小学3年生の息子が、オンラインゲームをするようになりました。Fortniteという、仲間とチームを組んで優勝を目指すゲームです。
そんな様子を見守る中、オンラインゲームの世界ではゲーマーを「ガチ勢」「エンジョイ勢」と大別していることを知りました。
そう思ったのですが、よくよく知ると、これはすごく面白い視点!
ゲームの世界だけでなく、人生全般において活用できるし、育児・子育てに「自分はどっちなのか?」「あの人はどっちなのか?」をイメージするだけで、他人の意見に右往左往させられることが減り、視界がぐっとクリアになると感じます。
ということで、今回は「子育てのガチ勢・エンジョイ勢」について考察します。
ゲームのガチ勢・エンジョイ勢とは
まずは、オンラインゲームの世界におけるガチ勢・エンジョイ勢について説明します。
語源については、いつ誰が言い出したのかを見出すことができなかったので、みんなが使っている意味合いとしてお伝えします。
ガチ勢の意味と使い方
ガチ勢(がちぜい)とは、結果にこわだり、自分のスキルアップを重視するゲームプレイヤーのこと。競技勢(きょうぎぜい)とも呼ぶこともあります。一人のことを指して使うこともあれば、総称して使うこともある。ガチとは、本気や真剣を意味するガチンコの略語。
つまり、大会やオリンピックeスポーツなどに出場するプロゲーマーや、プロゲーマーを目指しているプレイヤーが、ガチ勢に含まれます。また、初心者・中級者であっても、高い志を持つ者はガチ勢に分類されます。単純に「スキルが高い = ガチ勢」というわけではありません。
用例
「ガチ勢だけでチームを組んでスキルを高めよう」
「あのプレイヤーはPCなのでガチ勢だ」
エンジョイ勢の意味と使い方
エンジョイ勢(えんじょいぜい)とは、結果より楽しむことを重視するゲームプレイヤーのこと。一人のことを指して使うこともあれば、総称して使うこともある。
一般的なプレイヤーの大半は、エンジョイ勢です。スキルの高い・低いは関係ありません。友人や気に合う人とチームを組んだり、コミュニケーションを楽しんだりし、今遊ぶことを重視するプレイヤーがエンジョイ勢に含まれます。
用例
「ガチ勢の中にエンジョイ勢が混ざると邪魔だよね」
「あのプレイヤーはSwitchなのでエンジョイ勢だ」
子育てにガチ勢・エンジョイ勢を当てはめてみる
さて、そんなガチ勢・エンジョイ勢を、子育て中の保護者に当てはめてみました。
僕の考えで当てはめてみただけですので賛否両論あるかと思いますが、そこはご容赦ください。何かご意見などありましたら、ぜひコメント欄に!
子育てのガチ勢
子育てのガチ勢(がちぜい)とは、わが子の能力アップを重視し、結果にこわだる子育て方針を持つ親のこと。たとえば、受験に向けての学習であったり、大会優勝やプロに向けてのスポーツクラブへの所属であったり。
受験の中でも特に小学校受験や中学受験は、「親の受験」と言われるほど親子での取り組みが重要です。そこで、金銭的にも、時間的にも、わが子の受験合格に向けて親はコミットします。
また、野球・サッカー・体操・バレエなど、スポーツにおいても、大会優勝やプロを目指して取り組みます。いわゆる名門や強豪と称されるクラブに所属し、親は金銭的な負担に加え、練習や試合のしっかりサポート。
友人たちは仲間でありライバルです。ともに刺激し合いながら、各々が高みを目指します。
メリットとデメリット
親が子どもの将来を見据えてしっかりと取り組むことで、子どもの学力・スキルを伸ばしてあげることができる。学歴やスキルにより、将来の選択肢も増える。
逆に、親が子どもに関わりすぎることで、過干渉や共依存になる恐れがある。
子育てのエンジョイ勢
子育てのエンジョイ勢(えんじょいぜい)とは、結果より経験や楽しむことを重視する子育て方針を持つ親のこと。たとえば、子どもの好きを応援してあげたり、親自身も自分の人生を楽しんだり。
今を面白おかしく楽しみ、その積み重ねが人生だと考える。
子どもへの強要をできるだけ抑え、子ども自身の意思を尊重し、自由な成長を見守る。
メリットとデメリット
親やから自分の好きを応援してもらえることで、子どもは自己肯定感が高まる。それにより、挫折や困難に直面したとき、何度でもそれに挑めるチャレンジ精神を持つことができる。
逆に、自由奔放にさせすぎたことで、自己管理が苦手になったり、ルールや規律に合わせるのが苦手で組織の一員になれなかったりする恐れがある。
価値観・思想が違うので、無理に合わせない方が楽!
子育てのガチ勢とエンジョイ勢、どちらが良い・悪いというわけではありません。そもそも、2つに大別できるものでもありませんしね。
あくまで「ゲーマーの世界に当てはめてみた」というところで、エンタメ的にお楽しみいただければ幸いです。
リアルな場で「いやぁ、あなたは子どもに厳しいですね。さすがガチ勢!」なんて口にすると、思わぬトラブルになりかねません。あくまで心の中で思うだけにしておいてください。
ところで、わが家の息子は現在小学3年生(9歳)です。10年近く子育てをしていると、「いろいろな考え方を持つ親がいるなぁ」と感じる機会がよくあります。
たとえば僕は、子どものゲームやYouTubeにおいて寛容です。
それに夢中になっているのなら「もっと楽しもう!」と、息子と相談してゲームに特化したYouTubeチャンネルをはじめました。日々、親子で企画を考えたり、編集のアイデアを練ったり、再生数に一喜一憂したりしています。なかなか面白いです。
一方で、ゲームやYouTubeを禁止したり、利用時間を厳しく制限している家庭もあります。
これは、どちらが良いかなんてわかりません。
お互いで議論をしても結果はでませんし、議論に勝ったところで相手は「打ち負かされた」と嫌な気分になるだけです。いわゆるマウンティング。
人にはそれぞれ、これまでの人生において培われてきた価値観があり、自分自身の生き方として持っている思想が違います。
正解がないからこそ、そこに対して優劣や勝敗を決めるような議論は不要なのです。あくまで「なるほど、そんな考えもあるのだなぁ」受け止めておくまでにとどめておき、「それは違う」「あなたは間違っている」などの反論は禁物です。
また、自分とは違う考えに圧倒されて、張り合ったり、妬んだり、不安になったりする必要もありません。
つまり、価値観・思想が違う方とは無理に合わせない方が楽、という訳です。「ガチ勢・エンジョイ勢の分け方は面白い」というところで子育てにも当てはめてみましたが、ここにも価値観・思想が大きく反映されていますので、自分と違う方とは無理に合わせない方がいいのです。
モヤモヤしたとき、心の中で「まぁあの人はエンジョイ勢だからね」「ガチ勢だからね」と思ってみると、ふと心が軽くなるのではないかと思い、今回は記事にしました。
小学3年生男児の父、ぼくは子育てのエンジョイ勢です
ちなみに僕はエンジョイ勢です。
人はうまれたとき「自分の身体がどこまであるのか?」すら認識していないと言われています。自分の足を触ったり、あちこちに触れたり舐めたりして、自分という存在を意識し始めるそうです。そのうちに、自我が芽生え、他者を認識しはじめます。
いわゆる2歳頃のイヤイヤ期も「自分でやりたい!」という自我の目覚めです。
そこからしばらく、未就学児のあいだは、まだまだ他者との関わりがまだ苦手な時期です。そうして小学校に上がるころには、友だちをつくったり、グループで遊んだりできるようになります。この時期は、お友だちとたくさん遊んだ方がいいのです。
仲良くなる方法を学んだり、いじわるをして後悔したり、けんかの仲直りをしたり。
これらはすべて、その子たちの心の成長につながります。そこで培った良好な人間関係を育むチカラは、生涯にわたってその人の宝となるのです。
……と、僕はそう考えていますので、友だちとの遊びを制限したり、同級生をライバル視して競わせたりするのが、嫌なのです。
勉強が好きになるのは大いに結構。親として応援します。
でも、親が子どもの発育を阻害するようなコントロールや煽りはできるだけ避けたいと考えています。
あともう一つ言えば、これからやってくるであろう自立への芽生え(通称:第二次反抗期)に備え、子どもの気持ちを尊重する親の姿勢も日ごろから持っておくのが大切だと思っています。
僕の考えに「甘いわ!ww」「負け組、乙!www 」などと反論したくなる方もいらっしゃると思います。まぁそこはエンジョイ勢ということで、サラッと流してくださいませ。
お子さんのゲームから、パパが学ぶ。
素敵ですね^_^
私も子育てエンジョイ勢です(*^^*)
子育てに関する価値観って、本当に人それぞれなんですよね〜。夫、友達、家族でも全く違いますもんね。
色んな人の価値観や考えを知るのも楽しいですよね^_^
否定せずに受け入れていくと楽ちんです(笑)
えりさん、こんにちは。コメントいただきありがとうございます!
ほんと子育ては十人十色。自分と価値観の違う人が身近にいると焦りがちですが、えりさんのように「色んな人の価値観や考えを知るのも楽しい」と捉えられると、心がグッと楽になりそうです。
子育てエンジョイ勢、お互い楽しんでいきましょう!!