超コンパクトなジュニアシートを購入しました。
片手で持てて、小さなバッグにも楽々収納できます。デザインもかっこいいでしょ。クラウドファンディングがきっかけでアメリカで製品化した「mifold(マイフォールド)」という、携帯できる世界最小のジュニアシートです。
マイフォールドは日本での評価も高く、「第11回キッズデザイン賞」(*1)で審査委員長特別賞を受賞しています。
■審査員コメント
“チャイルドシート使用義務期間は6歳だが、実際は9歳程度の体格まで、大人用シートベルトでは正しい位置で固定できない。携帯性と逆転の発想で、乗車時の安全の空白期間を埋められるアイテムである点を評価した。外出時に他人の車に乗る際など、子ども自身でも持ち運びやすく、取り付けやすい製品である。”
*1.「キッズデザイン賞」 主催:特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会 / 後援:経済産業省、消費者庁、内閣府
今回は、わが家の4歳の息子のために購入した、この超コンパクトなジュニアシート「マイフォールド」の使用レポートをお届けします。先にひとこと言うと、買ってよかった!
チャイルドシートやジュニアシートは、道路交通法で使用が定められている
「うちの子、チャイルドシートに固定されるのを嫌がるから、何もつけなくてもいい?」
こうした声を聞くことがありますが、道路交通法で車に乗る人は全員にシートベルトの着用が定められています。以前は前の席のみでしたが、2008年(平成20年)から後部座席でもシートベルトの着用が義務化されました。
後ろの席であっても、それが子どもであっても、シートベルトをしないのは道路交通法違反です。
そして違反した場合は、罰則もあります(点数1点)。
「でも、赤ちゃんや幼児は、身体が小さくてシートベルトがつけられないよ!」
もちろん、そうですよね。
そこで道路交通法では、6歳未満の乳幼児には幼児用補助装置(チャイルドシート / ジュニアシート)の使用を義務付けているのです。
ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートの違い
幼児用補助装置には、どのような種類があるのでしょうか。神奈川県警のウェブサイトに、その分類がわかりやすく書かれていました。
以下、文章は「神奈川県警 シートベルトQ&A」より引用。画像はAmazonより。
ベビーシート(新生児向け)
首のすわっていない乳児を寝かせるタイプです。原則として後ろ向きに使用します。年齢の目安は新生児から生後10か月くらいまで。体格的には体重10kg未満で、身長70cm以下。
チャイルドシート(1歳頃から)
前向きのみで使用するものと、前向き・後ろ向き兼用タイプがあります。年齢の目安は1歳から4歳くらいまで。体格的には体重9kgから18kg程度で、身長100cm以下。
ジュニアシート(4歳頃から)
お尻の下に敷き、座高を上げることで3点式シートベルトをそのまま使用します。年齢の目安は4歳から10歳くらいまで。体格的には体重15kg以上で、身長135cm以下。
ジュニアシートとブースターシートの違い
さらに分類すると、上記の「ジュニアシート」には、背もたれが無い「ブースターシート」というものもあります。
ブースターシートは、コンパクトで安価。背もたれがないので、座り心地や安定感はあまりよくありませんが、友人や実家の車に乗せてもらうときなどに、サッと取り付けれれるので便利です。僕も、実家にひとつ置いてあります。
ジュニアシート
背もたれとヘッドレストがあり、子どもをしっかりと包み込んでくれます。チャイルドシートと同様、シートベルトでジュニアシート本体を固定します。
ブースターシート
ジュニアシートの台座部分のみ。お尻の下に敷くだけの、簡易的な補助シートです。
ブースターシートより、さらに小さいのがmifold(マイフォールド)
そして、そのブースターシートよりさらに小さいのが、今回ご紹介するマイフォールドです。
ブースターシートとマイフォールドの違いは、おおきく2つあります。
- 大きさ
- 発想
まず、大きさについて。
ブースターシートは片手で持てますが、サイズはそれなりにあります。しかしマイフォールドは、バッグに楽々収納できるコンパクトサイズなのです。これは外出時はとても便利です。「タクシーに乗ったり、友人や実家の車やに乗せてもらう可能性があるな」と思う日は、バッグに入れて持っていけば良いのです。
そして、発想について。
ブースターシートは、お尻の高さをあげることで、シートベルトを使えるようにしています。要は座高を上げているわけです。それに対してマイフォールドは、シートベルトを下げて子どもの身長に合わせてくれるのです。
シートベルトを下げる? ちょっとわかりづらいですよね。
ここからは、いよいよマイフォールドをじっくりとレポートします。
mifold(マイフォールド)は、体重15kg(3歳頃)から
これがパッケージ正面。「欧州安全基準にクリアしている」「対象は体重15kg〜36kgの子ども」など、基本的な説明が書かれています。
パッケージ裏面で、マイフォールドの特徴が解説されています。
- 耐久性に優れたハードカバー。
- 座り心地を追求し、滑りにくい素材を使用したシートは、お手入れも簡単。
- 強靭なプラスチックポリマーとエアクラフトグレードのアルミニウムの組み合わせで、小さくてもタフな構造。
- より安全性を追求するため、お子さまのサイズに合わせ調節可能。腰ベルトガイドの幅は3段階で調節できます。
- お子さまの身長に合わせ、クイック・クリップですばやく簡単に、そして正確に肩ベルトを装着。
パッケージのサイドには、マイフォールドが提案する「使用場所」が書かれています。
- タクシーで
- レンタカーで
- 3人掛けで
- 相乗り時に
- 帰省先で
- 旅行先で
この「3人掛け」というのもポイントで、3点式シートベルトがある場合、3人席の真ん中に座らせることもできるのです。チャイルドシートやジュニアシートは設置にスペースを取りますが、マイフォールドは子どもの身幅分だけですので、本当に邪魔になりません。
そして側面には、使用上の注意とスペック。
- 【使用上の注意】
・この製品は、UN R44/04に適合した汎用型/グループⅡ , Ⅲ の自動車3点式シートベルトの座席専用ジュニアシートです。
・ご使用の適用条件は、15kg以上36kg以下のお子さまです。
・日本国内で登録されている3点式シートベルトが装備された自動車の座席でご使用ください。 - 【本体サイズ】幅23.5cm × 奥行12cm × 高さ4.5cm(折りたたみ時)
- 【本体重量】700g
- 【原産国】中国
- 【材質】
シート部:EVA
ハードカバー部:ポリプロピレン
腰ベルトガイド・肩ベルトガイド:POM
肩ベルトガイドストラップ:ポリプロピレン
腰ベルトガイド金属部:鉄
15kgということは、おそよ3〜4歳からということになります。36kgまで使えるので、普通にシートベルトが使える身長(140cm)まで活用できますね。
この箱は収納用にも便利なので、捨てずにおいておきましょう。商品の下には、小さな説明書が付属しています。
mifold(マイフォールド)実際の使い心地
これは、4歳・体重17kgの息子がマイフォールドを使っている様子です。
本体がほとんど見えないので、ジュニアシートやチャイルドシートを使っているようには見えないですね。
反対側はこんな感じ。大人と同じ感覚で、シートに座ることができます。
以前、実家の車用にグレコのブースターシートを購入したのですが、シートとの段差が嫌なのか、座り心地が悪かったのか、理由ははっきりしませんが全然座ってくれませんでした。マイフォールドは、大人と同じ高さで、同じシートに座っている感覚ですので、最初の「これに乗るの嫌だ!」ということにはならなかったです。
嫌がらずに座ってくれるのは、わが家にとって大きなメリット!
ただし、乗車中もじっとしてくれるか、動きたがるかは、その子次第です。「ちゃんと座っていないと危険だよ」と、きちんと教えてあげたいですね。
シートベルトをカチッととめるバックル部分。マイフォールドが子どもの身幅に合わせて、シートベルトをしっかりと固定してくれます。
子どものお尻の下にはマイフォールドがありますが、大人と同じように車のシートに座っている感覚ですよね。ただし、ブースターシートやジュニアシートのような高さがないので、外の景色は見づらいというデメリットはあります。窓からの風景を眺めたい子どもにとっては、ちょっと残念かも。
それでは、具体的な使用方法をご案内します。
mifold(マイフォールド)の使用方法
これは、マイフォールドを日本に輸入・販売する、DADWAY(ダッドウェイ)のビデオです。
DADWAYは、「Ergobaby / エルゴベビー」「Sassy / サッシー」「SKIP HOP / スキップホップ」「NUK / ヌーク」「Tonga / トンガ」などの人気育児ブランドや、「Petstages / ペットステージ」などのペット用品を企画・輸入・販売している日本企業。実店舗やオンラインショップもあるので、ご愛用している方もいらっしゃるでしょう。
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シートベルトを留める、腰ベルトガイドは3段階に調整できます。
4歳・17kgの息子は、一番狭い幅がちょうどでした。幅の調整は簡単にできるのですが、どの幅が適正かを事前にはかっておくと、車に乗る際スムーズです。わが家では自宅のダイニングチェアにおいて、幅だけは事前に確認しておきました。
マイフォールドをパカっと広げ、シートに置きます。このとき座席の背に当たるように置きましょう。
そして、子どもをシートに座らせます。
このとき、腰が座席の背面につくよう、シートに深く座らせます。
いよいよシートベルトを引き出します。
マイフォールドの両サイドにある、赤いスロットにシートベルトをくぐらせます。隙間があるので、スルッと滑り込ませる感じです。
左右両サイドに通したら、シートベルトのバックルをカチッととめます。
次に、シートベルトが子どもの顔や首にかからないようにします。
マイフォールドの肩ベルトガイドストラップを、子どもの背中からまわし、ストラップのバックルを外して長さを調整します。バックルを外すのは、少しコツが必要です。ロック部分を外側に開いてあげるとスムーズです。
この調整は1度してしまえばOKです。子どもの身長が伸びれば微調整が必要ですが、毎回行う作業ではありません。
このクリップを車のシートベルトに挟み、シートベルトの位置が子どもの肩の高さにあっているかを確認します。そして全体を見て、しっかりと座れているか、固定されているかをチェックします。
マイフォールドの着用は以上です。
最初の使用時は、幅を調べたりバックルの位置を調整したりする必要がありますが、2度目以降は不要なのでスムーズです。着用は1分もかからないほど短時間で行うことができました。
エアバッグが膨らむと危険! 後の座席専用で
使用上の注意点をひとつ。
車が事故などで衝突しエアバッグが作動すると、子どもの顔に衝撃を受ける可能性があります。マイフォールドは、前の座席ではなく後部座席で使用するようにしましょう。
これはマイフォールドに限らず、他のチャイルドシートやブースターシートでも同じですね。子どもは後ろの席へ。
ご購入はダッドウェイ、もしくはAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングで
マイフォールドは、輸入販売元のDADWAY(ダッドウェイ)、もしくは各種オンラインストアでご購入できます。
Amazonは、色によっては数百円の割引があることがあります。また、楽天やYahoo!ショッピングではポイント還元でお得感をアピールしています。
でも、一番お得なのはDADWAYのオンラインストアです。新規会員登録で500ポイントがもらえ、ポイント2倍で650ポイントが付与され、さらに送料無料です(*ポイントについては記事執筆時点の状況です)。
特にこわだりがなければ、DADWAYで買うのがおすすめです。以下のオンラインストアへのリンクから、「マイフォールドで検索」、もしくは「ブランド一覧からmifoldをクリック」してください。
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また、マイフォールドは色のバリエーションもあります。使用中は見えないのですが、持ち運ぶときに気分がアガる色を選ぶと良いでしょう。お子さんと一緒に、お気に入りの色を選んでみるのも良いですね。