わが家には小学4年生の息子がいます。年齢は10歳です。
この年頃になると、少しずつ親離れをしはじめるようです。たとえば、朝の登校時にお見送りをされるのを拒否するなど。クラスの友達に見られるのが恥ずかしいのだと思います。
そんな拒否する姿勢に対して、父親の僕としてはショックを受けつつも、「成長を喜んでやらないといけないのだろうな……」と自分に言い聞かせています。でも、やっぱり寂しいです。
そんな息子から、つい先ほど、思いがけない拒否をされてしまいました。
小学校の学校公開(授業参観)を見にこないで欲しい
なんと、学校で学期ごとに実施されている学校公開の期間に、「パパは授業を見にこないで欲しい」というのです。
えっ……どういうこと?
授業参観へは、さすがに他の保護者も来るので、自分の親だけが来ているという状況ではありません。また、母親が来る割合が高いものの、決して父親も来ない訳ではありません。一体なぜ「パパは来ないで」と言うのでしょうか。
「パパ来ないで」の理由は、恥ずかしいからじゃなかった
僕は息子に理由を訊ねました。
「なぜ、パパが学校公開に来て欲しくないの?」と。
それに対して、息子はこう答えてくれました。
「子どもの普段の様子を見たくて、親が学校に来るんでしょ。パパが来たら普段の様子じゃなくなっちゃうじゃん。すぐに『〇〇くーん』って手を振ったり、話しかけたりするし、そうすると普段の授業じゃなくなっちゃうんだよ」
……意外な理由でした。
僕はてっきり、お父さんが見に来るのが恥ずかしいのではないかと感じました。でも、理由は他の保護者への配慮だったのです。
PTAや児童の見守りなど、積極的な活動の反動がきました
僕は、息子が赤ちゃんの頃から、保育園や小学校に積極的に関わってきました。
保育園では、朝の送りはほぼ毎日僕が行い、保護者の団体である父母会の会長も務めました。小学校では、1年生のときにPTA学級代表委員、2年生と3年生ではPTA副会長、4年生ではスポーツクラブの世話人を。同時に、朝の登校の見守りもほぼ毎日行いました。
異動してきた校長先生からは、「北野さんはすごいんです。いつも大勢の子どもを引き連れて歩いているので、どの子が北野さんのお子さんなのか、ずっとわからなかったんです」と、他の先生や保護者に話してくださったほどです。
自画自賛のようになりますが、僕は多くの子どもたちと触れ合い続けてきたので、どうしても馴染みがあるのです。そのため、僕が学校へ行くと「あっ、こっちゃんのパパー!」と子どもたちから、いつも声をかけてもらえます。
これまで息子は、「僕のパパのことを、みんなが知ってくれている」という状況に喜んでいる様子だったのですが、それが遂に終焉を迎える段階に入りつつあるようです。
突然、襲いかかってきた悲しみ。
これも成長なんですよね。
これまで10年間、子どもたちにたっぷりと関わることができて幸せでした。PTA活動も、息子が喜んでくれる早めの時期にやれて良かったです。
最近、親離れの傾向が顕著になってきた小4息子。僕はいよいよ「親離れ 寂しい」で検索するようになってしまった……😢 そこには我が子の突然の変化に戸惑う親御さんの悲痛が続々と。
成長を “静かに” 喜んでやる段階に入ってきたんだろうな。 #10歳
— パパやる (@papayaru) September 25, 2024