2016年末〜2017年初めにかけて「YouTube アカウントBAN祭」の嵐が吹き荒れていたようです。BANとはネットスラングで、アカウント停止などアクセス制限されることを言います。
実は、YouTube「パパやる」チャンネルが、1ヶ月半ほどアカウント停止処分を受けていました。僕はすぐにYouTubeを運営するGoogleに対して異議申立てをし、1ヶ月半後に「アカウントを復元しても問題ないと判断いたしました」と連絡を頂き、現在チャンネルは復活しています。
僕の場合、いわゆる「誤BAN」だったようです。間違って停止されていたのです。
今回わかったのは、YouTubeは永遠ではないと言うこと。停止されると公開動画は全部非公開になり、管理画面にも入ることができなくなります。要は、動画の元データが手元に残っていなかったら、永遠に動画が戻ってこないのです(恐怖!)。
子育て中の方は、YouTubeを利用されている方は多いでしょう。僕が経験したチャンネル停止処分と、その復旧方法をお伝えします(復旧できるのは、あくまで利用規約に違反していなことが前提になります)。
【1】YouTubeチャンネルが突然停止! 何の警告も、お知らせメールもなし
- 【2月3日金曜日・午前中】YouTubeチャンネル「パパやる」の停止に気づく
- 【2月3日金曜日・12時頃】YouTubeヘルプセンターのフォームからメッセージを送信
- 【2月3日金曜日・13時頃】YouTubeクリエイターサポートチームから自動返信
- 【2月3日金曜日・18時頃】YouTube パートナーチームY氏から返信
YouTubeチャンネル「パパやる」の停止に気づく
パパやるの過去記事を見ていたら、記事内に埋め込んだYouTube動画が再生不能(消されている)ことに気づきました。すぐにYouTubeチャンネルを確認すると、チャンネルそのものが停止されていたのです。
YouTubeチャンネル「パパやる」にアップロードしている動画は、わが子の成長記録です。はじめてハイハイをした瞬間とか、動物園へ行ったレポートとか。これはが、「スパム、詐欺、誤解を招く……」とは一体どういうことなのか!?
しかも度重なる違反とありますが、過去に一度も警告を受けたことはありません。
すべての動画は再生不能だけでなく、管理画面へのアクセスもできないというアカウントロック状態です。
僕はメインのYouTubeチャンネルとは別に、パパやる用のチャンネルを追加で作っています(ブランドチャンネルと言います)。メインチャンネルは生きているのですが、その追加チャンネルのみ停止されたのです。
YouTubeヘルプセンターのフォームからメッセージを送信
そこで僕は、YouTubeのヘルプセンターにあるフォームから、「何か手違いではないでしょうか?」といった内容のメッセージを送信しました。
すると同日、YouTube パートナーチームの担当者から、「ご自身のチャンネルが誤って削除されたと思われる場合、アカウントの停止に異議を申し立てる方法については次のヘルプセンターの記事をご覧ください」という返信を頂きました。
■関連リンク
YouTube パートナーチームに指定されたヘルプセンターの記事
チャンネル停止に関する問い合わせは、別のフォームから送信するしないといけないことがわかりました。
【2】YouTubeチャンネル停止の異議申し立て、一向に返事が来ない!
- 【2月3日金曜日・夜】専用フォームから異議申し立て
- (一向に返事がこない)
- 【2月20日月曜日】Googleの公式フォーラム「YouTubeヘルプフォーラム」に質問を投稿
- 【2月21日火曜日】ブランチャンネルのメールアドレスで2度目の異議申し立て
- (一向に返事がこない)
専用フォームから異議申し立て
このページの中央部分にある「誤ってアカウントが停止されたと思われる場合は、こちらのフォームから異議申し立てを提出することができます」の文章の「こちらのフォーム」がクリックできるようになっていて、ここから専用のフォームたどりつくことができます。(まるで隠しリンク……)
そこで、改めて異議申し立てをしました。
文面は、あくまで丁寧に。「ポリシー違反は無いと思うのです」「再リサーチをお願いしたいです」といった内容を伝えました。
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最初のフォームではその日に返信が来たのに、今度は一向に返事がない。自動返信もないので、本当に届いているのか不安な日々を過ごすことになりました。
待っているあいだ色々調べていると、僕の場合、YouTubeのブランドチャンネル用メールアドレスで異議申し立てをした方が良さそうであることがわかりました。
YouTubeはまず自分のメインアカウントが作られ、そこから追加で新たなチャンネルを作ることができます。細かな説明は省きますが、それをブランドチャンネルと呼ぶそうです。そのブランドチャンネルには、独自の「URL」と独自の「メールアドレス」があるのですが、それをチャンネル停止状態で調べるのはとても大変でした。
<手順>
- Googleにログインする
- 画面右上のアイコンから、「アカウント」をクリック
YouTubeに表示されるアイコンではなく、https://www.google.co.jp/ に表示されるアイコン - 個人情報とプライバシーにある「個人情報」をクリック
- 個人情報内の「メール」をクリック
- ここで再び画面右上のアイコンをクリックし「ブランドチャンネル」のアカウントを選択
- 「Googleアカウントのメールアドレス」が表示される。これはブランドチャンネルのメールアドレスです。
ブランチャンネルのメールアドレスで2度目の異議申し立て
専用フォームで異議申し立てをしてから17日後、僕は念のため、Googleのヘルプフォーラムへ相談を投稿しました。Googleの担当者ではなく、ユーザー同士で意見を交わし合う掲示板です。
質問をするとすぐに、エキスパートの肩書きを持つ方から「ブランドチャンネルが停止していた場合で、その停止がYouTubeの間違いだというなら、ブランドチャンネルの異議申し立てをした方が良いです。間違えて異議申し立てをした場合は、審査されないことになりますので」と、ご丁寧な回答を頂きました。
僕は、その方の言う通りに、異議申し立てフォームにブランドチャンネルのメールアドレスを記入し、再び異議申し立てを送信しました。
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やっぱり一向に返事がない。不安な日々は続いたのです。
ヘルプフォーラムでは、何度も異議申立てをしない方が良いと書かれています。確かではありませんが、異議申立てをするたびに待機順が最初に戻ってしまい、余計返事が来なくなるのだとか。
異議申し立てから1ヵ月半。YouTubeチャンネルが復旧しました!
- 【3月21日】YouTubeチャンネルが復旧
何日も、何日も、待ちました。
Googleからの返信を。
待てど暮らせど、何の音沙汰も無いのです。
もう半ば諦めていました。
僕はかつてMacBook ProのSSDが故障し、一眼レフで撮りだめた息子を写真を一瞬にして失った経験があります。またその時のようになるのか……と。
■パパやる関連記事
子どもの写真・動画が全部消えた! MacBook Proが起動せず → SSD故障 → ThunderBoltでつないで救出 → マウントせず → 号泣!
そんな時です、異議申立てから7週間目にして、Googleからこんなメールが届きました。
やったぁー!
YouTubeチャンネルが復活
……って、問題なかったんかい!!
YouTubeのステータスを確認すると、「著作権侵害ステータス」も「コミュニティガイドライン違反ステータス」も、ニコニコマーク(優良)でした。ホンマどないやねん、Googleさん!
恐怖! チャンネル停止中は、動画のアップやチャンネルの新規作成は禁止
突然停止されたYouTubeチャンネルですが、幸い復旧してもらうことができました。
というか、そもそも問題が無いのに停止された訳で、いわゆる誤BANだったのです。
怖ろしすぎるでしょ、これ。
真面目に生活しているところに、突然警察がやって来て冤罪逮捕されるようなもんです。
でも、このYouTubeアカウント停止の怖ろしさは、これだけでは無かったのです。
YouYubeに一生動画がアップできない。ユーチューバーへの道、完全封鎖!
停止措置を受けた際のヘルプページの冒頭にはこう書かれています。
アカウントを停止されたユーザーは、他の YouTube のアカウントへのアクセス、新しいアカウントの所有や作成を禁止されます。アカウントが停止されると、停止の理由を説明するメールがそのアカウントのユーザーに送信されます。
要は、停止されたからと言って、サブチャンネルなど新しくチャンネルを作るのは禁止ということです。さらに、停止されていない他のアカウントで動画をアップロードするのも禁止です。
ということは、停止措置を受けている間は、YouTubeに動画を一本もアップロードすることが許されないのです。
偽名を使って新たにアカウントを作ることができるかも知れませんが、IPアドレスから同一人物だということはGoogleには伝わってしまいますし、ユーチューバーとして広告収益を得ようと思えば、個人情報を入力しないといけないので、事実上YouTubeという舞台からは去るしかなくなってしまうのです。
チャンネル停止 = さらばYouTube なのです。
神の手、Google
無料、有料に関わらず、ウェブサービスを多数登録している方は多いでしょう。
僕もそのひとりで、たくさんのウェブサービスでアカウントを作り、日常的に利用しています。そんな中、Googleはもっともユーザーに対して厳しいと感じます。
たとえば、Appleのサービスは抜群で電話、メール、チャットなど万全のサポート体制です。また、Amazonも素早い対応をしてくれます。ヘルプページから問い合わせをすると数時間以内に返答がもらえます。また、楽天も3営業日以内にきちんと返事をくれます。
でも、Googleは、一向に返事が無いのです。
せめて自動返信で「5営業日以内に返信いたします」的なメッセージが届いていればそれを頼りに待つことができるのですが、そいいったメッセージやメールが一切ないので、とても不安にさせらるのです。今回僕は「アカウントに問題ありませんでした」の返事をもらえましたが、それでも誤BANに対するお詫びは一ミリもありません。
もう笑うしかないというか、まさにGoogleは「神の手」だと感じました。Googleから嫌われてしまっては、インターネット上ではまともにやって行けなくなってしまうのです。
Googleは大変便利です。素晴らしいサービスのほとんどを無料で提供し、僕もその恩恵を受けています。でも、Googleに依存しすぎるのは怖いな……と強く感じました。
最後に、冒頭に書いたメッセージの繰り返しになりますが、せめて「動画の元データ」は捨てずに残しておきましょう。またVimeoなど、他の動画サービスにも同時にアップしておくもの手かも知れませんね。