「おかあさん、ありがとう。十月十日(ジャマイカでは9ヶ月)ものあいだ、痛みや苦しみに耐えながら、お腹のなかで僕を守ってくれて。僕の愛はすべてお母さんに捧げるよ。がっかりさせないし、いつだってそばにいるからさ……」と、ジャマイカで最も有名なラスタアーティスト、SIZZLA(シズラ)がそう申しております。
さて、母の日ですね。MOTHER’S DAYは世界中にあり、日本では「5月の第2日曜日」にお祝いします(2015年は5月10日)。今回は、そんな母の日にちなんで書かれた、とても胸が熱くなる記事を紹介します。
レゲエ専門のウェブマガジン「ROCKERS channel」
ROCKERS channel(通称:ロカチャン)という、ロッカーズ・アイランドが運営するレゲエ専門のウェブマガジンがあります。僕を昔から知ってくれている方はご存知だと思うのですが、かつて僕はそのサイトの編集長を務めていました。個人事業主として独立した際、ROCKERS channelの運営からは離れたのですが、2年間のブランクを経て、昨年2014年12月よりフリーの立場としてサイトの編集を請け負うこととなりました。
そのROCKERS channelにてライターとして執筆中の、ジャマイカ在住の日本人女性Bad Gyal Marie(バッギャルマリエ)さんが、母の日にちなんでとても素晴らしい記事を提供してくれたのです。
なぜ、ジャマイカ人は「お母さん大好き!」と手をあげるのか? 母親をリスペクトする理由。
ジャマイカは、治安が悪い国です。
日本では、殺人で死ぬ割合が世界218ヶ国215位とトップクラスに低いのですが、対するジャマイカは、世界第7位の殺人率で、10万人中39.3人が殺されてこの世を去っています。ジャマイカ旅行に行けば、金品目的に襲われることは日常茶飯事ですし、銃声を聞くこともしばしばです。
とにかく治安が悪いものだから、不良やギャングが多い! そして、そんなバッドマンたちがリスペクトの対象となる。
が、しかし。ジャマイカでは日本とは対照的に「お母さん、愛してるよ〜!」と叫ぶ人が男女共に多い国なのです。めちゃくちゃ悪そうなレゲエアーティストで、普段はギャングな曲を歌っている人も、「ママ、愛してる」「世界で一番の女性はママだ」なんて歌をうたっています。
お客さんもそれに反応して、「俺たち、私たちも、ママが大好きだ〜」と盛り上がるわけです。
日本人は、マザコンに対して軽蔑的ですので、たとえ心のなかでそう思っていたとしても、おおっぴらに「母親が大好き」という人は見かけません。
では、ジャマイカ人は一体なぜそうなのか?! その理由について、Bad Gyal Marieさんが考察しました。
Bad Gyal Marieさんは、東京・世田谷生まれで、現在ジャマイカ人男性と結婚し、可愛い娘さんを育てながら、セレクター(DJ)としてジャマイカで活躍中の日本人女性です。そして美人です。
記事内では、頑張るお母さんを象徴したママチューン(母賛歌)も紹介されています。レゲエファンに限らず、パパやるの読者には、ぜひとも読んでもらいたい記事です。親子愛についての概念が、ガラッと変わるかもしれませんよ!
■関連リンク
→ Bad Gyal Marieの母の日スペシャル。なぜ、ジャマイカ人は「お母さん大好き!」と手をあげるのか? 母親をリスペクトする理由。:ROCKERS channel