昔から「3歳で太っていたら将来肥満」「3歳までの食生活で将来の体型が決まる」などと言われていますが、どうやらそれは迷信ではなさそうです。
最新の研究で、その3歳説がより明らかになりました。
もっと言えば、3歳の時点で太っていなくても、1歳半から3歳にかけてBMI値(*1)が上昇した子供は、将来肥満になりやすくなるのだそうです。19倍も!
*1. BMI – ボディー・マス・インデックス。痩せ型・肥満型を示す体格指数。
1歳半から3歳にかけて太る、というのがポイント
体脂肪率と相関するBMI(体格指数)が1歳半から3歳の間に上昇している幼児は、上昇していない幼児に比べ、12歳時の肥満のなりやすさが19倍も高いことが市川剛・独協医大小児科助教らの研究でわかった。
生まれつき太っているとか、幼稚園から小学校にかけてじわっと太ったとかではなく、1歳6ヶ月から3歳にかけてグッと太った、というのがポイントだそうです。しかし、19倍も肥満になりやすいとは、かなりの高い確率で肥満児と言えそうです。
具体的な数値は、1年半でBMIが0.5以上上昇、3歳時点でBMI16.8以上
1歳半から3歳の間にBMIが0・5以上上昇し、3歳時点で16・8以上ある子どもについて12歳時点での体格との関連を調べた。
肥満のなりやすさを示す「オッズ比」を調べたところ、BMIが上昇していた幼児は、上昇していない幼児に比べ、12歳時点で肥満のなりやすさが18・9倍、肥満よりやや程度の軽い「過体重」のなりやすさも16・9倍だった。
BMIの計算式は以下の通り。電卓で計算する場合は、体重(kg)を、身長(m)で2度割るとわかりやすいです。
- 体重kg ÷ (身長m)2 = BMI
例えば、身長95cmで体重が15kgの場合は、BMI16.62となります。
- 15kg ÷ 0.95m ÷ 0.95m = 16.62
また、同記事によると、3歳の時点で太っていないとしても、BMIが上昇しているのであれば肥満になるリスクは高いとのことです。ふつう体型であっても、1歳半から3歳にかけてBMIが上昇すれば肥満になりやすいのです。
思春期を迎えて太るのは親のせい? パパの出番ですよ!
この研究に当てはめると、「1歳、2歳、3歳の食生活が将来肥満になるかの分かれ道」となります。
この時期の子供は、勝手に買い食いはできませんよね。ですので、「太るか太らないかは親次第」とも言えるのです。子供が欲しがるからといって、ついついお菓子やジュースなど甘いものばかり与えていると、BMIが上昇してしまいます。
将来の健康やスタイルのためにも、1〜3歳は特に頑張って、きちんとした食事をとらせるようにしたいところです。
また、子供を外で遊ばせているか、摂取したカロリーを消費しているかも、太らないための要素と言えるでしょう。2〜3歳といえば、ヨチヨチ歩きだったのが、走ったり、ジャンプをしたり、運動能力が急上昇する頃です。
どちらにせよ外遊びをしっかりとさせたい時期ですので、ここは特にお父さんの出番です。子供と一緒に身体を使った遊びをたっぷりと楽しみましょう!
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鼓太郎の過去と今。1歳6ヶ月と現在2歳10ヶ月
息子の鼓太郎は、只今2歳10ヶ月。保育園の同級生のなかでは、体格が大きい方でガッシリしています。
身長体重の推移が書かれた定期検診の冊子は、今保育園にありますので、息子の正確な身長・体重はわかりません。
写真で比べてみると、どうでしょう? ちょっとBMI的にはきわどそうな気がします。しかも、最近やたらと、おせんべい、ラムネ、アイス、ジュース、飴ちゃんを欲しがるので、ついつい……。
実のところ、こんな記事を書きながら僕自身がドキッとしているのです。今度保育園で冊子を確認して、BMIを計算してみます。大丈夫かな?(焦)