わが家のひとり息子は、ただいま小学3年生。
この学年になると、「中学受験するの? しないの?」と周囲がざわめき始めます。なぜなら、進学塾へ通い始める子がかなり出始めるからです。中学受験は年々過熱し、以前は4〜5年生からだったのが、3年生、2年生と、受験に向けての塾通いスタートも低年齢化。
小学生向けの塾といっても、夜8時・9時頃まであったり、宿題が大量に出たり、子どもたちはとても忙しくなります。
子育ての方針は家庭によって様々ですが、早くから受験対策に励むことに対して僕は「もっと他に大切なことがあるんじゃないのかなぁ」と、心の中がざわついています。
僕自身、学校の勉強にプラスして大切に考えているのは、以下の3つです。
小学校の勉強以外で大切に考えていること
- 「睡眠」 成長期なので超大事
- 「遊び」 友人を通じて人間関係を育む
- 「お手伝い」 家族の一員としての自覚
小学校の冬休みの宿題「お手伝いカード」 毎日記入
さて本題。
小3息子が冬休みに入りました。
冬休みは年末年始を含むということで、なんと小学校からの宿題にお勉強は無し! プリントも、読書感想文も、自由工作もありません。その代わりに……
「冬休みのお手伝いカード」
毎日おうちのお手伝いして、それを記入していくという宿題がでました。
ふりかえり(選択)
- 自分から進んでやった
- 家の人に言われてやった
- やらなかった
- じじょうがあってできなかった
ふりかえり(記述)
- どんな風にやったか
- やってみてどう思ったか、など
自分から進んで、食器洗いをしてくれた!
冬休み初日、息子は早速お手伝いに取り組んでくれました。
夕食後の食器洗いです。スポンジを泡立てて、しっかり洗って、丁寧にカゴに並べて。バッチリです。ありがとう!
終えた後、プリントの振り返り欄にはこう記入していました。
おぉ、最高だね! この宿題は冬休み期間中毎日取り組むことになっていて、12月26日から1月8日までの14日間分の欄があります。
まさに理想的な宿題! 本来、お手伝いは宿題でなくてもやるべきですが、先生から言われることで子どもたちは「お手伝いって大事なことなんだな」と、認識が高まるかと思います。
学校に感謝です!
【余談】お手伝いでお小遣いはあげない
ところで、お手伝いをするごとにお小遣いを与えているご家庭もあるかと思います。うちでは、そのシステムは導入していません。
息子から「〇〇君のおうちは、洗濯をたたんだら50円もらえるんだよ」などと言われたことがありましたが、「きみは家族の一員なんだから、家のことはみんなでやろう! お手伝いでおこづかいはあげられないよ」と伝えています。
お金はあげないけど、「君もこの家を運営する仲間だ!」という重要感を与えています(伝わっているかはわかりませんが……)。
【追記】毎日お手伝いをやりとげました!
お手伝い至上主義!
ところで、子育てにおいてお手伝いがいかに大切かを解説してくれている本があります。
三谷宏治さんの『お手伝い至上主義! 「自分で決めてできる」子どもが育つ』(プレジデント社)という本です。
三谷宏治さんは、ベストセラー『経営戦略全史』シリーズの著者で、長らく経営コンサルタントとしてお仕事をされてきた方。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわりつつ、教育の現場でご活躍されています。そんな三谷さんは、経営コンサルタント時代に、知識的専門性ではなくジェネラルな力が大事だとわかったそうです。その中でも「決める力」「発想力」が特に重要であるし、それを、子ども達、そして親や教職員に向けて伝えています。
ちなみに、三谷さんは家庭では3児の父親でもあります。
そんな三谷さんが、本書の中で「子育てにおいて、ヒマ・貧乏・お手伝いが重要である」と説いています。特にお手伝いに関しては、勉強よりも、ゲームよりも、学校よりも、大事だと位置付けています。
なぜなら、お手伝いを通じて段取り力・意思決定力・問題解決力などが育まれ、親や社会への感謝から高い道徳心や正義感も生まれてくるからです。つまり、お手伝いができる子は生活に困らない力を身につけることができるのです。
1冊まるごとお手伝いをテーマにした子育てについて書かれていますので、詳しくは本書をご覧ください。