【年間売上高】絵本前年比6.6%増! 玩具7%増!
右肩下がりの一途をたどる赤ちゃんの出生数。少子化問題はより深刻さを増していますが、ビジネスの世界では、奇跡の右肩上がり。子供向けの業界は、今、盛り上がっています!
最近僕が愛読している新聞「日経MJ(マーケティングジャーナル)」では、先日、一面で絵本の特集が行われていました。それによると、2016年度の絵本の売り上げは前年比6.6%増なのだそうです。
今日の日経MJ、一面が #絵本 特集。出版不況で少子化の中、大ヒット続出なんだそうです!
うちの息子も大好きな「だるまさん」シリーズを出版するブロンズ新社が火付け役で、絵本市場は前年比6.6%の伸び。
子供と読む絵本は幸せタイム。この勢いでいい絵本たくさん出てほしいね! pic.twitter.com/zrA4c6GPcU
— パパやる (@papayaru) 2017年1月11日
そして、世界トップクラスのマーケティング・リサーチ会社の日本法人、GfKジャパンは先日、2016年の玩具年間販売金額が前年比7%増だと発表しました。絵本だけでなく、子供向け玩具の売り上げも絶好調なのです。
- 少子化
- 若者の貧困化
- 本が売れない時代
- 物が売れない時代
- 遊びのバリエーションが増加
いろいろネガティブなことが叫ばれる逆境のなかで、販売実績を伸ばすというのは、クリエイターや企業マンのたゆみない努力があったからでしょう。これは凄いことです!
男女別、人気のおもちゃは何? 2016年・年間売り上げ集計
GfKジャパンは、玩具の売り上げ動向について詳しく公開しています。そこからいくつか抜粋してご紹介します。
- 参考:GfKジャパン – プレスリリース「2016年の玩具販売動向」 女児玩具が2年連続の二桁成長で成長を牽引(【追記】記事公開終了しました)
■2016年度のおもちゃ、販売金額TOP4
まずは、販売金額TOP4のキャラクター。あなたは全部知っていますか?
【4位】「リカちゃん」シリーズ
【3位】「ベイブレードバースト」シリーズ 前年18位から急上昇
【2位】「仮面ライダー」シリーズ
【1位】「それいけ!アンパンマン」シリーズ 2年連続の首位
■女の子向け玩具、前年比13%の大幅な伸び
男の子向けも、女の子向けも、どちらのおもちゃも売り上げは伸びていますが、特に女児玩具の伸びが大きい。なんと、女児玩具は『2年連続の2桁成長』という急成長っぷりなのです。
なかでも、「リカちゃん」「メルちゃん」「ヒミツのここたま」などのキャラクター製品が好調となっています。
子供のおもちゃって、結構高い!
以上がレポートからの紹介です。
さて、これらのおもちゃって、ひとつひとつは数百円から数千円なのですが、実は多くのシリーズがコレクションしたくなる商品構成になっています。リカちゃんはキャラクターを買い増ししたり、仮面ライダーの変身ベルトはガシャットを追加購入することでレベルアップしたりします。
スマホゲームのアイテム課金のように、追加で色々欲しくなるように出来ているのです。
もちろんこういった追加購入手法は、リカちゃんは昔からですし、定番のトミカやプラレールも同じです。ただ、テレビ番組と連動されると、子供はより熱狂しますよね。うまく出来ています(笑)。
未就学児から小学校低学年向けを対象にしたおもちゃであっても、いろいろ揃えると数万円になることもザラです。
ではなぜ、少子化なのになぜ絵本やおもちゃの売上が伸びているのか?
もちろん商品の魅力があってこそなのですが、その背景には、人口層の厚い団塊世代のじいじ・ばあばがいるからとも考えられます。子供だけでおもちゃは買えませんので、両親だけでなく、きっと祖父祖母も重要視されているはず。「子供はみんなで育てるもの」とは良く言いますが、まさにそのポリシーに則ったビジネス戦略が繰り広げられていると言えそうです。
うまく見極めて、良いオモチャや絵本に出会いたいですね!