先日、息子を連れて公園へ行ったときのこと。
美人ママ「ねぇー? もうダンゴムシいらないの?」
銀座で働いていそうな美人系のお母さんが、公園で駆け回る娘さんに向かって、「いらないの〜?」と笑顔で聞いていました。手のひらにダンゴムシを乗せて。笑
僕は『美人とダンゴムシ』というギャップにびっくり! その後、話す機会ができたので聞いてみると、娘さんは5歳で近所の幼稚園に通っているとのことでした。虫を触るのは、怖くなくなったそうです。
子供は、なぜか虫が好きになる
僕の息子は保育園に通っていますが、これまでで一番衝撃的だったのが、カブトムシの抜け殻を集めて窓にビッシリ貼り付けてハート型にしていたことです。
「……こ、これは可愛いのか!?」
育児初心者だった僕は、「これから未知の世界へ突入するのだな」と、ゴクリと生唾を飲んだのを思い出します。
僕も小学校低学年あたりまでは虫が好きでした。しかし、成長するにつれ、虫取りをしたり、虫を飼ったりしなくなりました。そして大人になってふと気づくと、虫に対して不気味さを感じるようになっていたのです。
今では、家にゴキブリが出た日には、慌てて大掃除! 洗って、拭いて、消毒して、数日間乾燥機で室内換気し続けて、そしてドラッグストアで「寄って来ない系」を買い込みます。
そんな虫嫌いの僕ですが、そうも言っていられなくなって来ました。
先日、玄関先の草むしりをしていると、2歳の息子がアリの巣を発見し、「あり〜」と興味深そうに眺めたり、アリを捕まえたりしているではないですか。子供特有の虫好きが、いよいよ始まりつつあるようです。
生物学者・池田清彦「虫取りが好きな子供は天才になる」
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」に出演していた生物学者の池田清彦さんが、以前、虫取りをすることのメリットについて語っていたそうです。
「虫取りは、脳、手、目を使って探すため試行錯誤をする。虫が取れないと、どうすれば虫が取れるのか方法を探し、問題解決能力を上げることになる。だから、虫取りをする子どもは将来理系の天才になる」と。
文部科学省は「2020年から小学校でのプログラミング教育の必修化」を検討していますが、虫取りもそれに似た効果がありそうですね。考えて、実行して、失敗して、作戦を立て直して、再チャレンジして……。
親が虫嫌いだと、子供も虫嫌いになる
僕が虫嫌いになった背景に、母親の虫嫌いがあります。
僕の母親はゴキブリとクモが嫌いで、家の中に出ると大騒ぎしていました。特にクモが苦手で、父親がいない時に大きいのがでると、近所のおじさんを呼んできて捕まえてもらっていました。
僕は幼い頃、母のそんな慌てふためく姿を見てきたので、「虫は怖い」と思うようになってきたのだと思います。
でも、僕は今や、男児の父となりました。
そろそろ虫嫌いを克服しないといけません。
2歳半。虫取りはまだできないけど、カブトムシを育てます
息子の保育園のお友達から、カブトムシの幼虫を分けてもらいました。
まだ自分で虫取りができる年齢ではないと思うので、まずは僕の虫嫌いの克服を兼ねて、息子と虫に慣れ親しめるようになりたいと思います。
カブトムシの幼虫って、僕が子供の頃にみたのは2cmほどの小さなものだったのですが、頂いたのは5cm以上ある巨大なもの。大人の手のひらいっぱいほどのサイズです。今って、こんなに大きいの!?
カブトムシは、およそ1年弱の寿命だそうで、そのうち10ヶ月は土の中で過ごします。
かぶとの一生は、冬の間は幼虫で、5〜6月に蛹(さなぎ)になり、夏に成虫として土の中から出て来ます。そして、秋の訪れとともにその命を終えるのだそうです。
幼虫といっても、ただ土の中で寝ているのではなく、土の中の落ち葉などをかなり食べるのです。お友達から幼虫をいただいて約1ヶ月。息子と一緒に栄養満点の土を入れ替えたり、フンを取り除いたりしています。
まずは、この飼育ケースと土を買いました。幼虫は3匹。ちゃんと育ってくれよ〜。