ごはんを食べる。病気の息子と入院中の母をみて気づいた、食べることの素晴らしさ。

ごはんを食べる。
これって思っている以上に、元気の源なんですね。

あらためて実感する経験をしましたので、今回はそんな話をします。

入院中の母。60代。

数ヶ月前、僕の母親が入院しました。

肺の病気だったのですが、緊急入院をして、みるみるうちに体力が低下。ぐったりと覇気がなくなり、鼻に酸素のチューブを入れて、点滴で栄養補給。アルブミンだか何とかという薬を、これも点滴で入れながら、毎日の血液検査の数値を見て、医師が「うーん」と唸る。

どうも危険なようす。

その後、医師の対処もあって、数日後には少し体調がよくなり、食事がとれるようになりました。しかし、お粥、スープ、白身魚、野菜煮など、すごくあっさりしたメニューにも関わらず、1割も食べられない。

頻繁にやってくる看護師さんに「お食事、食べられましたか?」と聞かれても、いつも首を横に振るばかりでした。

そこからさらに数日後、母はどうも調子がよかったようで、出された食事の大半を食べることができました。

母は「今日は食べたで〜」と、嬉しそう。
僕も「おぉー、よかったやん」、と。

同じく看護師さんにも「今日は食べましたよ!」と、喜んで報告していました。

ごはんを食べただけで、こんなに前向きになるなんて。数日前のぐったりした様子から見ちがえたように、生気に溢れた良い顔になりました。

看護師さんが聞く「ごはん食べられましたか?」なんてのは、「良い天気ですね」といった、とりあえずの社交辞令的なものだと思っていました。しかし「ごはんを食べる」というのは、思っていた以上に健康のバロメーター。母はその後、順調に病気を回復させ、悪かった数値も正常値に戻しました。

まだ完全に治ったわけではないですが、今は退院し、自宅にて夫婦で食事と少しのお酒を楽しんでいるようです。

病気中の息子。1歳。

1歳5ヶ月の息子は、生後半年くらいまでは、母親のスーパー免疫力が効いていたのか病気をしませんでした。産後の免疫力が低下してからは、何度かの風邪、2度の手足口病などを経験しました。

1歳児であっても、しんどい時に食事がまったくとれないのは、60代の母親と同じ。いくらトロトロにした優しいお粥を用意しても、一口も食べてくれません。前回の手足口病の際は、口内炎もあったので、おっぱいすら拒否。何にも食べない。

人間って、病気になると本当に食べられなくなるんですね……。

その後、少し容体が落ち着いた頃にウイダーインゼリーをあげたのですが、ようやくそろりそろりと食べてくれました。美味しかったのか、嬉しかったのか、息子はニコ。僕たち両親も嬉しくなり、思わず「やったー!」と、息子のアタマをくしゃくしゃにヨシヨシ。

ウイダーインゼリーとはいえ、食べることができた息子は、その後みるみると元気になり、数時間後には公園で走り回れるほどになりました。

翌日、今度はお粥をペロリ。もう、いつもどおりの元気な鼓太郎クンです。「まんまー、まんまー」と、冷蔵庫の前で両手をあげて、なんかくれ、と言っています。

ごはんは単なる栄養面だけでなく、人を笑顔にしてくれる。

赤ちゃん生後5ヶ月、離乳食にチャレンジ!

ごはんを食べると嬉しい。

これって、しごく当たり前のことなのですが、当たり前すぎてふだんは気づかない。病気になって食べられなくなった人が、食べることができると、笑顔になり、そして元気になる。そんな様子をみて、「ごはんって凄いんだなぁ!」と、再認識させられました。

栄養面だけでなく、精神面においてもパワーを発揮。

ごはんはすごい!
ごはんはえらい!
食べられることに感謝!
作ってくれた人に感謝!



コメントを書く

ここにコメントを入力してください
ここにあなたのお名前を入力してください(本名でなくてもOKです)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください