アメリカのコネチカット州で暮らす、12歳の少女がつくった「Medi Teddy(メディテディ)」が話題です。
これは、テディベアのかたちをしている点滴袋用カバーで、子どもの恐怖を和らげるものです。
ぶら下がっている点滴袋を長い時間眺めているのは、ちょっと怖いですよね。でも、それがクマさんのぬいぐるみだったら?
点滴袋用カバー Medi Teddy(メディテディ)とは
これがメディテディです。
一見、可愛いクマのぬいぐるみですよね。
このメディテディを、ぶさ下がっている点滴袋にかぶせると
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点滴が怖くなくなるカバー
ほら、かわいい! 全然怖くない。
点滴袋は子どもを不安にさせますが、クマのぬいぐるみがそばにいるのなら、きっと気持ちは楽になるのではないでしょうか。
なぜ作ったの? 7歳で難病特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を発症、点滴が欠かせない生活に
メディテディを作ったのは、Ella Casano(エラ・カサーノ)さん。
現在12歳の彼女は、7歳のときに特発性血小板減少性紫斑病(ITP)と呼ばれる自己免疫疾患と診断されました。特発性血小板減少性紫斑病とは、血小板が減少して、出血すると血が止まらなくなる病気です。
それ以来彼女は、6〜8週おきに点滴をしないといけなくなったのです。7歳の頃からずっと。
「点滴のポールとチューブ、そして医療機器の量に驚き、怖かった」
彼女はウェブサイトで、そう綴っています。
そこで彼女は、自分のぬいぐるみを切り取って、最初のメディテディを自作しました。メディテディの目的は、子どもに点滴袋を見せないこと。背中が丸見えなのは、医師・看護師が点滴の残りの量を確認できるようにするためです。
これを見た看護師さんは、すごく喜びました。
そこで彼女の母親は、この発明の特許を取得し、世の中に広めようと考えたのです。
しかし、問題が立ちはだかります。
このメディテディの生産を工場に依頼すると、最低ロット(最小生産数)が500個からだったのです。1個10ドルで、5,000ドル(約53万円)もかかってしまいます。
クラウドファンディングで資金調達。目標5000ドル、結果2万ドル超え
「Help 500 Kids In Hospitals Receive A Medi Teddy!」
12歳のエラ・カサーさんは、クラウドファンディング GoFoundMe で支援を求めました。「病院にいる500人の子どもにメディテディを届けるのを手伝ってください」と。
目標額は、5,000ドル(約53万円)。
6月20日現在、クラウドファンディングでのプロジェクト開始から10日間で約640人もの人から支援が集まり、目標額を大きく上回る約2万2千ドル(約235万円)に達しています。支援者の中には、日本人名の方もいました。
今後、この資金をもとに、病院にいる子どもたちの元へ500個のメディテディが寄付されることになります。
メディテディの購入方法
メディテディをさらに広げるため、メディテディの公式サイトでは予約注文を受け付けています。
1つ、19.99ドル(約2,150円)プラス送料。
現時点では、簡単な簡単なお問い合わせフォームからの申し込みとなっています。後ほど改めてメールにて案内が届くようです。
今すぐ届くわけではありませんが、小児科病院を経営されている方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。メディテディそのものの良さもありますが、モノが作られたストーリーも素敵ですよね。