学校公開に「来ないで」と、小学2年生の息子に言われた理由

小学校では学校公開というイベントが年に数回行われます。

学校公開の期間中は、学校の中を好きなように見学できます。わが子の授業や休み時間の様子を見に行くのが主な目的ですが、他の学級や他の学年の教室を覗くこともできます(学校公開とは)。

さて先日、小学2年生・2学期にわが家の息子が通う公立小学校で学校公開が開催されました。

期間は3日間です。午前中ほぼすべての時間が解放されていて、いつ見に行ってもOK。初日はママが授業を見学し、2日目・3日目は僕(パパ)が学校へ行きました。

3日目の朝のことです。

息子(8歳)
えっ、今日もパパ来るの? 来なくていい、来ないで!

それでも僕は学校公開へ出向いたのですが、その際、授業と授業のあいだの休み時間に……

息子(8歳)
もう、帰って

と言われたのです。「帰って」は前日にもチラッと言われたのですが、息子はなぜ、そんな冷たいことを口にしたのでしょうか?

教室の子ども達が「北野のお父さんがいる」と、ざわつきはじめた

授業を受けている子ども達の立場に立てば、「私のママ・パパは来るのか?」「誰の親が来るのか?」が気になるところです。

僕は授業中に教室へ入りました。後ろの入り口から、そおっと。

一番前に座っていた男児が気づき、いきなり「こっちゃんのパパ!」と声を。それに呼応するように「北野のお父さんが来たぞ」と、他の子ども達が息子に伝えはじめ、ザワザワし出したのです。

息子はチラッと僕の方を見ましたが、それ以上は見ません。

そして迎えた休み時間。息子は僕にこう言いました。

息子(8歳)
もう、帰って。みんなに言われるのが恥ずかしいから

クラスメイトから「こたろう、お父さんが来たぞ!」と言われるのが、どうやら嫌だったみたいです。

鼓太郎のパパ
そんなこと言うなよ、鼓太郎の頑張っているところを見に来たんだからさ

結局僕は、午前の授業が終わるまで見学。

休み時間中、何人もの子ども達が僕のそばに来てくれました。学校公開に来るのはお母さんが大半で、お父さんは少数です。子ども達にとっても珍しかったのでしょう。

自分を指差している小学2年生の女の子

ある女の子から「私の名前、知ってる?」と言われました。

ぼく「えっーと、確か〇〇ちゃんだよね」
女児「じゃぁ、苗字は?」
ぼく「〇〇さんでしょ」
女児「ちゃんと知ってるんだ〜!」

ごめん! 実は君の後ろに見えたお道具箱に小さく書かれた名前を、必死で読みとっていました。

他にも男子達は身体を使った遊びを求めてきたので、その子がたまたま持っていたナイロン紐で綱引きを。大人対子どもの力比べですね。

そんな調子で、たくさんの子達と楽しいひとときが過ごせました。

20〜30人の子ども達に囲まれ、大騒ぎに

翌朝、息子の登校を途中までお見送り中、他の子ども達とも合流。こんな会話になりました。

両手を開いている小学2年生の女の子

ぼく「学校公開はどう?」
友達「今日、ママが見にきてくれるの」
ぼく「おぉ、それは楽しみだね」
友達「うん!」
ぼく「こっちゃんのお父さんも、10時過ぎに行こうかなと思っているよ」

そこで、息子が会話に割り込んできました。

息子(8歳)
えっ、パパまた来るの? もう来なくていい。恥ずかしいから!!

そう言われたのですが、その日も僕は学校へ。

2日連続ということで、子ども達は前日以上に僕にぐいぐいと迫ってきました。特に午前中の授業がすべて終わった後、教室で10人以上の子ども達に囲まれたのです。

まるで大木のように、子ども達が僕にどんどん飛び掛かってきます。

大きな木みたい

さすがに小学2年生はデカいし重い! これは大変だと思い、廊下に飛び出しました。

すると、他のクラスの子ども達も「こたろうのパパだ〜!」と次々に集まってきて、結果、20〜30人に囲まれることに。ちょっとした騒ぎですよね。僕の筋力も限界です。

鼓太郎のパパ
頼む、みんな。給食の用意をして……

両手両足に子ども達が絡みついた状態で、僕は身動きがとれません。

3年生男児

最終的には3年生のK君が現れ、「お前ら何やってんの」と声を掛けてくれたおかげで、なんとその場が収束。3年生のK君は《けん玉》がとても上手く、2年生から一目置かれている先輩です。

ありがとう、K君!

他の子から「お父さん来てるぞ」と言われるのが恥ずかしい

そんな感じで、秋の学校公開が終了しました。

息子はパパが教室にやってくると、他の子ども達がザワザワし始めるのが恥ずかしかったという訳です。だから「来ないで」「帰って」と。

まぁ、どうしようもないのですが……。息子よ、ごめんね。

登校中の小学生

ところで余談ですが、僕は毎朝、息子の登校を途中まで見守っています。小学1年生の4月から、雨の日も、雪の日も、極寒の日も。

また、1年生の頃は、学童へもよくお迎えに行きました。それ以外にも、PTA活動で月に数回学校を訪問しています。

その過程で、子ども達と会うのです。

僕はその子達に挨拶や声掛けをしているので、1年半のうちに相当な数の子ども達に顔を覚えてもらえました。そんな背景もあり、子ども達が親しみを持って接してくれているのだと思います。

だから、よく会うおじさんが学校にやってきて、子ども達はちょっとテンション上がったのかもしれません。とてもありがたいことです。嬉しいですね!

鼓太郎のパパ
学校公開は、息子の友達・同級生が一挙に知れる良い機会でした

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