「噴水」の吹き出し口や「ジャグジー」のジェット水流は近づき危険。女児の股間直撃で重症

『噴水の水圧で、子供が大怪我をした』というニュースを見掛け、「プール感覚で噴水池の中に入っちゃったんだな」とイメージしました。

しかし、そうではありませんでした。

噴水、女児の股間直撃し重傷 水圧の威力、注意を

大阪市営の公園で昨年夏、4歳の女児が人工池の噴水で遊んでいたところ、勢いよく出た水が陰部にあたり、重傷を負いました。

(中略)

女児はパンツ姿で、水中にある噴き出し口をまたぐようにしてしゃがんだ。その直後、水が噴出。女児は「痛い!」と叫び、股を閉じて泣き始めた。パンツが血で赤く染まっていた。

父親と近くにいた母親は女児を連れてタクシーで近くの病院へ。この病院では止血できず、別の病院へ救急搬送された。女児は止血手術を受け、4日間入院した。手術をした病院によると、パンツはやぶけておらず、傷は体の表面ではなく陰部の中だった。

噴水、女児の股間直撃し重傷 水圧の威力、注意を:朝日新聞デジタル

怖ろしい事故ですね。

水が原因で出血。一軒目の病院では血が止まらず、二軒目の救急病院でようやく止血できたとは、噴水の水圧に驚かされます。

このニュース記事の見出しを見掛けたとき、僕は相当大きな噴水をイメージしました。囲いなどがあって、人が立ち入りにくいような噴水です。

でも、この事故が起きた大阪市営の「靱公園」を検索すると、子供たちが噴水池の中に入って、まるでプールのように遊んでいる写真や動画がたくさん出てくるではないですか! 囲われた池といった造りではなく、なだらかな傾斜になっていて、海の砂浜のような設計だったのです。

そのような構造ですので、人を静止するようなものではなく、むしろ誘うような印象を受けました。

朝日新聞デジタルの同記事では、靱公園を管理する大阪市の大阪城公園事務所が「池は立ち入り禁止で、貼り紙で『危険です 入らないでください』と注意を促していた、と伝えています。

しかし、現実はまるでプールのように遊んでいる子供達で賑わっているのです。気になる方は、YouTube内を「靱公園 噴水 水遊び」などで検索してみてください。

プール内のジャグジーでも同様の事故発生

今回の事故を報告書にまとめた日本小児科学会の資料によると、同様の事故がホテルのプール内に設置されているジャグジーでも発生したと書かれています。6歳の女児が、ジャグジーのジェット水流により陰部を損傷したとのことです。

ホテル内のプールに設置されているジャグジーのジェット水流出口付近に子ども数人が集まり,ジェット水流の圧により浮き輪が押されて進む遊びをして楽しんでいた.本児の陰部がジェット水流出口近くにあった際に,誰かがボタンを押し,ジェット水流が陰部を直撃して受傷した.本児はすぐに啼泣した.本児の両親がすぐに近づきプールサイドで観察すると,児の陰部から出血を認めた.いったん止血したため自宅観察していたが,3 日後に再度,会陰の同部位から出血があったため救急外来を受診した.

日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会 Injury Alert(傷害速報)

日本小児科学会は、こうした噴水やジャグジーは、もし水流が止まっているときに子供が吹き出し口を覗き込めば、「目」や「口」に障害が発生する可能性があると伝えています。

子供は「水の吹き出し口」に触りたがったり、近づきたがったりする傾向があります。でもこの行為は大きな怪我をする危険性がある、と知っておいた方が良いでしょう。これから夏になり、水遊びしたい気候になってきます。子育て中の皆さんは、くれぐれもご注意ください。

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