東京都アレルギーnavi.、都が情報サイトを開設。3歳までに4割が発症、特に食物アレルギーは15年間毎年増加

東京都アレルギーnavi.、都が情報サイトを開設。3歳までに4割が発症、特に食物アレルギーは15年間毎年増加

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少し前、当時2歳の息子がなかなか朝食を食べてくれず、家を出る間際になってパンをくわえ始めたので、そのままモグモグ食べながら保育園へ登園。すると園長先生に、「朝食は食べてからきてくださいね。パンくずが落ちて、それでアレルギーを発症する子供もいるんです。保育園でもすごく気をつけていて……」と、注意を受けました。

はっ、確かにそうだ。
しつけの問題以前に、食物アレルギーを持つ園児に被害を与えてしまう危険性を配慮できていなかった自分を恥じました。

調査開始から15年、アレルギーを持つ子供が増加し続けている

3歳までに何らかのアレルギー疾患を診断された子供は、約4割もいるのだそうです。

これは、平成26年度(2014年)に東京都が実施した「アレルギー疾患に関する3歳児全都調査」によるもの。アレルギーのなかでも、特に食物アレルギーについては、調査開始の平成11年(1999年)から一貫して増加しているとのことです。

アレルギーは、今や一部の方が知っておくべき問題ではありません。僕が園長先生から注意を受けたように、周りの人への気づかいが必要です。そうでないと、知らず知らずのうちに、他人を苦しめてしまうことがあるからです。場合によっては、命の危険にさらしてしまうこともあるでしょう。

そんなアレルギーに関する知識を周知させるべく、東京都福祉保健局は「東京都アレルギー情報navi.」を、今月4月21日に開設しました。アレルギーに関する情報をわかりやすく、かつ調べやすくまとめた情報サイトです。

東京都アレルギー情報navi.

知っておくべきはアレルギー体質ではない周りの人。ヒヤリハット事例色々

自分自身や、わが子がアレルギーである場合、治療や生活習慣がとても大変です。少しでも良くなるよう、そして治るよう、たくさんの勉強をしていることでしょう。

しかし先にお伝えしたように、今や、3歳までに4割の子供がなんらかのアレルギーを持っていると言われる時代です。幸いアレルギー体質ではない周りの人が無知であると、何の意識もなくアレルギー体質の人に苦痛を与えてしまうことがあるのです。

特に相手が乳幼児の場合は、重篤化したり、死亡する危険性もあります。専門書を購入して勉強するのもの良いですが、「東京都アレルギー情報navi.」はスマートフォンで手軽に無料で読めますので、子育てに関わる大人達は、ここを活用してある程度の知識を得ておくといいでしょう。

以下、学校内における「ヒヤリハット」事例です。東京都アレルギー情報navi.掲載の情報より、一部引用してご紹介します。

(以下、東京都アレルギー情報navi.より引用)

担任不在時

担任が不在時の給食で、本来ならクラスでサラダにドレッシングをかける前に、アレルギー対応食用サラダを、食缶から取り分けることになっていたが、補教の教員にその対応が伝わっておらず、全部にドレッシングをかけてしまった。本人が食べる直前にドレッシングがかかっていることに気付いたため、誤食を防ぐことができた。

複雑なアレルギー対応献立 「五目チャーハン」

卵アレルギーには卵のみ除去、卵・魚介アレルギーには卵とエビを除去したものを対応食として準備した。調理室で配食の際、卵除去の児童の給食と、卵とエビ除去の児童の給食に貼る名前を、入れ違えて、貼ってしまった。

献立表への記載不足

献立表には、「ヨーグルト」と記載されていたが、外注のフルーツヨーグルトでキウイフルーツ入りだった。キウイフルーツアレルギーの児童にも、配膳されてしまった。

食品・原材料「がんもどき」

「ごま無し」がんもどきを注文したが、ごまの入ったものが納品された。がんもどきには人参・ひじきなどが入っており、目視では判別できなかった。

原材料の確認「海藻」

調理員が生わかめの洗浄中、小エビが混入していることに気付いた。 ⇒ ワカメ・ひじき・昆布等海藻類に、エビが混入している場合がある。

聞き間違い

ごまアレルギーの児童がいるが、調理で一味唐辛子を使う時に、「一味」と「七味」を聞き間違えて、ごまが入っている七味唐辛子を使ってしまった。

児童生徒の名前・名札等「同姓」

アレルギー対応食の対象児童に同姓の児童がおり、誤って対応食をセットしてしまった。給食室内での二重チェックで気付いた。

本人は大丈夫と言ったが…

給食準備中、担任が対象児童本人に「この料理、大丈夫?」と聞いたところ、「大丈夫」と答えた。その日は持参食も連絡帳記入も無かったため、対応表を確認せず提供した。担任が食べたところ、アレルギー原因食物を発見、急いで食べるのを止めさせた。

残してはいけないと思った

アレルギー対応食はおかわり無しなので、あらかじめ多めに配膳していたが、残すのはいけないと思った児童が、自分の対応食を普通食用のトングで食缶に戻そうとした。

牛乳開封時

牛乳アレルギーの児童がグループで食事中、向かい側に座っていた児童が牛乳のキャップを開けた際、牛乳が飛んで顔にかかり、赤く腫れてかゆみが出てしまった。

海外からの転入生

食物アレルギーの既往はないが、日本食を食べたことがない生徒が転入した。登校開始から 1 か月たった頃、給食後、かゆみ、発疹、気分の悪さを訴えた。その後、医療機関を受診し、食物アレルギーと診断された。

東京都アレルギーnavi. は、丁寧でわかりやすい

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アレルギーを引き起こす原因となるアレルゲンは、何も食べ物だけではありません。花粉症もそうですし、アトピーや喘息もアレルギー疾患です。

東京アレルギーnavi.では、アレルギーになる仕組みや、アレルギーの種類、治療法や対処法、緊急時のエピペン®の使用、心肺蘇生など、幅広い情報が掲載されています。とはいえ、それほどの大量のページ数があるわけではありませんので、先にお伝えしたように、スマートフォンなどで時間のある時に読み物としてザッと目を通しておくと良いでしょう。

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