来たら、ちゃんと君にわかるようにしておきました。
だから心配しなくて大丈夫。
今はまだ、君は『プレゼントを受け取るサンタ見習い』です。
たくさん笑って、たくさん驚いて、たくさん大切にされてください。
その全部が、未来の君を素敵なサンタにしてくれます。
今夜も君のところへ行けて、私はとても嬉しかった。
メリークリスマス。
Santa Claus
クリスマスは子どもの成長を支える大切な機会
わが家にやってきたサンタクロースは、息子の心の成長をそっと支えてくれていました。
クリスマスはプレゼントをもらう日であると同時に、子どもが少しだけ世界の仕組みに触れる日なのかもしれませんね。
年に一度の特別な日。
それは子どもにとってだけでなく、親にとっても、子どもの成長を静かに見つめる大切な時間なのだと、あらためて感じたクリスマスでした。




















