育児中の方へ。もし、あなたが保活をしていて認可保育園に入れなかった場合、どうしますか?
- 認可外保育園を利用する
- 認証保育園を利用する(東京都のみ)
- 保育ママを利用する
- ベビーシッターを利用する
- 復職を諦めて、自宅で育児をする
高額の認可外保育園などに預けるか、
それとも仕事を辞めるか。
とにかく大きな決断に迫られると思います。
「認可保育園」の保育料は、世帯の住民税をもとにして算定されています。認可保育園のおおよその相場は、月額2〜4万円台。対して認可保育園以外で最も利用者が多い認可外保育園の月額保育料は、0〜1歳児で月額15〜20万円が相場です(東京都心部の場合)。
認可外保育園に預けるということは、「月収の手取りが20万円以上」無いと、かえって赤字になり、働く意味を失ってしまうほどの保育料が掛かかるのです。
毎年2月は、全国各地で認可保育園4月入園の合否結果(内定通知 / 不承諾通知)が届く時期で、ネット上では喜びと悲しみの声が飛び交っています。保活や保育園事情に関するブログ記事も数多く、それぞれ話題になっていますので、目にした方もいらっしゃるでしょう。
そんな中、昨日、Twitterでフォローいただいた「たゆたえ」さんという方のブログを読んでいて、ハッとさせられたのでご紹介します。
夫婦共働き、0歳児クラスの認可保育園を目指して世田谷区で保活
ブログ「たゆたえ」の運営者さんは、僕の去年の状況と、かなり似ている方でした。
- 0歳児クラスの認可保育園を目指して保活
- 東京都世田谷区在住
- 大阪府出身(ご夫婦とも関西人)
- ご主人:フリーランス
- 奥さま:会社員
ここまでまるっきり同じです。
ご夫婦共働きで、保育園入園の合否を分ける指数は109点(*1)。あと1点欲しい……と思いつつ申し込みするも、残念ながら不合格(不承諾通知)だったそうです。
*1 【指数109点の例】
週5以上フルタイムで勤務 +50点 × 夫婦ふたり分
就労実績が1年以上 +2点 × 夫婦ふたり分
すでに認可外などを利用している +5点
そこで、たゆたえさんが選んだ道は、驚くべき選択肢だったのです。
東京を去り、実家(大阪)の近くの保育園に入園させるという選択
たゆたえさんご夫婦は、「このままでは認可保育園は落ちるね。認可外保育園も認証保育園も空きがないね」と、去年の秋頃から深刻な不安を抱えていたそうです。
僕たちもそうでしたし、多くの方は認可保育園に入れなかった場合に備えて、認可外保育なども必死で探すと思うのです。
しかし、たゆたえさんの決断は違いました。
それは
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東京での保活と並行して、大阪にある実家の近くでの保活を行ったのです。
大阪の不動産屋をまわり、
大阪の保育園を見学し、
大阪の物件に仮押さえをし、
大阪の保育園に仮申し込み。
なんという思い切った決断! 大阪にも待機児童問題はありますが、東京ほど激戦ではなく、無事に保育園が決まったそうです。
そしてこの度、「東京の認可保育園に落選し、大阪へ引っ越される」ということです。保育園落選に備えて、地方での保活や引越準備も並行するとは、すごい行動力です。
ちなみに、気になる「お仕事」のこと、「実家の両親」(じいじ、ばあば)のことについては、たゆたえさんのブログを読んでみてください。とても心優しいご夫婦なんだな、と感じました。
■関連リンク
→ 保育園問題の解決と仕事も整理できたので 東京の世田谷から大阪へと引っ越す事にしました:たゆたえブログ
紙一重で人生が変わる、保活
僕たちは幸い、たゆたえさんの1年前に認可保育園へ入園できました。
同じ世田谷区で、同じ夫婦共働きで、指数も同じようなものだったと思います。日本で最も待機児童が多い世田谷区内でも、激戦具合が違ったのでしょうか。その理由はわかりません。
ただ、紙一重で、進む道が変わってゆく。
どちらが良いとか、悪いとか、そういう問題ではありません。待機児童・保活問題で疲労困憊する両親の姿を、再認識させられたという想いです。
子どもが生まれた途端、いや、お腹のなかに赤ちゃんを授かったときから始まる保活。これに相当振り回されるご家庭は本当に多いので、いちはやくこの労力を別のところに活用できるよう、そして安心して子どもを産み・育てることができるよう、保育園環境の整備が進むことを願うばかりです。
最後に、たゆたえさんのブログ(www.tayutae.com)、勝手に紹介して失礼しました。これからのブログ更新も楽しみにしています。
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