もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
無事の出産を祈るとともに、考えるのは子どもの名前ではないでしょうか。
名前って、考えても考えてもなかなか決められません。
「無事に生まれて、赤ちゃんの顔を見てから決めよう」
そう先延ばしにしたところで、出産直後の慌ただしい中では、夫婦でじっくりと検討できないかも知れません。
妊娠中に、いくつかの候補をあげて、方向性だけでも決めておきたいものです。
人気の名前ランキングや字画判断ではなく、ちょっと珍しい感じの名前本があったので紹介します。2009年11月、ベネッセ・コーポレーションから出版された「きみのなまえおしえて」です。
*現在通院中の、育良クリニックさんの本棚に置いてあったのを読ませて頂きました。
「きみのなまえおしえて」おやこみらいプロジェクト
“お子さんがうまれて最初にプレゼントされる「なまえ」には、様々な願いや想いがぎゅっと詰まっています。(中略) この本は、そんなお子さんたちの「なまえ」を通して、家族の愛といのちの尊さを感じるために作られました。
本書「はじめに」より一部引用。”
全国47都道府県。
たくさんのお子さん達の「写真」「なまえ」「由来」が掲載されています。
こう育って欲しいと願いを込めた漢字をつかった名前、歴史上の人物からインスピレーションを得た名前、生まれた土地に由来する名前など、その想いはさまざまです。
頑張りすぎず、そこそこの名前でいいんだよ
本書はメインコンテンツの「こどものなまえ」だけでなく、コラムやインタビュー、(大人の)親子対談なども掲載されています。その中のひとつ、俳優の山崎努さんと、その娘である女優の山崎直子さんの、親子対談が面白かったです。
「名前の由来なんて言うもんじゃないですよ。どんな思いで付けたんだろって、付けられた人のほうが勝手に考えることであって、僕は付けた方が『こんな立派な想いでつけたんだ』って押しつけないほうがいいような気がするのよね」と、親父の山崎努さん。
そんなこといったら、この本の元も子もないじゃん! なんて思ったのですが、「確かにそうだなぁ〜」とも感じました。
確かに、子どもが親に「どうしてこの名前にしたの?」と訊ねるのはアリだとしても、親が子どもに「あんたはこんな思いで名前を付けたんだからね!」なんてのは、ちょっと違う気もしてきます。
山崎努さんは、「頑張り過ぎす、そこそこの名前でいい」と言います。娘の直子さんも「あんまり気にした事がなかった。けど、ある大晦日に『来年は素直な年にしたい』と抱負を掲げたときに、私の名前だ…」と、嬉しく思ったそうです。
それくらい「そこそこ」で、いいのかも知れませんね。
さて我が子の名前、やっぱり願いを込めたいし、そこそこで良い気もするし、結局名前をつけるのって難しい!><
【追記】
赤ちゃんの名前は、鼓太郎(こたろう)君になりました。