わが家の一人息子は、ただいま小学5年生です。
小学校の中学年・高学年になると、お友達の家に行ったり、お友達がうちに来たりします。
このとき、うちに遊びにくる子ども達から「おじゃましまーす!」「おじゃましました」「こんにちは」「ありがとうございました」など、丁寧な挨拶をいただけると気持ちがいいなぁと感じます。
ただ、自分の息子がお友達の家へ遊びに行ったときは、きちんとご挨拶できているかどうかは見えないので、よくわからないんですよね。そのため、「きちんと挨拶するんだよ」と言うのはしばしば伝えています。
子どもの挨拶やお礼について、皆さんのご家庭ではどのようにしていますか?
店員さんへのお礼は、毎回必ずする小学生の息子
さて、うちの息子は、初めて自分でレジに並んだ3〜4歳の頃から、清算のあと、店員さんに「ありがとうございました」と伝えています。
これはおそらく、父親である僕の影響だと思います。
僕は大阪出身で、現在は東京で暮らしています。大阪では店員さんにお礼を言うのはごく自然な流れなので、こちらがお金を支払うお客さんの立場であっても、ほぼ必ず「おおきに」とお礼を伝えたり、飲食店であれば「ごちそうさん」と言ったりしています。
東京では、時と場合によるのかな? 「お礼を言うと、逆に店員さんにお礼の負担を与えてしまうかも……だから黙ってよう」と、考えているのかもしれません。でも僕は、長年の習慣から身体に染み付いてしまっているので、何も言わずに去ることができません。黙って店を出るのが気持ち悪いのです。
たとえば、牛丼の「松屋」さんは、入口の券売機でチケットを購入します。前清算なので、食べた後に黙って店を出ることができます。でも僕はそれがどうしてもモヤモヤしてしまうので、食器の返却口がある場合は厨房で働く店員さんに向かって「ごちそうさん」と声をかけ、そうでない場合は店員さんが近くに来るのを見計らってから「ごちそうさん」とお礼を伝えて立ち去ります。
息子もそれが当たり前だと思っているのか、コンビニで買い物をするときも、外食するときも、いつも「ありがとうございました」「ごちそうさまでした」など、お礼を伝えています。
そんな息子ですが、つい先日、ちょっと面白い場面がありました。
お花屋さんで「ありがとうございました」と、お礼を伝えたら……
息子とふたりで出掛けていたときのことです。
道中にお花屋さんがあり、息子が「お母さんに買って帰りたい」と、店先に並んでいた花の鉢植えを選びはじめました。そこで、2鉢選んで、お店の方に渡して、レジで支払いです。
その間、店員さんとこんなやりとりをしていました。
選んだ花を店員さんに渡しながら……



そして、お会計時





お店を出るとき



と言いながら、店の扉を出る息子。
何回、「ありがとうございました」を言うねん(笑) 店員さんとお礼合戦になっていて、そばで見守っていた僕は思わず笑みがこぼれました。
子どもは親の真似をする
そんな息子ですが、実は性格はシャイで、普段は割とおとなしいです。家庭内や親しい友人といるときいは賑やかですが、授業参観や習い事の様子を見ていると物静かです。
そんなちょっと恥ずかしがり屋の息子ですが、お礼はちゃんと伝えられるんですよね。お買い物をしたときも、外食をしたときも、バスに乗ったときも。
自画自賛のようになってしまいますが、「子どもって親の真似をするんだな」と改めて感じました。
やたらと「ありがとう」を連呼する父親と一緒にいたら移ってしまいますよね。ちなみにお母さんも大阪出身でいつもお礼を言うので、母親の影響も大です。
もし、「子どもにこうなって欲しい」と願うことがあれば、親はその手本となるような行動を意識すると、子どもは真似てくれる可能性はありそうです。
冒頭に書いた「おじゃまします」「おじゃましました」などの挨拶ですが、僕も改めて人のお宅を訪問する際は、大きな声でしっかりとご挨拶をしたいと思います。