かっぱ、ながぐつ、かさ。
雨の日の登園は、なかなかスムーズに歩いてくれません。なので、パパが肩車をして、その上で息子が傘をさす3段構えで保育園へ向かいました。
「おいおい、ちゃんと傘さしてくれよ」
「わかってるって!」
雨の日も、晴れも日も、朝から3歳の息子と歩くのは幸せです。今朝もとっても楽しく保育園へ向かいました。
……と思っていたら、保育園の入り口で「ほいくえん、いかない!」と絶叫。えぇぇ、ついさっきまでご機嫌だったのに、一体何どういうこと!?
保育園、行かない! 一体なぜ?
保育園の入り口で「保育園行かない!」と叫ぶ息子と、困ったパパ。
そんな僕たちの様子をみて、他の保護者さんが「どうしたの?」「うちもそんなことがあったな〜」など、暖かい言葉を色々掛けてくださいました。
「こっちゃん、一緒に行こうよ!」
と、誘ってくださった方もいたのですが、やっぱりダメ。
「ほいくえん、いかない!」
半べそをかきながらも、男の決意感じる鋭い視線を、パパにビシバシ向けてきます。
うーん、弱ったなぁ。
1歳・2歳児クラスの頃は、泣いていても適当にごまかせたけど……
1〜2歳の頃は、泣いても叫んでも、抱きかかえて連れて行きました。
「先生、お願いします! 泣いちゃいました。すいません!」
「大丈夫ですよ〜」
余裕の笑顔で対応してくれる保育士さんにリスペクトしつつ、完全に頼りにしていました。
でも、息子が3歳になった頃から、適当な対応が通用しなくなったのです。なぜなら、話せるようになったので、説得が必要だからです。つい数ヶ月前まで、2語だ、3語だと喜んでいたのに、今では大人と会話ができるほどに成長しています。
「こっちゃん、何が嫌なの?」
僕は、しゃがんで息子と向き合い、保育園に行きたくない理由をたずねました。
「ウルトラマン見てない」
……え?
「ウルトラマン、見たかった! 見たかったの!」
子供が泣いたり怒ったりするのには、理由がある
う、ウルトラマン。
登園途中にある街の掲示板に、チラッとウルトラマンが写っているポスターが貼り出されているのですが、それを今日は見なかった!、と怒っていたのです。
この地域のイベントをお知らせするポスターに、小さく載ってる……
このウルトラマン! 「ウルトラマンミニショーのお知らせ」に関する部分が見たかった、というのが保育園に行かない理由だったのです。
僕は肩車でスタスタと歩いてしまったので、これを見ずに保育園に到着してしまいました。だから、保育園に入る前に「ほいくえん、いかない!」と絶叫していたという訳だったのです。
子供が話せるようになったら、また違った楽しさがあるよ
息子は、ただいま3歳6ヶ月。
これまでの育児を振り返ると、成長のそのときどきの可愛さがありました。ハイハイをしたり、ヨチヨチ歩きをしたり、動物園の動物に興奮したり、風呂に潜って遊ぶのが好きだったり。
でも、ここ最近の話せるようになってからの可愛さも格別です。
夫婦の会話にも、「なに?」と会話に入ってくるし、楽しかった保育園でのできごとや、面白かったテレビのことも、嬉しそうに話してくれます。
1〜2歳の頃、泣いているときは抱っこであやすのが主な対処法でしたが、3歳になってからは「どうしたの?」「どうしたかったの?」「それはつらかったね」など話を聞いて、具体的に解決したり、共感したりすることが多くなりました。
ただ、話せると言っても、中身はやっぱり3歳児。内容はかなりファンタジーです。
皆さんもされていると思いますが、子供がお話できるようになったら、あまり幼児扱いしすぎずに、会話をするようにしましょう。「えっ、そんなこと考えてたの!?」と、意外なことがわかって楽しいですよ!
ちゃんと向き合うことで、親子の信頼関係もきっと強化されますしね。