登録しているNHKのインターネット会員サービス「NHKネットクラブ」から、アンケートメールが届きました。怖い鬼についてどう思いますか? という質問です。
というのも、近年、怖がらせる鬼の振る舞いに対して「幼児虐待」との批判があり、「怖い鬼はダメ」という保育園の動きが各地で起きているからだそうです。そんな社会背景を受け、NHKで検証番組の放送が予定されています(1月31日22時「クローズアップ現代+」にて)。
古来、鬼は「得体の知れないもの」「畏怖の対象」として、勧善懲悪の「悪」の役割を一手に引き受けながら、日本人の中で生き続けてきました。子どもの教育や若手育成の現場においては、“鬼”と呼ばれる生生や上司たちが、あえて心を鬼にして厳しい指導をする“嫌われ役”を担ってきました。
しかし現代では「厳しく指導する」ことよりも、「褒めて伸ばす」「お互いを認め合う」ことがよしとされ、“鬼”の存在が許されなくなりつつあります。一方で、鬼がいなくなり、やさしさばかりが過剰になると教育や人材育成に支障が出るのでは、という不安の声も出ています。褒めて育てられてきた「ゆとり世代」「さとり世代」が、今後社会の中核を担っていくなかで、番組では「怖い」「厳しい」象徴としての“鬼の存在意義”とは何かを考えます。
NHKオンライン アンケート:クローズアップ現代+「鬼は…、どこ!?~検証・鬼不在社会の功罪~(仮)」
電通の「鬼十則」も、社員手帳から外されましたね
新入社員の過労自殺がきっかけとなり、現在、警察による調査が行われている広告代理店「電通」。電通でも「鬼」という言葉が使われていましたね。
「取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……」など、10項目にわたって書かれた「鬼十則」。電通4代目の社長、吉田秀雄氏によって1951年に制定され、長らく電通マンの教えとされてきました。
しかしこの鬼十則は、今回の過労自殺の問題を受け、社員手帳への掲載を取りやめました。
今、子供のしつけだけでなく、社会人に対しても「鬼」が疑問視されているのです。
2月3日の節分。鬼ってやっぱり必要ですか?
日本の伝統行事である、2月3日の節分に行われる「豆まき」。まもなくその日が迫っていますが、皆さんの家庭や保育園・幼稚園では、どのように実施していますか?
僕は子供のころ、鬼や獅子舞、他には地獄絵図などに怖がらせられた経験がありますし、高校生になってからは、完全縦社会で体育会系ノリの「岸和田だんじり祭(大阪)」に長らく参加してきました。厳しい指導は当たり前のなかで育って来たのです。
しかし、それの怖さや厳しさは正しいのか? と言われると、確かに疑問を覚えます。
うまく説明できませんが、良い部分もあり、悪い部分もあるような……。NHKからのメールを見て、ハッとした訳です。
皆さんは、鬼の存在意義についてどう思いますか?
2歳の息子は、あかたろうの絵本が大好き!
最後に話が脱線してしまいますが、2歳の息子は絵本「あかたろうの1・2・3の3・4・5」が大好きです。お母さんがいなくて、台所やお風呂、トイレを「おかあさーん」と探し回り、いろんなところに電話を掛けてお母さんを探すものがたりです。
わが家は「ママ・パパ」で育てていて、男の子なのでいつまでもママパパは言いづらいだろなと思っていたのですが、この絵本のおかげでお母さんをバッチリマスターすることができました。
ママ = お母さん
しっかりと理解できました。
でも、パパのことは「パパー、けいたろー」と呼びます。僕の本名です。「パパ = お父さん」は、まだのようです。
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