遊園地やゲームセンターに設置されているゲーム「ワニワニパニック」。あれ昔からありますが、良くできていますね。
先日、4歳の息子がはじめてチャレンジしたのですが、すごく熱中して楽しめました。何の説明もなしに、ルールや操作が直感的にわかるのが素晴らしいです。ゲーム難易度も序盤は低めなので、息子はステージ2まで進むことができました。
まずは、チャレンジ動画を見てやってください(約1分)。
ワニワニパニック2、4歳児がチャレンジ!
ワニを見つめる真剣な目付き。
デジタルゲーム真っ盛りな時代ですが、こうしたアナログゲームは4歳児でも楽しめます。説明不要で直感的にできるのがいいですね。
液晶画面で目が悪くなることもない上に、動体視力や反射神経も鍛えられます!
ちなみに自宅では、パパの手をワニに見立てて「ワニワニパニックごっこ」をしています。
歴代ワニワニパニック
ワニワニパニックは、1989年にゲームセンター用(業務用)として誕生しました。息子がチャレンジしているワニワニパニックは2代目です。
このロングセラーゲーム、あなたの馴染みはどの世代ですか?
<歴代>
- ワニワニパニック 1989年
- ワニワニパニック2 1996年
- ワニワニパニック3 2007年
ワニワニパニックが絶滅の危機! 製造メーカーが倒産
そんなワニワニパニックですが、AERAdotに「ワニワニパニックが“絶滅危惧種”に! 製造元倒産で部品供給も途絶え……」という記事が公開され話題になっていました(記者:田中将介さん)。
“絶滅危惧種”となりつつあるのは、製造元のアミューズメント機器製造会社KHP(旧ホープ)が2017年、特別精算により倒産したからだ。
(中略)
製造元の倒産で新品の供給は不可能となってしまったが、修理すれば延命できそうなものだ。だが、それも厳しくなってきているという。
アフターサービスを担うバンダイナムコテクニカによると、現在は保証期間外で、修理には要望があれば対応しているが、「部品があれば」とのこと。”
AERAdotより引用
まず、「製造元のKHPが倒産したため、新品が作られなくなった」という事実。それと同時に「部品も在庫限り」となっています。
そのため、現役のワニワニパニックが故障した場合、修理ができずに廃棄……ということになりそうなのです。
倒産したKHPとは?
ワニワニパニックを製造していた「株式会社KHP」とは、どんな会社だったのか。東京商工リサーチが公開する記事などをもとに、主要点をまとめました。
- 【戦後】自動車開発・生産を目的に「ホープ商会」が設立
- 【1950年代中期】オート三輪「ホープスター」を開発
- 【1974年】アミューズメント機器製造へ業態をシフト
- 【1999年】売り上げがピーク、およそ31億円
- 【2012年】川崎市マイコンシティ内に本社工場を新設
- 【2016年12月31日】株式会社ホープを解散、株式会社KHPに改称
- 【2017年3月31日】株式会社KHPが倒産
KHPという社名は実質3か月のみで、これまで「ホープ」として知られていました。僕は知らないのですが、団塊世代の方は「ホープスター」を知っているかもしれませんね。オート三輪はダイハツ「ミゼット」が有名ですが、ホープスターの方が先に登場し、オート三輪はホープ社が開拓したそうです。
*参考:東京商工リサーチ
ワニワニパニック、みかけたらぜひ遊んでね
ということで、ワニワニパニックはいま残っているマシンが壊れたり、撤去されたりしたら、おしまいになりそうです。
「あぁ、昔のゲームね……」とスルーせずに、今後見かけたら、ぜひ100円を投じてみてください。
ぶっ叩かれまくってきたワニさん。「これまでごくろうさまでした」と、感謝の気持ちで遊びましょう。もしかしたら、そこで永久の別れになるかもしれません。