テレビアニメ「ドラえもん」は、大山のぶ代さんらの声優陣が初代だと思われがちですが、実は初代ではありません。
ドラえもんは、1973年日本テレビで初めてアニメ化されました。しかし、半年ほどで放送終了。その後、1979年にテレビ朝日で再びアニメ化され、こちらが現在まで続いています。
大山のぶ代さんらは、1979年のテレビ朝日版からの声優陣なのです。
- ドラえもん – 大山のぶ代
- 野比のび太 – 小原乃梨子
- 源静香 – 野村道子
- 骨川スネ夫 – 肝付兼太
- 剛田武 – たてかべ和也
テレ朝版ドラえもんの先代声優陣は、26年間変わらずに続いた
1979年から放送が始まったテレ朝版「ドラえもん」ですが、このメインキャラクター5人の声優さんは誰一人として変わることなく、2005年のリニューアルまで26年間も続けられました。この映像は、この5人で行われた最後のアフレコです。
子育て中の親世代にとっては、この声優さんたちこそが馴染みのあるドラえもんでしょう。
たてかべ和也さんに続き、肝付兼太さん死去
そんなゴールデンメンバーですが、昨年2015年6月18日に悲しいできごとがありました。ジャイアンを担当していた、たてかべ和也さんが急性呼吸器不全で先立ったのです。享年80歳。
故たてかべ和也さん(ジャイアンの声優)の通夜にて、肝付兼太さん(スネ夫の声優)がこのような弔辞を述べ、多くのドラえもんファンの涙を誘いました。
ジャイアン、
ジャイアンのくせになぜ先に逝っちゃうんだよ。
そして、たてかべ和也さんを送ったスネ夫役の肝付兼太さんまでもが、昨日2016年10月20日に肺炎のために亡くなったのです。たてかべ和也さんと同じく、享年80歳でした。
声優の肝付兼太(本名・肝付兼正【きもつきかねまさ】)さんが20日、肺炎のため死去した。享年80。所属事務所が発表した。葬儀は家族葬にて執り行われた。
肝付さんは1935年11月15日生まれ。鹿児島出身。1979年から2005年まで『ドラえもん』でスネ夫役を務めたほか、『怪物くん』のドラキュラ役や『それいけ!アンパンマン』ホラーマン役、子供向け番組『にこにこぷん』のじゃじゃまる役などで人気を博した。
私ごとですが、僕がもっとも好きな漫画はドラえもんです。
連載していたコロコロコミックを買ったり、漫画本を集めるのはもちろんのこと、テレビアニメも映画もたくさん見ました。初めて買ったCDアルバムはジャネット・ジャクソンの「リズムネイション1814」ですが、初めて買ってもらったLPレコードは「ドラえもん」でした。また子供の頃、散髪屋さんのお兄さんにガンダムの話題を振られたとき、ガンダムに興味がなくて「ドラえもんが好きです」と言ったら、そこで話題が終わった切ない思い出もあります。
そんな思い入れがたくさんあるドラえもんの、ジャイアンとスネ夫という名コンビが立て続けにこの世を去り、とても寂しい気持ちです。長らくのあいだ楽しませていただき、本当にありがとうございました。
ドラえもん、のび太、しずかちゃん、どうかお元気で!
残されたお三人さんが温泉に入っている貴重映像。こんなときに面白い……というのは不謹慎ですが、僕が好きな面白い映像です。
ドラえもん、のび太、しずかちゃんが、一緒に温泉でくつろいでいます。
わが家では、僕のドラえもんへの想いは、2歳半の息子に受け継がれています。親子で楽しめるなんて、やっぱりドラえもんは最高です!