偽善者は素晴らしい約束をする、約束を守る気がないからである。
これはイギリスの哲学者で政治家のエドマンド・パーク(1729 – 1797)の言葉です。パークは政治家ですので、口先だけの政治家を揶揄した言葉でしょう。
これは、政治の世界だけでなく、夫婦関係にも当てはまると思いませんか? 今回の記事は、夫婦間における約束を守る重要性についてお伝えします。
幸せな結婚生活を築き、離婚を避ける3つの方法
先日、TED.com にあった、ジョージ・ブレア=ウェスト氏のスピーチ「幸せな結婚生活を築き、離婚を避ける3つの方法」という動画を見ました。ここでは、良好な夫婦関係を築き、維持するための方法が語られています。
ひとつめの方法は「若くして結婚しないこと」です。
人間の脳は、少なくとも25歳まで成長し続けます。つまり「考え方が25歳まで変化する」ということです。20歳のときの性格は、50歳のときの性格とは相関しません。しかし、30歳のときの性格と50歳のときの性格は相関するのです。
若くして結婚し、その後、離婚してしまった方に別れた理由を尋ねると、「方向性の違い」ということがよくあるそうです。脳の成長期ではなく、成熟期に結婚を決意した方が離婚しづらい、ということです。
ふたつめの方法は「影響し合える関係かを見極める」です。
夫婦が長期間にわたって幸せな関係性を続けるには、お互いに影響し合えるかどうかが大事だと言います。ちなみに女性は、相手の影響をかなり受けやすいそうです。そう、見極めるポイントは男性の性格です。男性がパートナーの意見に耳を傾けて、それについて真剣に考えてくれるかどうかです。
ちなみに、こうした性格の男性は「素晴らしい父親」である場合が多いそうです。
でもこの2つは、結婚前に「この人と結婚しても大丈夫かどうか」を考える歳の指標ですよね。
すでに結婚している僕たちが知りたいのは、結婚後の「幸せな結婚生活を築き、離婚を避ける方法」です。それが3つめにありました。
やると言ったことは必ず遂行! 小さな約束もしっかり守る
幸せな結婚生活を築き、離婚を避ける方法は、たったひとつ。
それは、ずばり「頼りがい」です。
頼りがいは、どうすれば得られるのか? それは、「やる」と言ったことは必ず遂行し、そしてやり遂げることです。ジョージ・ブレア=ウェスト氏は、スピーチの中で具体的には話していませんでしたが、例えばこんな場面が想像されます。
- 週末、家族でディズニーランドへ行くと約束
- ゲームばかりしないと約束
- 飲み会を減らすと約束
- 必ずお風呂に入ってから寝ると約束
- 保育園の送迎は夫婦で協力し合うと約束
- 今度の結婚記念日は、夫婦でお祝いすると約束
やると言うことは、大小様々です。こうした約束ごとを繰り返し守ることで、頼りがいポイントが加算されていくわけです。たしかに、約束を守らなかったり、約束を忘れられたりが続くと、頼りがいどころか信頼関係が完全に揺らいでしまいますね。
もし、パートナーに対して「頼りがいない」と感じたときは、「一緒にいるよりも、いないほうがましなのではないか」と思えるようになるそうです。
偽善者は素晴らしい約束をする、約束を守る気がないからである
冒頭の話に戻りますが、できもしない素晴らしい約束をして、それができないと相手を失望させてしまいます。一時的な関係であれば、口先だけで相手を喜ばせることができるかもしれません。でも、夫婦は長く続く関係です。約束を守るところまでがセットなのです。
妻・夫に対して「やる」と約束する際は、自分がやり遂げられるのかどうかを考え、口にする以上、何があってもやり遂げる覚悟を持ちましょう。
「居ない方がまし」なんて思われたくなければ。
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