「サンタクロース、食べたい!」
息子は、ただいま2歳7ヶ月。今年はそろそろクリスマスを自覚して楽しめるのではないか? と思い、少し前から「もうすぐクリスマスだね」「サンタクロースがやって来るんだよ」と教えています。
でも、クリスマスを教えるってむずかしいですね。
- もうすぐクリスマス
- クリスマスイブにはサンタクロースがやってくる
- 夜、子どもたちの枕元にプレゼントが届けられる
この3点を息子に説明しているのですが、内容がファンタジーすぎてどうにも伝わらない。「サンタクロースはとても良いものだ」とはわかってくれたのですが、それは美味しい食べ物だと思っているようで……。
サンタさんにプレゼントをお願いし、寝ているうちに靴下にプレゼントが届く
息子にクリスマスとサンタクロースを知ってもらおうと、近所の書店をたくさんまわりました。
東京・代官山の蔦屋書店は絵本が充実しているので、「ここならあるはず!」と思ったのですが、内容がむずかしすぎたり、キリスト教の説明が多くて息子には複雑すぎたりで、何十冊見てもピンと来るものがありませんでした。その後、駅前の小さな書店から渋谷や銀座の大型書店をまわっても、ぴったりの絵本に出会えません。
「やっぱりまだ無理かなぁ」と諦めかけたそのとき、有楽町の三省堂書店で見つけました! 幼児向けの人気絵本シリーズ「ノンタン」にクリスマス編があり、それがバッチリだったのです。
クリスマスプレゼントに赤い自動車が欲しい! とノンタンは今年のプレゼントを決めます。そして、それをサンタさんにお願いしに行くのです。
ノンタンは、うさぎのサンタさんや、くまのサンタさんに出会います。
でも、うさぎのサンタさんはうさぎの子どもにプレゼントを届けます。くまのパンダさんはくまの子どもにプレゼントを届けます。
ノンタンはネコだから、ネコのサンタさんにお願いしないといけないと言われてしまうのです。
パンダのサンタさん
ワニのサンタさん
トラのサンタさん……
ここは4ページにわたっていろんなサンタさんが登場します。この中からネコのサンタさんを探すのですが、「アンパンマンをさがせ!」「かくしたのだあれ」「きんぎょがにげた」のように『探しだす楽しみ』があります。
うちの息子は「うーん、うーん」と探しています。でも、答えはこのページには無いんですよね。笑
サンタさんは、眠っている間にこっそりとプレゼントを届けてくれます。枕元につるした靴下に。
朝、目覚めるとサンタさんにお願いしていた、欲しかった赤い自動車が枕元にありました。サンタさんは、やっぱりきてくれたんだ!
1〜3歳児にサンタクロースの存在を教えたい方におすすめの絵本「ノンタン! サンタクロースだよ」
絵本「ノンタン! サンタクロースだよ」は、キリスト教の要素は特に入っていません。しかし、日本人に周知されているクリスマスというイベントが、きっちりとまとめられています。
2歳7ヶ月の息子は、この絵本を読み聞かせたおかげで、クリスマスについてなんとなく理解することができたようです。もう「サンタクロース食べたい」とは言わなくなりました。
1、2、3歳頃の幼い子どもにサンタクロースの存在を教えたい方は、ぜひおすすめの絵本です。もし、クリスマスやサンタクロースを理解しないまま、クリスマスイブの夜にプレゼントが届いても、それがサンタさんが持ってきてくれたものだとは気づいてもらえないからです。
クリスマスにはサンタさんがくるんだよ!
その日を子ども達と心待ちにしたいですね。メリークリスマス。
- 作・絵:キヨノサチコ
- 発売日:1978年11月
- 出版社:偕成社
- サイズ:19 × 16cm
- ページ数:40ページ