10年後には里帰り出産ができなくなる? 石川、福島、宮崎など、地方の産婦人科が大幅減少

日本の人口減少に歯止めが掛からず、様々な問題が噴出しています。

  • 国力の低下
  • 少子高齢化
  • 年金など社会保障制度の維持
  • 地方の過疎化
  • 過疎地域の公共サービス、学校教育、治安の維持
  • 空き家問題、など。

そして、いよいよ地方では産婦人科が激減することもわかったそうです。

10年後、石川、福島、宮崎など全国11の県で大幅に減少。

全国の産科医の数は、医学部の定員の増加などによって6.9%増えるものの、地方では産科医を目指す若手の医師が少ないことから大幅に減り、石川県ではマイナス25.8%、福島県ではマイナス20.2%、宮崎県ではマイナス16.3%など全国11の県で10%以上減ることが分かったということです。

地方の産科医 10年後に大幅減 NHKニュースより一部引用(【追記】記事公開が終了しました)”

 

地元で子どもが産めないとなると、地方から東京や大阪などの都市へ移住する若者が増加し、地方の人口減少は、今度さらに急加速するのではないでしょうか。

また、今は都心に住んでいても、出産は里帰りという方は多く、少し古いですが2007年度のCombi Townが行った調査によると、第一子の出産は約2割の人が里帰りしています(調査結果)。出産や育児において、親の助けを求める夫婦が多いということです。

しかし、将来的に地方の産婦人科が激減すれば、里帰り出産ができなくなる可能性があります。もしかしたら、地方から出産のために都心へ出る、上京出産のようなものが必要になる時代が来るかもしれません。

都心では産婦人科増加による競争でサービスが強化され、地方では医師そのものが少なくなり、サービスが低下する恐れもあるでしょう。

ただし育児に関しては、東京などの都心では保育園が足りない待機児童問題があり、必ずしも都心が育児に適しているとは限りません。

人口減少元年は2011年。

世界では人口爆発と言われていますが、日本においては2011年より人口現象がはじまっています。2010年に産まれた赤ちゃんは、日本の人口がもっとも多い時代に産まれた世代となるでしょう。

余談になりますが、「北海道の夕張市」と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか? メロンが育つ、自然豊かな大地を想像する方は多いのではないでしょうか。今日、夕張市について書かれたこんな衝撃の記事を見ました。みんなの党、東京都議会議員のおときた駿さんブログです。

 

夕張市のゴミ

”焼却施設ですが、実は現在は使われていません。老朽化によりダイオキシン対策基準を満たすことができず、かといって破綻によって建て替えも取り壊しもできず、無残にその姿をさらしています。じゃあ、夕張ではゴミはどうしているのでしょうか。

なんと、処理場にほったらかし。
生ごみも、燃えるゴミも、燃えないゴミも。
あたりに一面に漂う異臭と、信じられないほどの数のカラスたち。

「燃えるゴミ」が燃やせない町・夕張に、暗い日本の未来をみた|東京都議会議員 おときた駿公式ブログより一部引用。”

 

夕張市は人口減少が止まらず、まともな公共サービスを提供することができなくなり、このありさまなんだそうです。

この夕張市の事例は極端かもしれませんが、人口減少による過疎化により問題は今後も起きてくるでしょう。政府は少子化対策や移民などについての議論や対策を講じていますが、まだまだ見通しは明るくありません。

本日、日本のGPDが2期連続マイナスというニュースもありました。国力自体も落ちてきています。

政府や自治体は、これらの問題に対して、打つ手はあるんでしょうか。目先の対処療法ではなく、50年、100年先を見据えた施策に期待したいところです。

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