去年の夏は、東京・渋谷の代々木公園で「デング熱」が発症し、蚊を媒体にして広まる病気の恐怖が話題となりました。
蚊に刺されてかゆいだけでなく、重症、もしくは死にいたる感染病にかかる可能性があるということとで、蚊に対して例年以上に過敏になった方も多いはず。大人であれば、虫除けスプレーを全身に散布する、長袖を着る、などで防御する方法がありますが、赤ちゃんなど乳幼児の場合、それらの防止策は容易ではありません。
そのため、自宅の窓やベランダには、上記写真のような「吊るすタイプの虫除け」を活用されて いたご家庭も多いでしょう。60日とか、90日とか、長期間効果があるとされる虫除けです。
今ごろ発覚!実は全然効果がなかった吊るす虫除け。
今日、朝日新聞のウェブサイトに、このようなニュースが掲載されていました。
“玄関やベランダで使う空間用虫よけ剤を販売する大手4社に、消費者庁が景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を出す検討をしていることが17日分かった。(中略)
措置命令の対象は大日本除虫菊(KINCHO)、フマキラー、アース製薬、興和の4社。「虫コナーズ」などの商品名で空間用虫よけ剤を販売している。玄関やベランダに商品をつるしたり置いたりすると、成分が少しずつ蒸発してユスリカやチョウバエを遠ざける仕組み。消費者庁が分析すると、風通しがよい場所では成分が空気中に残りにくかったという。
空間用虫よけ剤4社に措置命令検討 消費者庁:朝日新聞デジタルより一部引用(【追記】記事公開終了しました)”
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えっ?!
今さら何をいうか! 夏場になれば、ほとんどの家庭の玄関や窓際に吊っていたアノ虫除け。ベランダなどで使うよう推奨しておいて、風通しがよい場所では効果が無いって、そりゃないで。
吊ってるだけで、2ヶ月も、3ヶ月も効果があるって、どうも胡散臭い気もしていたのですが、これだけ普及していたので、まぁ効くんだろって思い込んでいました。腹立たしいを超えて、もはや爆笑の域です。
詳しくは書かれていませんでしたが、おそらく網戸に貼るタイプの虫除けも同じなんでしょうね。
やはり、水たまりをなくす、ボウフラ用の薬剤散布をするなど、そもそも蚊が発生しないよう対策を行うのが確実なんだと思います。
蚊を媒体に感染する病気。
蚊がウィルスを運ぶ病気って、何があるのか少し調べてみました。
- デング熱 – 蚊を媒体に感染拡大する。
- 日本脳炎 – 主に豚が感染源。蚊を媒体に感染拡大する。
- ウエストナイル熱 – 主に鳥が感染源。蚊を媒体に感染拡大する。
- チクングニア熱 – 蚊を媒体に感染拡大する。
- マラリア – 蚊を媒体に感染拡大する。
予防接種で防ぐ事ができる感染症もありますが、それでも完璧ではありません。また春先より、蚊を発生させない、蚊に刺されないようにするなど、対策をとって行きたいですね。特に小さな子供、妊娠中の女性はご注意を!