夏休み、年末年始、ゴールデンウィーク、シルバーウィーク、ハッピーマンデーなど、昔に比べるとずいぶん大型連休が増えましたね。そんな機会を利用して「子どもを連れて家族で海外旅行へ行きたい」と、検討しているご家族も多いでしょう。
法務省「出入国管理統計」によると、2016年の全出国者数に占める14歳以下の割合は約5%程度。LCCの増加といった背景もあり、子どもが小さいうちから親子で海外旅行をすることがより一般的になってきています。
ただ、「まだなかなか言うことを聞いてくれない」「全く目が離せない」、そんなお子さんと海外旅行をするのは大変で、旅先も自由には決めづらいものです。
今度の大型連休は、子連れで海外旅行へ行こう!
そこで阪急交通社が、子ども連れの割合が高い海外旅行先について調査を行いました。どんな国が子ども連れの家族にとって人気なのか、ランキング形式で発表します。これを参考に、旅行先を検討してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
対象:2017年4月1日~2018年3月31日の期間に帰着された海外ツアーご参加者
*調査対象の子どもの年齢は12歳未満となります。
*総参加者数に占める子どもの割合の高さからランキングしています。
*添乗員や現地係員が案内する周遊型ツアーは2歳未満のお子様の参加をご遠慮いただいている場合があります。
*国の基本情報は、阪急交通社ウェブサイト、Wikipediaなどを参考にしました。
10位 中国
国土の広い中国ですが、中国最大の都市上海には、パンダが見られる上海動物園、155mの海底観光トンネルがある上海海洋水族館など子ども連れのご家族も安心して楽しめるスポットが。万里の長城など歴史のある壮大なスケールの観光地も子どもの体力次第ではチャレンジしてみてもいいかもしれません。
日本から上海へは、直行便で約3時間半のフライト時間です。
人口:約13億5,000万人
面積:約960万km²
宗教:仏教、イスラム教、キリスト教など
言葉:中国語
お金:元
時差:日本よりマイナス1時間
9位 台湾
東京からだと約3時間半から4時間、大阪からだと約3時間のフライト時間と、日本から気軽に行け、人気が止まない台湾。
敷地面積が大変広く、400種類以上の動物がいるという台北市立動物園が子どもには人気。そこから猫空ロープウェイに乗って猫空観光を楽しむこともできます。ハローキティジェットをはじめ様々なキャラクターを航空機にデコレートしたキャラクタージェットで人気のエバー航空で行くのも人気です。
人口:約2,300万人
面積:約3万6,000km²
宗教:仏教、道教、キリスト教など
言葉:北京語、台湾語
お金:元
時差:日本よりマイナス1時間
8位 オーストラリア
雄大な景色があふれ、コアラやウォンバットに触れたり、イルカと泳いだり、ワニの餌付けショーを見たりと、自然体験が満喫できるのが魅力のオーストラリア。ケアンズやシドニー、ゴールドコーストなどがおすすめで、熱帯雨林を走り、バロン滝の絶景も楽しめる「キュランダ高原鉄道」は、子どもも大喜びしそうな観光列車です。
日本からシドニーへは、直行便で約9時間半~10時間のフライト時間です。
人口:約2,313万人
面積:約768万2,300km²
宗教:キリスト教、他
言葉:英語
お金:オーストラリアドル
時差:3つの時差があり、東海岸はプラス1時間、中央部は+30分、西部はマイナス-1時間。またサマータイムもあり。
7位 香港
香港ディズニーランドとオーシャンパークの二大テーマパークが楽しめる香港。遊園地、水族館、動物園が一体となったオーシャンパークでは、アトラクションはもちろん、パンダを見たり、イルカショーが楽しめたりもします。
乗り物好きの子どもなら、二階建ての路面電車「香港トラム」や、手軽な料金のビクトリア湾のスターフェリーもいいかもしれません。
日本から香港へは、直行便で約4時間半~5時間のフライト時間です。
人口:約710万人
面積:約1,103万km²
宗教:仏教、道教、キリスト教など
言葉:広東語、英語、北京語など
お金:香港ドル
時差:日本よりマイナス1時間
6位 フィリピン
子どもにきれいな海を見せてあげたいと、セブ島の旅行が人気です。外に出るとすぐビーチの海沿いのホテルを利用したり、プールで遊んだり。ショッピングモールにはキッズスペースもあるので、買い物の合間に遊ばせることもできます。インドネシア同様にホテルのホスピタリティが高いのも子ども連れの人気の一つかと思います。
日本からセブ島へは、直行便で約5時間のフライト時間です。
人口:約1億98万人
面積:約30万km²
宗教:キリスト教ほか
言葉:フィリピン語、英語など
お金:フィリピンペソ
時差:日本よりマイナス1時間
5位 インドネシア
インドネシアの中でも、子ども連れに人気なのはバリ島。東南アジアは子ども連れの旅行先としてもおすすめと言われており、リゾート地としての魅力はもちろん、子どもを連れて歩くと「かわいいね」とたくさんの人が声をかけてくれる歓迎ぶりやホテルによってはキッズルームがあったり、キッズプログラムを開催していることもあるのが人気の理由。ほとんどのレストランで子ども用の椅子の用意があるとも言われています。
日本からバリ島へは、直行便で約7時間半のフライト時間です。
人口:約2億4,990万人
面積:約190万km²
宗教:イスラム教、キリスト教など
言葉:インドネシア語、バリ語
お金:インドネシアルピア
時差:日本よりマイナス1〜2時間、もしくは同じ
4位 シンガポール
シンガポールで人気のホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」のあるシンガポール本島から20~30分程度で行くことができるセント―サ島はテーマパークに水族館、ビーチ、博物館などが集結し、もはや島自体がレジャー化していて子ども連れにはぴったり。その中でも有名な植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の中にも、子どもと一緒でないと入れない無料の「ジェイコブ・バラス・チルドレンズ・ガーデン」という、水遊びや遊具で遊ぶことのできる子どものための公園があります。
日本からシンガポールへは、直行便で約7時間のフライト時間です。
人口:約539.9万人
面積:約700万km²
宗教:仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンドゥー教
言葉:マレー語、英語、中国語、タミール語
お金:シンガポールドル
時差:日本よりマイナス1時間
3位 ハワイ(米国)
ハワイは子どもに優しいと有名で、ホテルやレストランなどの子ども対応が充実しているのはもちろん、現地在住の方たちも子ども連れに親切だったと感想を述べる方も多いです。ビーチやホテルのプールはもちろん、ハワイ最大のマリンパークでイルカショーやイルカと一緒に泳ぐ体験ができるシーライフパークをはじめホノルル動物園など子どもが好きそうなスポットもいっぱい。
ベビーカーも無料、有料のレンタルがあり、安く購入もできるので安心。2歳未満の子ども連れの方も多いです。子ども連れが占める割合ではなく、申し込み者総数としてのランキングだと1位でした。
日本からハワイ(オアフ島)へは、直行便で約7~8時間のフライト時間です。
人口:約140万人
面積:約1万6,000km²
宗教:キリスト教、仏教など
言葉:英語、ハワイ語
お金:USドル
時差:日本よりマイナス19時間
2位 ニューカレドニア
日本では、「天国にいちばん近い島」というフレーズでも有名なニューカレドニア。直行便でもフライト時間は8時間半以上かかり、旅行者総数こそランキング上位の他の国と比べて多くありませんが、子ども連れの割合の高さで2位に。
一年を通して平均24℃程度と比較的過ごしやすく、シュノーケリングがまだ難しい子どもも、ラグーン水族館ならニューカレドニアのサンゴや魚が間近で楽しめます。公用語はフランス語なので挨拶程度の基本的な言葉だけでも覚えておくと現地の方との触れ合いもでき、より一層旅が楽しくなるかもしれません。
人口:約34万人
面積:約28万km²
宗教:イスラム教
言葉:ディベヒ語
お金:モルディブルフィア、ラーリ
時差:日本よりマイナス4時間
1位 グアム
初めての子ども連れ海外旅行先として選ばれることも多いグアムが1位。日本からのフライト時間が3時間半程度で比較的近距離で、時差も1時間と短く、日本語が通じる施設が多いといった安心感や、人気のタモンビーチをはじめとする遠浅の海、ホテルのプール、水族館など子どもが楽しめるスポットが多いといった点が子ども連れの旅行に人気。また、比較的手ごろな価格で行ける点も人気の1つです。
イルカウォッチング、ショーを見ながらのビーチサイドでのBBQも特別な体験になるはずです。
人口:約16万2,000人
面積:約549km²
宗教:キリスト教
言葉:英語、チャモロ語
お金:USドル
時差:日本よりプラス1時間
旅の情報収集やツアー検索は阪急交通社へ
ランキングは以上です。気になる国はありましたか?
具体的なツアー内容や旅行代金は、阪急交通社のウェブサイトでご確認ください。また、阪急交通社のサイトでは人気のツアー紹介に加え、国別の基本情報がわかる「旅行ガイド」や、世界中から発信される「現地情報ブログ」などもあり、旅の情報収集もできますよ。
格安海外旅行なら阪急交通社で!
ハワイとフィリピン(セブ島)について
最後に余談ですが、このトップ10内にある国や島で、僕が個人的に行ったことがあるのは2か所でした。ハワイとフィリピンです。
ハワイでは、自分たちの結婚式を挙げました。僕たち夫婦は海外ウェディングなんです。ハワイは安心感ありますね。治安もいいし、日本語もかなり通じるし、沖縄とまでは行きませんが、かなり気軽にいける海外ビーチリゾートだと思います。ただ、ハワイの難点は遠いこと。子連れで長時間フライトや時差に耐えたれるのであればハワイはいいですね。
それとフィリピンは、息子が2歳の頃に行きました。息子の初海外旅行です。まぁ、フィリピンは刺激的なところでしたね。車がビュンビュン走っているので、横断歩道を渡るのも一苦労。とはいえ、ある程度観光地化しているので、旅行者を受け入れる体制になっているので、あまり困ることはありません。フィリピンの人は、公用語のフィリピン語に加え、たいていの人は英語も話せます。また、熱心な人は日本語も流暢に話せる人がいて驚かされます。僕が乗ったタクシーの運転手さんは、日本語がペラペラでした。食べ物もレストランがあるので、日本と同じような感覚で困ることはありません。
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