3歳9か月の息子が、ちょっとした嘘をつくようになりました。
何の嘘かというと、それは仮病です。
先日、息子に38度の熱があったので、保育園を休ませて嫁さんが自宅で看病しました。その翌日、微妙な37.4度で、念のためもう一日保育園を休ませたのです。幼児の平熱は大人よりも高く、37.5度以上で登園できません。
2日目のお休みは、僕が息子の相手をしました。
しかし、心配をよそにめちゃくちゃ元気! 家のなかで戦いごっこを始め、そのうち公園へ行きたいと言い出し、外で走り回っているではないですか。
そこで息子は、「お熱があると、保育園を休んで、ママやパパと遊べるんだ」と覚えてしまったのです……。ヤバっ。
保育園お休みしたものの、熱はないし、めっちゃ元気。平日の公園はのどかだ〜☀ #3歳 pic.twitter.com/zypM1k0S1d
— パパやる (@papayaru) 2018年1月16日
保育園に行きたくない! 休ませる?無理やり連れて行く?
案の定、不安は的中しました。
2日休んだ翌日のこと。保育園へ向かう道中で、息子が突然ゴホゴホと咳き込みはじめたのです。僕は「えっ、大丈夫!?」と尋ねると、「病院行く……」とチカラの無い声で答えるではありませんか。
でも、顔はニヤニヤしています。
「嘘やろ?」と言うと、咳はピタリと止まりました。
この日の嘘(仮病)は、これで終わりました。
しかしその翌日、今度は朝からイヤイヤが爆発しました。「保育園に行きたいくない!」と駄々をこねています。そして息子は、ママとパパのところにやってきて、それぞれのおでこを触って「お熱がある。パパとママもお休みして!」と言うのです。
交渉術が、昨日よりレベルアップしています。
とにかくこの日の朝は、絶対に保育園に行きながらないのです。これは困った!
【イヤイヤ対処法・失敗編】「ママもパパも仕事なの」と説得する
迫り来る出勤時間。この難局をどう乗り切るか!?
こんなとき、「もう仕事に行かないといけないの」とイラッとしがちです。
「早くして!」
「ほおって行くよ!」
「もう知らない!」
などと、さらにたたみ掛けることもあるでしょう。
でもこれ、全く効果がありません。
なぜなら、親子の気持ちが全然噛み合っていないからです。
- 【子供の気持ち】保育園に行きたくない。ママやパパと遊びたい。
- 【親の気持ち】時間がない。おとなしく言う通りにして欲しい。
【イヤイヤ対処法・成功編】寄り添い&切り替えで、遊びに誘い出す
「これでは事態が進展しない」と思った僕は、イヤイヤ期を乗り切る基本ルールを思い出しました。それは……
- 気持ちに寄り添う
- 気持ちを切り替える
まず、僕は息子に「うわー、パパもめっちゃ遊びたいよ〜」と言いました。
すると息子は、「ん?」と表情が変わりました。(寄り添い成功!)
すかさず僕は、「お外で、めっちゃ高い『たかいたかい』をしてあげようか?」と誘ったのです。
息子は「えっ、これくらい?」と言って、その場でジャンプしました。僕は「いいや、もっと。めーーーーーーっちゃ高い、宇宙まで届くやつ」と答えたのです。
すると息子は、「えぇーっ!」と驚きながら、慌てて出かける準備をし始めたのです。(切り替え成功!)
結局、大人も子供も一緒
そんな対処法に「やっぱり子供だなぁ〜」と微笑ましく思いつつも、これって大人も同じだなと気づきました。
たとえば、仕事が忙しくてストレスが溜まっているときに、奥さんから「あなたも家事と子守りを手伝ってよね!」とイライラをぶつけられると嫌じゃ無いですか。むしろ少しあったやる気まで、完全に失われてしまいます。
これも、夫婦の本音が噛み合っていないのが原因です。
- 【夫の本音】仕事が辛い
- 【妻の本音】家のことを私にばかり押し付けないで
相手の本音を探りつつ、寄り添うよう心がければ、夫婦喧嘩にならなくて済むのではないでしょうか。以下、一例です。
夫「はぁ、疲れた……」
妻「おつかれさま」
夫「仕事の量が多すぎて、ほんと身体がもたないよ」
妻「大変なのね」
夫「今、人を募集しているんだけど、なかなか採用できなくて人手不足なんだ」
妻「困った問題ね」
夫「そうなんだよ。あ、そうだ。ここのところ、家のことをつい君に任せっぱなしで悪いね」
妻「うん、大変よ」
夫「俺は今、会社が大変だから平日は難しいけど、次の週末は子供と動物園に行ってくるよ。一日だけど、君はゆっくり過ごしてね」
こんなに上手くいくかはわかりませんが、自己主張だけをしているより好転するでしょう。大人も子供も、己の言い分だけを主張するのではなく、まずは相手に寄り添い、理解しようとすることが解決の手順になるということです。自戒を込めて。