「小学校に上がると、PTAが大変だよ!」
僕は、息子が通う保育園で父母会・会長をした経験があるためか、クラスの垣根を越えた保護者さんとの交流があります。
特に、息子が1歳児クラスのときに役員を引き受けたので、父母会役員のメンバーの大半は年上クラスのママ・パパばかり。そんなこともあって、先に卒園したママ・パパから「小学校のPTAの大変さ」をよく耳にするのです。
PTAは、何が大変なのか?
何人かから話を聞いてわかった、ふたつの大きな問題点がわかりました。
保育園のように送迎がないので、小学校は親同士の面識や交流がない
問題点その1。
保育園には、朝夕の送迎があります。そこで、他の園児やその親、保育士と交流があります。毎日顔を合わせるので、自然と顔見知りになったり、親しくなったりするのです。
しかし、小学校に上がると、子どもは自分ひとりで登校し、自分で帰宅します。親が介在する機会が激減するのです。
そのため、「親同士、保護者同士、顔がわからないし、知り合いでもない」という状態になってしまうのです。同じ学年の保護者であっても知らない場合があるのに、他の学年となれば尚さらです。
保育園であれば、顔見知りが多いし、朝夕の送迎時に「あの件、どうしますか?」と合って話すことも容易です。
でも、小学校のPTAは親同士の面識や日頃の交流がないので、やりとりにすごく気を遣うという問題が起きるのです。
PTAのLINEグループ、平日日中にメッセージ届くので仕事中に返信しないといけない
問題点その2。
保育園は、家庭での育児が困難な場合に利用する施設です。そのため、ほとんどの親は仕事をしています。専業主婦・専業主夫は、ほぼいません。
しかし小学校に上がると、専業主婦がドッと現れます。
わが家は東京都世田谷区で暮らしていますが、比較的共働きが多そうな地域であっても、先に小学校に上がった方の実感としては「半数くらいは専業主婦」と言っていました。
そんなこともあり、PTA活動が平日日中に行われることがザラなのだそうです。
むしろ専業主婦にとっては、平日夜や休日に時間が割かれるより、平日日中に済ます方が有意義でしょう。また、PTAは先生との連携もあるので、休日や夜には行えないという問題もあります。そのため、PTAの集まりが平日日中に行われたり、平日日中にLINEグループでやりとりが行われるとのこと。
そこで、夫婦共働き世帯と専業主婦世帯との、食い違いが発生するのです。
夫婦共働き世帯は、有給を取ってPTA活動に参加したり、仕事中に職場の目を盗んでLINEグループに返信しないといけません。
「LINEを1日開かないと、未読100件以上たまるんです」
先に卒園したママから、先日そんな話を聞きました。
PTAのプロジェクト管理がしやすい、FacebookグループやSlackの活用を
以上が、ふたつの大きな問題点です。
- 親同士の面識や交流が無いので、やりとりに気を遣う
- 平日日中の活動は、仕事をしている親には辛い
PTA役員を経験した方は、「今思えば、保育園の父母会役員なんて余裕ですね」とおっしゃっていました。うん、確かにそうですね。働く親にとって、PTA活動は辛そうです。
ただ、だからといって「働く親」vs「専業主婦・専業主夫」の構図になっても解決はしないので、このあたりはどうしてるのでしょうか?
僕が思うに、LINEグループだと同じタイムライン上に複数の案件が混在してしまうので、パッと見でしんどいので、プロジェクト管理がしやすいツールを導入すると良いと思います。たとえば、ビジネスチャットツール「Slack」や、非公開の「Facebookページ」を活用すれば、わかりやすくなり負担が減るのかな、と。
いずれにせよ、保育園から小学校に上がると「PTAの大変さ」に面食らうそうです。PTAは任意団体なので入退会自由と言われていますが、強制参加の同調圧力があったり、入会しないと子どもに不利益が生じたりするとも聞くし、悩ましいですね。
「うちの小学校では、PTA活動上手くやってるよ!」なんて方がいましたら、SNS(Twitter / Facebook)やメッセージで教えてくださいませ。
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