IT系ニュースサイトのGigazineにギョッとする記事が掲載され、話題になっていました。
ドイツの大学で行われた研究によると、キッチンで使っている『食器洗い用スポンジ』には凄まじい数の細菌が棲んでいるというのです。スポンジに細菌がいるのは想像できる範囲なのですが、採取した細菌の上位10種のうち5種は、病気に関連する細菌だったそうです。
しかも、スポンジを除菌しようと、煮沸処理をしたり、電子レンジにかけたりすると、さらに強い菌が増え逆効果になるとのこと。怖すぎ!
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食器用スポンジは細菌のコロニーと化していて煮沸処理は無意味、細菌の繁殖を可視化するとこんな感じ:Gigazine
研究者らによると、スポンジ1立方センチメートルあたりに存在する細菌細胞の数は250億~540億ほど。
「おそらく、殺菌処理で生き残った抵抗力のあるバクテリアはすぐにコロニーを作り始め、殺菌処理が始まる前と同じような状態にするのでしょう」と語っており、殺菌処理をするほど、より強い細菌がスピーディに増えていくことが記されています。
「長期的な目で見て、スポンジを衛生的に保とうとする試みは細菌を減らすための大きな効果を発揮しないどころか、病気と関係のある細菌の割合を増加させる可能性があります。それゆえに、台所のスポンジを週ベースで定期的に交換することを我々は支持します」
食器を水で流すのが大切。スポンジの除菌は、しっかり絞って太陽に当てるのが効果的
この記事に対してネット上では、「恐怖を煽って対処法を書かないって何だよ!」といった不満混りの不安な声が多くありました。
確かにそうですよね。
除菌すれば逆効果。だったらどうすればいいの!? って。
これに対して、ソーシャルブックマークサービスの「はてなブックマーク」に、「この記事が参考になるぞ!」と、以下の記事が紹介されました。
食器の汚れが少ないからと言って、洗剤を付けずにスポンジだけで洗っていないでしょうか? スポンジに細菌がたくさん付着している場合には、むしろ食器を汚染してしまうことが予想されます。皿を洗う際には洗剤をつけてよく洗い、泡を流水でしっかり流すことが大切です。そして、水気を切ってしっかり乾燥させましょう。また、スポンジに細菌を繁殖させないよう使用後の衛生管理に心掛けましょう。スポンジは固く絞り水気を切って吊るしておくのがベストです。晴れた日には日光に当てて紫外線殺菌が効果的です。
食器洗いのポイント
記事のポイントは以下の通りです。
- 洗浄時、必ず洗剤をつける。
- 洗浄後、食器はしっかりと水で流す。
- 洗った食器は、水気を切って乾燥させる。
- スポンジを使い終わった後は固く絞る。時々天日干しをする。
- スポンジを塩素系の漂白剤に浸すのも除菌に効果的。
- 生肉を切ったまな板をスポンジで洗った時は、特にスポンジをきれいにする。
- スポンジは4週間が交換の目安。
太陽のチカラって凄いですね! ちなみに塩素系漂白剤で代表的なのは、キッチンハイターです。
良いものを長くより、まめなスポンジ交換がよさそうです
スポンジは細菌だらけでも、しっかりと水で洗い流せば菌が落ちるというのは安心しました。手洗いも、石鹸で洗った後にしっかりと洗い流すのことが大切だと言われていますが、それと同じですね。
また、食器洗い用のスポンジは割と高価なものもありますが、良いものを長く使うとより、安いスポンジでマメに交換する方が良いかもしれません。
- 1個300円のスポンジ x 12個(月1交換) = 3,600円/年
- 5個200円のスポンジ x 24個(月2交換) = 960円/年 ←安い!
ちなみにわが家には食洗機がありませんが、そもそもスポンジを使わない食洗機がある家庭は少し安心感がありますね! わが家は古い賃貸物件で暮らしてますので、食洗機を置くスペースが設けられていないのです。