留守番をしていた子供がライターで火遊びし、火事を起こしてしまいました。そして、部屋に居た長男と次男が死亡するという、非常に痛ましい事故がありました。
しかし、警察はこれは事故ではなく事件である、として母親を起訴しました。
子供を同時に2人失い、家も失い、そして自分は罪に問われるという事件です。
“3年前、北海道旭川市の住宅が焼け幼い兄弟2人が死亡した火事で、旭川地方検察庁は部屋にライターなどを放置して外出していた34歳の母親を重過失致死などの罪で在宅のまま起訴しました。(中略)住宅の部屋にライターなどが散乱していたにもかかわらず、長男の◯◯くん(当時4)と次男の◯◯くん(当時2)を残して、パチンコに出かけて火遊びによる火事を招き、2人を死亡させたとして重過失致死と重過失失火の罪に問われています。
2児死亡火災 ライター放置の母在宅起訴:NHK NEWS Webより一部引用(【追記】記事公開が終了しました)”
なぜ、母親は起訴されたのか?
ニュース記事によると、火事が起きる数週間前にも兄弟火遊びをしたいたようで、危険なのをわかっていながら、対策を取らずに(ライターを室内に放置したまま)外出したのが《重大な過失》、というのが警察の見解です。
親の責任で、子供が死亡した際の罪とは?
- 【重過失致死罪】過って死に至らしめた。
- 【保護責任者遺棄致死罪】責任を放棄して死に至らしめた。
毎年のように夏になると、パチンコ店の駐車場で、炎天下のなか子供を車の中で放置し、死亡させてしまうという事件が起きています。これは、重過失致死罪に問われ、過去に何件もの事例があります。
また、保護責任者遺棄致死罪は、幼い子供だけに限らず、身体が弱いご老人、障害者の方、病気の方などを保護する必要がある者が、その責任を放棄して死に至らしめた場合、罪に問われます。
たかがライター。絶対に子供の手の届かない場所へ。
タバコを吸われる方は、家の各所にライターやマッチを置いているかと思います。子供がいらっしゃる方は、今一度、子供が勝手に触ることができない場所に保管してあるかを確認してください。