夏になると毎年のように「車の中に子どもをおいたままパチンコの駐車場に放置し、灼熱の車内で脱水症状で死亡」という、痛ましい事件が起きます(保護責任者遺棄致死罪)。
しかし、車の中に子どもを残しておいて危険なのは、何もパチンコ店だけではありません。今年2014年6月15日、東京都青梅市のコンビニで、子どもを車内に残したまま、そのまま車を盗難されるという事件が起きました。
犯人は住所不定無職のアメリカ人(43歳)で、走り出したあとに後部座席に5歳と2歳の子どもがいる事に気づき、そのまま2km先に乗り捨てたんだそうです。幸い子ども達には怪我などはなかったようですが、かなり恐怖のドライブだったのではないでしょうか。もちろん残された両親も、血の気が引いて恐怖どころでは無かったでしょう。ちなみに両親は、車のカギをつけたままコンビニで買い物をしていたそうです。
- 盗んだ車に2児、驚いて乗り捨て 警視庁、容疑の男逮捕:朝日新聞(【追記】記事公開が終了しました)
第78回アカデミー賞、外国語映画賞受賞作品「ツォツィ」。
車窃盗の事件を知って、この映画「ツォツィ」が、すぐ頭に浮かびました。
2006年のアカデミー賞外国語映画賞ほか、世界中で数々の賞と絶賛を得たイギリス・南アフリカの合作映画。スラム街の若者ギャングが、金持ちのBMXを奪って逃走中に、車内の赤ちゃんに気づき「見捨てるに捨てられない。さてどうする?」というストーリー。
「悪い奴やなぁ〜」と思いながらも、赤ちゃんを通じて更生してゆく若者の姿に感動した思い出があります。僕がこの映画を観たのは、我が子が授かるよりも随分前なので、今改めて観たら違う印象なのでしょうか。今度、もう一度観ようと思います。
ちょっとくらいなら大丈夫?油断が招いたアメリカのスーパーでの事件。
車内に子どもを残したまま、車を離れた途端、物陰から窃盗犯。それに気づいた両親が慌てて駆けつけ、急発進する車にしがみつき…。
とにかく「ちょっとだけ」「一瞬だから」という油断を狙っている悪い奴がいるというのは、どこにいても意識しておくべきです。絶対に『車内に子どもを残す』を、しないようにしましょう。