2017年夏、手足口病が大流行! 大人に感染からの重症化、謎の握力低下は回復傾向に

国立感染症研究所が、手足口病の大流行を伝えています。

手足口病、感染経路と予防方法。そして病状の特徴

全国的に広がっていますが、現在患者が特に急増しているのは、福井、大分、三重、新潟です。また東京都でも全域に拡大し、都は「警報レベルだ」と注意を呼びかけています。

都内流行マップ
画像参照元:東京都感染情報センター

手足口病とは、夏に子供を中心に流行るウイルス性の感染症で、その流行はなぜか2年おきです。近年では、2011年、2013年、2015年、そして今年2017年に流行しています。

また手足口病を引き起こすウイルスは、いつも同じウイルスという訳ではなく、その年によって流行する型が変わります。そのウイルスの種類によって、他の年より水疱(みずぶくれ、口内炎)が大きかったり、爪が剥がれ落ちやすかったりなど、症状の特徴も違います。

 

手足口病に感染した子ども

手足口病を発症するのは、患者のおよそ9割が5歳以下の乳幼児で、特にその中でも2歳以下が大半を占めます。手足口病は、乳幼児が集団生活を送る保育園や幼稚園で流行しやすいということです。

感染経路は、以下の通りです。

  • 「つば」 咳やくしゃみ、食器や食事、タオルの共用で感染
  • 「水疱・みずぶくれ」 つぶれたときに出る汁が触れ、口や目などの粘膜から感染
  • 「うんち」 おむつ替えの際、便に触れることで、口や目などの粘膜から感染

また感染してから発症までの潜伏期間は、およそ3〜5日ほどです。発症すると、手・足・口に水疱性の発しんが出やすいのが特徴です。水疱ができると、水を飲んだり、物に触れたり、歩いたときに激痛が走りがちです。

発熱に関しては、必ず熱がでる訳ではなく、発熱するのはおよそ3人に1人程度です。

手足口病には、予防接種はありません。また発症した際の特効薬もありません。病院では症状に応じた対処療法が主な治療法になります。症状が出てから治るまでの期間は、おそよ1週間から10日程度です。

また治った後の注意点ですが、手足口病は症状が治まっても、3〜4週間は便などからウイルスが排泄されます。手足口病の発症中はもちろんのこと、元気になってからも1ヶ月ほどは感染の可能性があるのを知っておきましょう。

■参考サイト
IDWR 2017年第28号<注目すべき感染症> 手足口病:国立感染症研究所
手足口病に関するQ&A:厚生労働省

大人が手足口病に感染すると重症化しやすい

子供の病気に大人が感染すると重症化しやすいとよく言われていますが、手足口病もその例外ではありません。子供は発熱しても37〜38度程度ですが、大人は40度前後の高熱が出やすくなります。また、発熱と水疱以外の症状を引き起こすこともあります。

実は僕も、手足口病の流行に合わせて2015年と2017年に感染・発症しています。いずれも重症化し、まさに『生き地獄』のような日々を過ごしました。

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謎の筋肉痛からの両腕脱力・握力低下

およそ10日前、僕は手足口病を発症しました。

肩と腕に軽い筋肉痛のような痛みを感じ、38度ほどの発熱がはじまりでした。その後39度台の高熱が出て、両腕・両脚が数日間激しい筋肉痛に襲われたのです。さらに2〜3日後、握力がほぼゼロになり、蛇口の水道をひねって開けられなかったり、虫除けスプレーのボタンが押せないほどの非力に陥ったのです。

病院では、脳や神経の検査も受けましたが、はっきりとした原因はわかりませんでした。僕は「このまま寝たきりになり、介助が必要な生活になるのではないか」という恐怖を感じました。

医師からは「さらに悪くなる可能性もある」と言われていたのですが、幸い症状は回復に向かい、先日の再検査ではかなり良くなっていることとがわかりました。握力は成人女性の平均値並みまで戻ってきています(男性の平均はおよそ50kg)。

  • 【10日前】握力 左手 6kg・右手 18kg
  • 【先日】 握力 左手 31kg・右手 34kg

血液検査で異常値を示していたクレアチンキナーゼ(CK)は、1,986から424まで低下しました。基準値は160以下なので、それでもまだ高いのですが、かなり改善されているのがわかります。

ちなみにクレアチンキナーゼ(CK)は、筋肉が破壊されているときに高くなるそうです。激しい筋トレなどをした後に上がりがちの項目です。僕は今回、謎の筋肉痛・筋力低下を経験し、腕が細くなってしまいました。また、左手の動きに若干の違和感も残っています。

血液検査の結果

 

完全回復はしていませんが、医師から悪化の可能性を示唆されていたので、好転して本当に良かったです。相変わらず原因不明ではありますが、医師曰く、手足口病の症状を抑えるために服薬した薬のひとつ「ジクロフェナクna錠」の副作用の可能性もある、ということです。

ただ僕は、薬を飲む前から筋肉痛の症状があったので、この副作用という考えが正しいかどうかは疑問が残るところです。

【追記 2017年9月27日】筋肉痛と脱力はジクロフェナクの副作用? 腰痛も急激に悪化

ジクロフェナクは別名「ボルタレン」と言います。こちらの方が有名ですね。このボルタレンにはいくつか副作用があり、そのうちのひとつに「横紋筋融解症(おうもんきん ゆうかいしょう)」があります。

横紋筋融解症とは、Wikipedia(リンク)によると「骨格筋が壊死を起こし筋細胞中の成分が血液中に浸出し、筋肉が傷害されて筋肉痛や脱力感等の症状があらわれ、次第に疼痛や麻痺・筋力減退・赤褐色尿などの症状が発現する」「血液生化学検査においては血中ミオグロビンが上昇し、クレアチンキナーゼ (CKあるいはCPK) などの筋原酵素も著しく上昇する」とあります。

まさにこれ! という症状です。医師がいうように副作用の線が濃厚ですね。

この影響か、横紋筋融解症が治った頃、元々あった腰痛が急激に悪化しました。筋肉量が減ったことで引き起こされたのかも、という気がしています。また、横紋筋融解症は腎機能を低下させることもあるらしく、腎臓由来の腰痛の可能性もあります、

■関連リンク
慢性腰痛が重症化してから、12日経過:Swingin’ Thinkin’

お心くばり頂いた皆さん、ありがとうございました!

手足口病からの筋力低下を心配してくださり、特にFacebookでは多くのコメントを頂きました。この場をもって、改めてお礼を申し上げます。皆さんの優しい心くばりに勇気づけられました。ありがとうございました!

ちなみに今回の手足口病ですが、僕は重症化し、嫁さんにも軽い症状がでました。しかし、息子は元気にピンピンしています。子供の病気なのに、大人だけがかかってしまったのです。

今後は家族のために健康維持にも取り組みます

これまで僕は、自分自身の健康のために、運動をするなど何かに取り組むと行ったことをほとんどしてきませんでした。

二十歳代〜三十代は熱心にジムに通っていた時期もあるのですが、それは地元のお祭り「岸和田だんじり祭り」のためであって、健康目的ではありません。これからは、健康維持を目的とし、身体を鍛えたり、食事に気をつかったりしたいと思います。

当たり前のことですが、何をするにも健康第一ということを今回痛感しました。病気や怪我は怖いですね。皆さんもくれぐれも用心してください。

最後に、僕のもうひとつのブログ「Swingin’ Thinkin’」に書いた記事を紹介します。

■関連リンク
フリーランスライターは老人になってもできる仕事! ……だと思ったけど、何より健康が大事:Swingin’ Thinkin’

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