近年、日本の盆踊りが変化しているのをご存知ですか。
音楽情報サイト・ナタリーの大石始さんの記事で知ったのですが、横浜市鶴見区の総持寺で毎年開催されている「み霊祭り納涼盆踊り花火大会」は、若者たちの熱狂が凄いのだそうです。
アニメのテーマ曲「一休さん」が掛かると、「好き好き好き……愛してる」の「愛してる!」部分でコール&レスポンス。やぐらの上で若い修行僧がマイクを握り、自分自身も踊りまくりながら、来場者を煽っているとのこと。
まさに、クラブイベントや音楽フェスのようですよね!(関連リンク:音楽ナタリー)
昔の伝統をそのまま引き継ぐことも大切ですが、時代に合わせて人に喜ばれる盆踊りへと進化させて行くのもとても良いと思います。
今回は、僕が出会った新しいタイプの盆踊りをご紹介します。東京都世田谷区の下北沢で毎年開催されている「下北沢盆踊り」です(2018年に名称変更。以前は「下北沢夏祭り」)。
ご当地音頭「シモキタ音頭」は、外国人や初心者でも安心。事前にレクチャーあり
東京・世田谷区で開催の「下北沢盆踊り」へ、初めて行ってきました。 結論からお伝えしますと、とても素晴らしい盆踊りでした。
下北沢(通称:シモキタ)は、若者が多い街であり、外国人も大勢いらっしゃいます。そのためか、盆踊りに慣れない方や、初めての方にも、とっても優しいのです。
下北沢盆踊りには「シモキタ音頭」というご当地音頭があります。これが始まる前に、レクチャータイムがあり、ここで振り付けを練習しておくと、バッチリ踊れるようになるのです。
盆踊りは、開催地によってはベテランの人が大勢いて、初心者や素人が参加しずらいことがあります。でも、下北沢盆踊りはそんな雰囲気は一切なし。会場では、幼いお子さんや、外国人の方も、大勢踊っていました。
僕は「このウエルカムな姿勢がとても素晴らしい!」と、感激。あたたかい雰囲気で、みんなとても楽しんでいました。
- 盆踊りが初心者、または未経験
- 盆踊りに慣れない子ども
- 盆踊り未経験の外国人の方
盆踊りは知らないから……と不安があっても、大丈夫。誰でも楽しく参加できるのが、下北沢盆踊りです。
これが下北沢盆踊りのシモキタ音頭だ! 生演奏と振り付け
細かな説明はさておき、ぜひこの動画を見てください。
ほがらかな雰囲気が伝わりますでしょうか。開放的で、外国人や子ども達も浴衣を着て、楽しく参加しています。
また、馬浪マラカス団による生バンドの演奏もあるというのがおしゃれだし、ライブ感もあって楽しい!
「シモキタ音頭」歌詞
- 作詞・作曲:大久保準之助(馬浪マラカス団 Vo & Ag)
- 編曲:馬浪マラカス団
- 演奏:馬浪マラカス団
下北沢で踊りゃんせ
シモキタ音頭で踊りゃんせ
下北沢で踊りゃんせ
シモキタ音頭で踊りゃんせ
服を買ったりお茶したり
若者が通りに溢れます
酒も旨けりゃ飯も旨い
酔っ払ってついついハシゴ酒
夢を抱えて来た人が
八幡様に手を合わす
雪が溶けて春が来りゃ
緑道の桜に花が咲く
初めてここに来た人も
この街で暮らす人達も
同じようにこの街が好きならば
遠慮しないで踊りゃんせ
歌詞の中でも、「下北沢が好きなら、初めて来た人も遠慮しないで踊りゃんせ」とありますね。会場では「シモキタ、シモキタ!」と、大声でコールする外国人もいらっしゃいました。下北沢が大好きなんでしょうね。
シモキタ音頭は、CDもリリースされています。
■収録曲
1. シモキタ音頭
2. やさぐれ讃歌
3. いつもどこかで
4. シモキタ音頭
下北沢盆踊りは、本多劇場から交番までが歩行者天国に
下北沢の街は、駅を中心に四方八方に広がっています。
下北沢盆踊りの開催は場所、下北沢駅(小田急小田原線・京王井の頭線)南口より徒歩約2分にある本多劇場から、交番までの通りです。交番向かいの広場に盆踊り会場が特設されています。
交番は、鈴なり横丁のそばです。
会場では、公式の出店が出ているのですが、ヨーヨー釣りや金魚すくいは200円、と良心的。しかもスタッフさんが優しくて、うちの4歳も息子は背中の方から手を回して、しっかりと教えてくださいました。
盆踊り会場の中もフードやドリンクも、お値打ち価格でしたよ。かき氷200円、ポップコーン100円など。
わが家は友人家族と、3歳と4歳の子ども連れで行ってきました。子連れで行っても、安心の盆踊りでしたね。
バンドによる生演奏があったり、振り付けの練習時間があったり、未経験者でもバッチリ踊れる「下北沢盆踊り」。みなさんも、機会があったらぜひ行ってみてくださいね。