保育園への入園・転園時は、何かと不安を覚えがちです。
「ママがいなくても泣かないかな?」
「哺乳瓶でミルク飲めるかな?」
「他のお友達と仲良くできるかな?」
など、お子さんへの心配は尽きません。
でも、親の努力ではどうしようもないこともあります。保育時間中のことに関しては、育児のプロである保育士さんに、まずはどーんと頼ってみましょう。
今回は、子どものことではなく「親の振る舞い」についてお伝えします。
保育園の入園式で、他の親とどう接すれば嫌われない?
子どものことだけでなく、親としての不安もあることでしょう。
初対面の他の保護者さんと上手くやれるかな……と。
「パパ友、ママ友、できるかな」
「他の親御さんに嫌われないかな」
「保育士さんと親しくなれるかな」
僕はこれまで、認可外保育園と認可保育園での「はじめまして」、また父母会会長として他の保護者さんとのチームプレイなど、初対面を何度も体験しました。
そうした経験を踏まえて僕が思う、「保育園入園式などの初日、親としてどう振る舞えば良いのか」について、その心構えをお話しします。
スバリ、主役は子ども!
中学生、高校生の親ともなれば、保護者という立場に慣れているかと思います。しかし保育園は、親としても保護者という立場にまだ慣れていません。保育園の入学式は保護者初心者の集まりでもあるのです。
お子さんが2人以上いて、すでに保育園に慣れている親でない限り、入園式では慣れない空気が漂っています。
そんなとき、親であるあなたはどう振る舞うか?
それは、わが子と他の子どものことを、しっかりと見るのです。その場の主役は、あなたではありません。子ども達です。
その上で、たとえばこのような声を掛けてみます。
(1)ハイハイしている他の子ども見て
「もう、はいはいできるんだね。力強いね!(生後)何か月ですか?」と、親子両方に声を掛けてみる。
(2)泣いている子どもがいたら
「大丈夫ですか?」と、その子の親に声を掛けて、できそうなことをサポートする。
(3)こっちを見てくれた赤ちゃんに
「こんにちはー。お名前はなんですか?」と、声を掛けて親と話すきっかけをつくる。
(4)そばにいる親御さんに
「はじめまして。うちの子は初めての保育園なんです」と、挨拶をしつつ不安なことなどについて雑談をする。
と、言った具合です。
こうして見ると当たり前のことばかりですが、案外、場違いなことを口走ってしまったり、黙り込んでしまうことがあるのです。
保育園初日は、「うちの子、ここでちゃんとやっていけるかな」と、保護者のみなさんは多かれ少なかれ不安を持っているはず。ですので、子どもの話題をきっかけに話すことで、打ち解けやすくなります。
子ども達に優しいと、他のパパやママから信頼される
主役は子どもですので、親が美男・美女であろうが、どんな一流企業に勤めていようが、着ている服がオシャレであろうが、お金持ちそうであろうが、それはオマケでしかありません。
他の親はきっと、あの人はうちの子に優しいかどうかを見ているでしょう。
極端に言えば、「うちの子にとって敵か味方か」というのを、無意識のうちに判別してると思います。親としての本能で。
逆の立場として考えてみるとわかりますよね。
街で、子どものことで困っているときに、他の誰かが優しくサポートしてくれたら嬉しいですよね。逆に嫌な顔をされたら、怖いし悲しいですよね。保育園でもそれは同じです。
保育園の入園式で、どう振舞って良いのか戸惑ってしまいそうな方は、ぜひ、「子ども達にとって優しい大人になろう」と、意識してみてください。これが最も重要で、むしろこれだけで十分です。
男性は、下心にご注意を!
最後に男へ、ひとこと。
保育園には、きれいなママがいたり、かわいい保育士さんがいたりしますが、決して下心を出したり、口説いたりしないようにしてくださいね。もし滑ったら、痛いパパとして噂になってしまいますし、仮に上手くいってもめちゃくちゃ気持ち悪いです。
以前、地元の大阪に帰省した際、子育て中の友人からこんな話を聞きました。
「うちの保育園、保護者同士で不倫している人がおんねん。子どもにバレたらどうするつもりなんやろ。めっちゃ気持ち悪いやろー」……と。
おいっ、子どもの場で何をしとんねん! これは無いですね。
あと、保育士さんを口説くのもNGです。
女性保育士さんは、男性の保護者から言い寄られることが度々あるようで、そんなときは「迷わずバリアを張ってビシッと断る」という対策を取っている方がほとんどです。妙な言葉を掛けて、瞬時に振られたらかっこ悪いですよね。これから先、ずっと恥ずかしいですよ。
男性は、きれいな女性と出会うとつい嬉しくなってしまうと思いますが、決して表には出さないようにしてくださいね。お子さんと奥さんを大切にしてください。