2017年12月29日、アメリカのニューヨークで、四半世紀で最悪の火災が起きました。マンションで家事が発生し、1歳・2歳ら4人の子供を含む、12人が死亡したのです。
火災の原因は、3歳半の男の子の火遊び。
母親がトイレに行っている隙に、子供が勝手にコンロの火をつけてしまい、何らかの理由で火が燃え広がってしまったとのこと。母親が3歳の息子を抱きかかえて逃げる際、玄関のドアを開けっ放しにしてしまい、そこから建物全体に火が広まってしまったのです。
火災発生から3分後には消防隊が現場に到着しましたが、マンションの階段が煙突の役割を果たし、火が建物全体に一気に回り、大惨事になりました。
■参考
・ニューヨーク火事 子供がレンジで遊び出火か – BBCニュース
・NYでアパート火災、12人死亡 原因は子供の火遊び – afpbb
子育て家庭は、ガスコンロの元栓を閉めるのを習慣化しよう
子供のガスコンロの火遊びは、決して他人事ではありません。幼い子供は、火の危険性がわからない上に、親の真似をしたがるので、ガスコンロに興味を持つ子供は多いでしょう。
最近のガスコンロにはチャイルドロックが付いていますが、親がロック解除をしているところも子供は見ていますので、効果がない場合も多いです。そこで、対策として、ガスの元栓を閉めるのを習慣化しておくのが良いでしょう。
ガスの元栓、基本は閉めて、使うときだけ開ける。
また、IHクッキングヒーターを使っている家庭でも注意は必要です。天ぷら鍋など油が入った鍋が置いてある場合、それが熱せられると着火する危険性があります。IHを利用されている家庭では、対策として主電源を切っておくと良いでしょう。
日本では、ライターの火遊び火災が最多
子供の火遊びが原因で発生する火災は、日本においてはライターが最多となっています。
タバコを吸っている家庭や、仏壇がある家庭では、身近な場所にライターが置いてある場合が多いと思います。子供が勝手に触れる場所にライターを置かないようにしましょう。たとえ家事にならなくても、衣服や髪に引火して、やけどをする危険性もあります。
また、ライターに「PSCマーク」があるかどうかも確認しておいてください。2011年9月にスタートした国が定めた技術基準で、ライターに関しては、子どもが簡単に操作できない幼児対策(チャイルドレジスタンス機能)が施されています。
古いライターは処分して、買い換えておいた方が良いでしょう。
台所など火の元のそばには消化器を
いざというときのために、キッチンなどには消化器とスプレー缶を常備するようにしましょう。
もし、台所など部屋の中で炎があがったとき、あなたは消化器無しで対処できますか?
数千円と安いものなので、必ず常設するようにしてください。