人は誰しも「孤独感」を覚えることがあるはずです。
家族や友人、仕事や地域の仲間など、誰かとつながっていても、ふと「自分だけ取り残されている……」と感じることはありませんか。サッと過ぎ去ってくれればいいのですが、何度も現れて強い孤独感に苦しめられることもあります。
そんなとき、たった5分の行動で孤独という閉塞感に、突破口を開く方法があります。
僕自身が経験したちょっとしたコツです。ぜひ、お試しください。
ホウキとチリトリを持って、自宅の前や近所を掃除する
その方法とは、掃除です。
自宅の玄関先とその周辺を掃除するのです。
これは実際に僕が実践していることなのですが、朝、ホウキとチリトリを持って掃き掃除をします。吸い殻や空き缶などのゴミや落ち葉を拾います。まずは家の前をきれいにし、そのまま家のお隣さん、そのお隣さん、そのお隣さん……と周辺をぐるっと回ります。
昔の言い方だと隣組といったところでしょうか。自宅の周囲を、道路に沿ってぐるっと一周します。
落ち葉が多い時期は、ゴミ袋も持って掃除をします。時間に余裕があるときは、ついでに草引きもします。
こういうと「朝から結構な重労働だなぁ」と思うかもしれません。でも、定期的にやっていると段々ときれいになってくるので、5分程度、長くても10分もあれば十分終わります。
掃除をすると、家の周囲がきれいになるので自分自身は嬉しくなります。外出時も帰宅時も気持ちがいいです。さらに、朝日を浴びながらの掃除はちょっとした運動にもなるので、心身の健康にも良さそうです。
掃除にはこうしたメリットがあるのですが、僕が伝えたいのはこれだけではありません。
掃除をしていると、その姿を見てくれているご近所さんがいるのです。
僕は打算的に掃除をしているわけではないですよ。掃除を始めたその結果として、ご近所さんから好意的に接してもらえるようになったのです。
特に驚いたのは、少々お堅い感じのご近所さんとの関係。これまで挨拶をしても目も合わせてもらえず、ちょっとムッとしている様子。息子とボール遊びをしていて、そのお宅の庭にボールが入ってしまった時も、「すいませんでした」とお伝えしても、特に会話も表情もなくボールを手渡しされるような感じで気まずかったです(ボールを飛ばしたウチが悪いのですが)。
しかしあるとき、「いつもきれいにしてくださり、ありがとうございます」とお声がけいただけたのです! これは嬉しかった。それ以降、お顔を合わすたびに笑顔で挨拶を交わせる関係になりました。やった!!
ご近所さんと挨拶をすると、なぜかちょっと嬉しくなる
孤独とは、大切な人との別れや身寄りが無いなどの状態としてのひとりぼっちだけでなく、人といても理解してもらえず心のつながりがない精神的な寂しさも含まれます。
そんな中、お隣さんやご近所さんと挨拶を交わすというのは、それだけでコミュニケーションです。
たかが挨拶です。でも、孤独感で苦しんでいるときは、たったそれだけでも「誰かとつながっている!」と嬉しく感じるのです。
前段階にある掃除は、言葉は発していません。でも、挨拶にたどり着くための無言の会話だったと言えます。
黙々と掃除しているつもりでも、実はそこにはコミュニケーションが存在しているのです。
【コツ】ごみ収集日の朝、掃除をするのがおすすめ!
掃除をするタイミングについて、ベストの時間はごみ収集日の朝です。
僕は東京都世田谷区で暮らしているのですが、「資源とごみは、収集日の午前8時までにお出しください」と案内されています。
つまり、朝8時までに皆さんゴミ出しをするのです。
どのみちチリトリとホウキで集めたゴミを袋に入れて出したいので、結果的にこの時間帯になりがちなのですが、8時前はご近所さんと会うチャンスも多いです。
自分を知ってもらったり、挨拶やお話をしたりする機会に恵まれやすいです。人とのつながりを求めている方は、この時間帯の掃除が特におすすめです。
掃除なんて……と思うかもしれません。でも、ほんの数分間の行動が、日常に潤いを与えてくれるのです。騙されたと思ってぜひ、試してみてください。あなたの心の平穏と幸せを願っています。
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