先日、福岡県の女性(二児の母)が、東京へ行ったときに見た光景について、「夫婦が一緒にいるときでも、男性側が抱っこ紐で赤ちゃんを抱えている方が多くて新鮮だった」と言ったことをツイートされていました。
確かに東京では、抱っこ紐をつけている男性はたくさんいます。僕も、息子が0〜1歳の頃は、抱っこ紐に入れてスーパーへ買い物に行ったり、保育園へ送り届けたりしていました。特に、恥ずかしいとか、男なのに変だとか、異質だと感じたことはありません。
そういえば、「父親の育児参加について、土地柄があるのではないか?」と思い調べてみました。
総務省、47都道府県別イクメンランキング
ちょうどぴったりのデータがありました。総務省が実施している「社会生活基本調査」をもとに制作された、『イクメン!?ランキング』です。
- 総務省統計局 ランキングページ
(【追記】記事公開終了しました)
このランキングは、以下のルールで集計されています。
- 6歳未満の子供がいる夫
- 1日当たりの家事関連時間(土日を含む週全体の平均)
- 家事関連は、育児、家事、買い物、介護・看護の合計とする
さて、その結果は……
夫の育児関連時間ランキング トップ10
1位:秋田県(1時間44分)
2位:岩手県 / 埼玉県(1時間37分)
4位:島根県(1時間36分)
5位:徳島県(1時間33分)
6位:宮城県(1時間32分)
7位:大分県(1時間26分)
8位:富山県(1時間24分)
9位:岡山県(1時間19分)
10位:東京都(1時間17分)
東北の秋田県が1位です。関東では埼玉が2位にランクイン。東京は10位でした。
夫の育児関連時間ランキング ワースト10
1位:和歌山県(44分)
2位:福島県(49分)
3位:京都府(50分)
4位:兵庫県 / 青森県(51分)
5位:滋賀県(52分)
6位:石川県 / 熊本県 / 鹿児島県(53分)
9位:大阪府 / 宮崎県(56分)
こ、これは……関西勢ひどくないでしょうか。和歌山、京都、兵庫、滋賀、大阪と10のうち半数の5県を近畿が占めています。
ちなみに冒頭で紹介したツイート主の出身地、福岡県は29位(1時間2分)でした。ちょうど真ん中あたりです。
僕は秋田県の混浴温泉に行ったことがあります
1位の秋田県ってどんなところなのでしょうか?
僕は秋田県出身の友達はいませんし、秋田県に関わる仕事もしたことがありません。ですので、秋田県の雰囲気や県民性がわからないのです。ただ、5年前に一度だけ行ったことがあります。
記事最後に、その時の思い出を少し書き残します。
息子が生まれる前のことですが、友人家族とふた家族で岩手県の雫石というところへ、嫁さんの親戚を訪ねて旅行に行きました。雫石は内陸部にあり、少し行けば秋田県という県境です。
@tsueko217 秋田なんですね!昨夜、田沢湖泊まって乳頭温泉。秋田最高でした!ホントに美人も多いし。これから岩手県へ♪
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2012年5月5日
秋田県の滞在はたった一日、僕はその時の印象しかありません。
そのとき僕は、友人家族の提案で「乳頭温泉」という秋田県の山奥にある温泉へ向かったのです。銭湯好きの僕は、何の前知識もなく賛同したのですが、到着してびっくり。すごく風情がある温泉が山のなかに点在し、僕たちはふたつの温泉をはしごしました。「鶴の湯」と「蟹場温泉」。
それらが、混浴温泉だったのです。
混浴って、本当にこの世に存在しているとは知らず、かなりのカルチャーショックでした。露天風呂にふつうに男女が入り混じって一緒に湯を楽しんでいるのです。壁も敷居もありません。水着もつけていません。湯に入っているお客さんは、友達同士だったり、カップルだったり、家族だったり……。特に「鶴の湯」は大きな露天風呂でしたので、人がいっぱいいてプールに来ているような妙な感覚になりました。
僕は友人(男)とその息子の3人で混浴風呂に入ったのですが、子供がまだ幼いこともあってか、おばちゃんが話しかけてくれてずっと喋っていました。
恥ずかしいというよりも、自然。秋田県は男の女の垣根なく、一緒に楽しみを共有する文化が根付いているんだな、という印象を受けました。
この印象だけでは判断できないと思いますが、秋田県がランキング1位だと知って、「確かにあの県は、男女の垣根がない。なるほど、そういうことか!」と、5年越しで腑に落ちたのです。
秋田県に対しては、なんとも不思議な印象しかありませんが、色々と学ぶべきところはあるんでしょうね。ちなみに社会生活基本調査の別のランキング「睡眠時間たっぷり!?ランキング」でも、秋田県が1位でした。平均睡眠時間が8時間2分なんだそうです。
長っ! なんかいいなぁ〜、秋田県。