ここ数日、初めて大人の介助に携わっています。
僕が介助される側ではなく、人の介助をする側です。詳しくは書きませんが、そうしたタイミングが訪れました。
これまでは「そんなことはしたくないし、できない」とネガティブに捉えていたのですが、いざやってみると思いがけない発見があったので、今の気持ちを書き記します。
経験者さんから見れば「まだまだ甘ちゃんだなぁ」と笑われそうですが、未経験者さんからは「へぇ、そうなんだ!」と感じてもらえれば幸いです。
意外とかわいい
介助とは、日常生活の支援のことです。たとえば、食事のときスプーンで少量をすくって、口の中に入れてあげるのですが、うまく入ればパクッと食べてくれます。モグモグモグ……と。
でも、ちょっと上手くいかなかったら、しかめっつらをされるのです。ごめん。笑
この感覚、息子に離乳食をあげていた頃を思い出してなんだか楽しい! 少しの量を、少しずつゆっくりと食べるのです。乳幼児と違って、べーっと吐き出したり、ヤダヤダと食器をひっくり返されたりすることはないので、イラッとさせられることなく、穏やか〜に、そのひとときを楽しんでいます。
相手が大人であっても、食べさせてあげて、それを食べてくれるのは、なかなか嬉しい気分になります。例えるのは大変失礼ではあるのですが、動物に餌をあげているときに心が穏やかになったりしませんか? 人間の本能として「食べさせてあげる喜び」が備わっているのかも!? と気づきました。
また、スポンジブラシってご存知ですか? 口腔ケア用なのですが、細い棒に親指の先ほど小さなスポンジがついたものです。


これを水に湿らせ、軽く絞って、お口の中を綺麗にしてあげます。クルクルっと回しながら、頬の内側、上顎、舌、歯茎なんかをぬぐってあげるんです。
これをしてあげると、本人はとてもスッキリするようで、とても嬉しそうにしてくれました。元気な人は、水を飲んだり、うがいをしたり、歯みがきをしたり、1日の中で何度もスッキリできるポイントがあります。でも、介助が必要な方は結構粘ついているかもしれません。
アーンとお口を開いてもらって、そこを湿らせたスポンジできれいにしていくのは、やってみるとなかなか面白いです。ちょっとした労力の割に喜んでくれるので、張り合いもあります。
というように、介助は決してネガティブなものではなく、介助してあげる側にも嬉しい・楽しいポイントがあるのだなぁと知りました。
介助・介護の機会が訪れたら、物は試しでぜひやってみて!
僕は介助の端くれ、たった数日間なので体験レベルではあるのですが、気づいたことがあったので記事にしました。
皆さんもいつか、人を介助・介護する機会がやってくるかもしれません。
嫌なイメージを持っているかもしれませんが、ぜひ前向きに「物は試しに」の気持ちでやってみて欲しいです。思いがけず幸せを感じられるポイントに巡り会えるかもしれませんよ。